脱力日記

スポーツ、本、映画ときどき仕事。自分の身の回りにある、ふとしたことを書き留めたいと思います。気軽にコメント下さい。

遠藤外し

2014-06-27 05:15:25 | 日記
最後に見せてしまったイタリア人の素顔。

今回の日本代表の惨敗の原因は、ここにある、ザッケローニにあると思います。

具体的なことに触れましょう。

初戦の遠藤外し。
大会通じての遠藤外し。

これが、全てだったと私、思います。

ここからは、その理由です。

日本代表は何を突き詰めてきたか。

攻撃的なサッカーはもちろんのこと、押し込んでからの最終局面での崩し。そこに4年間を費やして来たハズです。

なぜか。

日本代表にはスアレスもメッシもいません。だから、組織で崩さなければならない。俊敏性を活かしたペナルティエリア付近で仕掛けは、生命線でありました。

だから、

そこには自信があった。積み重ねもあった。
しかも、実際にできていた。

欧州遠征でオランダ、ベルギーを翻弄したパス回し。

コートジボワール戦で本田が決めたゴール。

突き詰めていた部分は世界に通用していたのです。

では、なぜ、バイタルで崩す場面が極端に減ったのか。

それは単純、そこまで運べなかったからであります。

本田のゴールの後、ボールを奪っても、しっかり保持することができませんてました。

ミス、ミス、ミス。
くっきりと浮かんでいた焦り。

いつも落ち着かせてくれた人が、そこにいなかったから。

遠藤がいないから。

こう、反論する人もいるでしょう。

後半から、遠藤を使ったやないか。
そしたら、もっと酷くなったやないか。

おっしゃる通りです。

でも、サッカーというものは、そんな単純ではない。

一度狂った歯車は、簡単には戻らない。

象徴的なシーンがあります。

後半、敵陣深くの左サイド。
遠藤は、いつも通りにパスを散らしました。

なのに味方は反応しない。
長友は動き直すことを止めてしまっていた。

そしてボールを奪われてカウンター。

前半で、繋ぐことを忘れたからだは、もはや、反応してくれなかった。

日本代表は、結局、自分に戻ることすら出来ずに敗戦を喫したのです。

察するに、遠藤を外した理由は簡単です。

守備的な人間を起用したかったから。

ザックは、現実をとったのです。

こんな声があります。

4年前と違って、攻撃的に戦っての惨敗だから収穫がある。

でも、私に言わせれば、
ちゃんちゃらおかしい。

日本は4年前と、同じだった。
深層は、守備的に戦って散ったのだと思います。

動けなくたって、守備力がなくたって、日本で一番、サッカーを知っている頭のいい選手は、ピッチに必ず必要だった。

知力、体力、時の運。

日本代表が、最も大事にしなければならなかったのは、知力だった。そう確信しています。