みかぐらうた 7~12下り目
[2004.1.16]
「天理教原典集」p733より訂正、修正
()内は私が追加
《第五節》
[七下り目]
一ッ ひとことはなしハひのきしん
にほひばかりをかけておく
二ッ ふかいこゝろがあるなれバ
たれもとめるでないほどに
三ッ みなせかいのこゝろにハ
でんぢのいらぬものハない
四ッ よきぢがあらバ一れつに
たれもほしいであらうがな
五ツ いづれのかたもおなしこと
わしもあのぢをもとめたい
六ッ むりにどうせといはんでな
そこはめい/\のむねしだい
七ッ なんでもでんぢがほしいから
あたへハなにほどいるとても
八ッ やしきハかみのでんぢやで
まいたるたねハみなはへる
九ッ こゝハこのよのでんぢなら
わしもしつかりたねをまこ
十ド このたびいちれつに
ようこそたねをまきにきた
たねをまいたるそのかたハ
こえをおかずにつくりとり
(なむてんりわうのみこと なむてんりわうのみこと)
[八下り目]
一ッ ひろいせかいやくになかに
いしもたちきもないかいな
二ッ ふしぎなふしんをするなれど
たれにたのみハかけんでな
三ッ みなだん/\とせかいから
よりきたことならでけてくる
四ッ よくのこゝろをうちわすれ
とくとこゝろをさだめかけ
五ツ いつまでみあわせゐたるとも
うちからするのやないほどに
六ッ むしやうやたらにせきこむな
むねのうちよりしあんせよ
七ッ なにかこゝろがすんだなら
はやくふしんにとりかゝれ
八ッ やまのなかへといりこんで
いしもたちきもみておいた
九ッ このききらうかあのいしと
おもへどかみのむねしだい
十ド このたびいちれつに
すみきりましたがむねのうち
(なむてんりわうのみこと なむてんりわうのみこと)
[九下り目]
一ッ ひろいせかいをうちまわり
一せん二せんでたすけゆく
二ッ ふじゆうなきやうにしてやらう
かみのこゝろにもたれつけ
三ッ みれバせかいのこゝろにハ
よくがまじりてあるほどに
四ッ よくがあるならやめてくれ
かみのうけとりでけんから
五ツ いづれのかたもおなじこと
しあんさだめてついてこい
六ッ むりにでやうといふでない
こゝろさだめのつくまでハ
七ッ なか/\このたびいちれつに
しつかりしあんをせにやならん
八ッ やまのなかでもあちこちと
てんりわうのつとめする
九ッ こゝでつとめをしてゐれど
むねのわかりたものハない
とてもかみなをよびだせば
はやくこもとへたづねでよ
(なむてんりわうのみこと なむてんりわうのみこと)
註:「とても」の2行目は、「原典集」には「とても」と並列に記載されているが、校正ミスと判断して、字下げをして記載した。
[十下り目]
一ッ ひとのこゝろといふものハ
ちよとにわからんものなるぞ
二ッ ふしぎなたすけをしてゐれど
あらはれでるのがいまはじめ
三ッ みづのなかなるこのどろう
はやくいだしてもらひたい
四ッ よくにきりないどろみづや
こゝろすみきれごくらくや
五ツ いつ/\までもこのことハ
はなしのたねになるほどに
六ッ むごいことばをだしたるも
はやくたすけをいそぐから
七ッ なんぎするのもこゝろから
わがみうらみであるほどに
八ッ やまひはつらいものなれど
もとをしりたるものハない
九ッ このたびまでハいちれつに
やまひのもとハしれなんだ
十ド このたびあらはれた
やまひのもとハこゝろから
(なむてんりわうのみこと なむてんりわうのみこと)
[十一下り目]
一ッ ひのもとしよやしきの
かみのやかたのぢばさだめ
二ッ ふうふそろうてひのきしん
これがだいゝちものだねや
三ッ みれバせかいがだん/\と
もつこになうてひのきしん
四ッ よくをわすれてひのきしん
これがだいゝちこえとなる
五ツ いつ/\までもつちもちや
まだあるならバわしもゆこ
六ッ むりにとめるやないほどに
こゝろあるならたれなりと
七ッ なにかめづらしつちもちや
これがきしんとなるならバ
八ッ やしきのつちをほりとりて
ところかへるばかりやで
九ッ このたびまではいちれつに
むねがわからんざんねんな
十ド ことしハこえおかず
じふぶんものをつくりとり
やれたのもしやありがたや
(なむてんりわうのみこと なむてんりわうのみこと)
[十二下り目]
一ッ いちにだいくのうかゞひに
なにかのこともまかせおく
二ッ ふしぎなふしんをするならバ
うかゞひたてゝていひつけよ
三ッ みなせかいからだん/\と
きたるだいくににほいかけ
四ッ よきとうりやうかあるならバ
はやくこもとへよせておけ
五ツ いづれとうりやうよにんいる
はやくうかゞいたてゝみよ
六ッ むりにこいとハいはんでな
いづれだん/\つきくるで
七ッ なにかめづらしこのふしん
しかけたことならきりハない
八ッ やまのなかへとゆくならバ
あらきとうりやうつれてゆけ
九ッ これハこざいくとうりやうや
たてまへとうりやうこれかんな
十ド このたびいちれつに
だいくのにんもそろひきた
(なむてんりわうのみこと なむてんりわうのみこと)