おさしづ検索「研究」
No. 16 :(5巻3733頁13行)
明治33年2月12日
『桝井伊三郎、母きく、安松三人共身上によりその理に付願』
さあ/\尋ねる事情/\、身に一つ心得んから尋ねる。尋ねば順序諭す。よく聞き分け。皆々順序よく聞き分けて、身に一つ堪えられん事情から尋ねる。このさしづ心に思い、一つ留めて万事日々働いてくれにゃならん。中の中多くの中、万事中、あちらから順序、こちらから順序、順序々々の道を諭し運ぶという。又一つ陰からこれだけ理を諭し置かにゃならん/\。心順序に遠慮気兼は無い。日々控えありては、日々取り次ぐと言えん/\。日々運ぶ事情というは、引き出して障り/\付けてある。心というは成程そうやなけにゃならんというは、身上直ぐと治まる。この理聞き分け。一つ後、これから一点筆を取って、よく聞き分け。
さあ/\行く/\先々諭す事情数々ある。この順序難しいてならん。こゝにはこうせにゃならん何処はどうせにゃならんと、直ぐと運ぶが日々取次という。言い難くい事言うてはいかん、言うてはならん。それでは取次と言えん。遠慮気兼は要らん。心に控える。尋ねにゃならん。障り付く。刻限々々と言うて、毎夜々々諭したる。刻限出難くい諭し難くい。そこで取次事情に諭す。諭す事情、研究尋ね合い、諭し合い。埋む心いかん。心にあっても、よう諭せん理はどうもならん。よう聞き分け。日々の処に運び方胸につかえる、胸に障る。お腹が張る。この理一所へつかえて来れば、諭す事出来んようになる。よう聞き分け。刻限同様の話、同様のさしづやで。古い事知って居る。知って居ても、日々言えんというは、立って立たん理になる。よう聞き分け。万事心に許したる。取次多くある。人々ある。その中こうと言うたら、運びするが取次。あちら掛かり、こちら掛かり、世上一つ諭して明らか。ぢばというは、こういう事あったと、今に残りある。日々難儀不自由の中通り、暮らし掛けたる心知って居る。これ先々諭してくれにゃならん。これ第一もう何時変わるとも分からん。成ってから言うのやない。成らん先から諭し置く。前々から、あちら取り掛かりこちら取り掛かり、よう/\の中に未だ一つ/\、十分なる処治まり切ってない中に、十分治めて、ほんにこれでこそ、と、早くたんのう運んでくれ。三つの中一つの理は治まって、十分治まらん。そこで日々つかえ切ったる。これ十分たんのうさしてくれにゃならん。
No. 17 :(5巻3874頁3行)
明治33年10月11日
『過日のおさしづにおさづけ戴きたる人々に、言い渡し致す処書下げと仰せ下されましたが、その日の御諭しの書下げのみの事でありますや、又以前仰せ下されました長き書取りも言い聞かします事でありますか、と押しての願』
さあ/\一寸話し掛けたら、一寸分からん事ある。又談示して、これはどうやろうかこうやろうかと、理を立てる。それから尋ねる。尋ねるからはさしづ及ぶ。よう聞き分け。長い年限の間よう/\今日の日/\、日々席運んだは容易ならん道であった。これまで難渋々々、難渋は今日の日の楽しみ。楽しみでなくばならん。楽しみ中あちら一つこちら一つというは、彼是諭しては又々の理ある。何よこれからさしづ通り、さしづより違わん。さしづは容易ならん。遠い所遙々運ぶは、何のために運ぶか。よう聞き分け。道のため楽しみ、楽しみは一つあたゑ、順序当たりたら、一日の日一つ改めて、本席順序諭す処、いかな事これ諭さにゃならん。前々九度運ぶ。こら順序。すっきり諭す。それより一日という。そうした処へ長々話要らん。外の事用いって道理ほどくやない。神が直き/\の話に濁り混ぜるやない。濁り混ぜては遙々運んだこうのうあるか、理があるか。前々九度運ぶ順序に皆諭す。そうして一日席順序言い渡しは、書下げあろうが/\。一言二言やない。長く言葉がある。軽い事やない。神が直き/\添うたなれど、日々人が多なり/\日々支える。一日一席三人数えてみよ。長々順序日々諭せば一日の理が十日二十日渡した処が、渡する事出けん。そこで書下げ/\と言う。又日々順序よう書き下げて、日々の書下げは十分諭してくれ。十分九度済んだる。書下げだけの話諭してくれ。一日仮席に彼是話長う伝えたら、何聞いたやら、分からんようになる。初め味ようた味忘れて了う、と、前に伝えたる。又、前々席言葉下だして言葉添えたる。どれだけ諭す事出けん。そこで何年経っても、ほんになあと鮮やか忘れんよう書き取って渡す。又一日の理に三遍ずつ三三九度渡す。これから渡したる、これを、どんな者でも二度三度五度六度何度も返やして言うて聞かせば、どんな者でも治まる。治まりさえすれば、内へ戻りていつまで経っても廃らん。不自由難儀通りて席運んで、戻りしなに治める話に、四方(よも)々々の話以てすれば、肝心要(かんんじんかなめ)止めて了うようなもの。そこで書下げより外の事は要らん。書下げだけそうしたら/\、どんな者でもそこえ/\理治めて帰る。ほんにそうや/\と、理が治まれば、一手一つと言う。根掘り/\は要らん。理を剥(はが)すようなもの、外の事すっきり要らん。
『押して長い方は二度三度読み聞かして、その日の御言葉の書取りだけ十分諭しましただけで宜しうござりますかと願』
さあ/\それ/\読み渡し/\、一つ/\言葉聞いてすれば分かる。一日の理に九度の席のようにしてはならん。前々理混ぜて了てはならん。理が間違う/\。あちら持って添え、こちら持って添え、たゞ言葉でするようなもの。順序書下げ筆に止めたる/\。別席順序は長らえ道くだりの通り諭さにゃならん。後や先にはそら成る。なれど、早く前々諭したる理、皆筆に留めて諭せば迷い無い。理が治まらんから、あちらこちらへ変じる者ある。理が治まれば、言葉理で変じん。教祖始めた理よりすれば、迷いは一つも無いものなれど、あちらも取り混ぜこちらも取り混ぜ、世間のような事に成るからどうもならん。このさしづ容易ならんさしづ、軽きさしづやないで。このさしづは将来生涯さしづ、と諭し置こう。
『しばらくしてから、続いての御話』
さあ/\もう一声々々、もう一声という、余儀無い事諭す。一人の事に諭す。一人の事とは、どういう事諭すなら、何人の中別席をする、人々事によってあれこれ聞いて、聞き応え無い事諭す。そこで、お前どういう事言うて居てはいかんこういう事言うてはいかん、というは理。理は一つに合わせ研究して、どういう事いかんこういう事いかんと、いかんだけ集めて、遠慮無しに諭すは理。なれど、遠慮するは神の道とは言わん。神の道は心を直す。道成程(みちなるほど)と理を悟って今日の日、人の心を直すは真実の道、言わずに居ては、何を信じて居るとも分からん。寄り合うてる中/\、言うて貰て聞かんと言うてはならん。聞かさずして聞いても聞かいでも、あの人はあんな癖や、あんな風やと言うは、鮮やかならん。道理十分、一人、理は何人あれど一つに諭すは、神の順序。これ早く取り締まりて。幾何人中、道理こう聞いたこう聞いたと、そも/\゛では、どちらやらこちらやら分からん。理は一つ。めん/\勝手は言わん。勝手々々は濁り/\。これだけ諭せば鮮やかなもの。
No. 18 :(5巻3952頁6行)
明治34年2月10日
『過日のおさしづより相談の上、本席より常に理に適う適わんの理の御話を聞かせ下さる節は、早速それこれ相運ぶ事に決定致しましたが、これまでの処御詫び申し上げ願』
さあ/\万事の処に一寸諭し掛けたら、分かり掛けたら、何よの事も諭し置く。よく聞き分けにゃ分かろまい/\。この一つ代々理というは、皆々成程の道も聞き分けて、遠く所運び掛けた理から、元の地という所へ連れ帰りたる。古い/\順序、古い事情、裏は鍛冶屋、表大工、こらほのかに聞いて居る。又分かってあるやろ。これから何よ膝に手を置いて、思やんして聞き分けば分かる/\。分からいではならん。分からんような事では、どういう理やら、何やったぞいな、というような事では、思やんしても分かろまい。それではどういう理でなるのやら分からん。もう道というは、多くの中に皆根を下ろしたる。十分というは、十分の上の十分なれど、よう聞き分けにゃならん理ある。成る処から為すは、何でもない。成らん処からすれば、どれだけの苦労あるか分からん。これ聞き分け。よう思やんせにゃならん。どれだけの長者も、一夜の間に無くなる、という理諭したる。これ聞き分け。今日は十分と思えども、明日は分からん。この理を聞き分けにゃならん。理を心に意味を含んでくれ/\。取り損いあっては、踏み被らにゃならん。何よの事も天然と言うて諭し掛けたる。天然という順序聞き分け。元々という、今日という日案じたる日から見れば、今日の日は明らか。万事出けた。これを一つ、よう聞き分けにゃならん。幾つ何十になる/\。年というは、幾つ何十になる年の者に委せて、若きという者は、どうでも一時の道とは言えまい。
前々以て事情諭したる。回る車に水を仕掛けたら、何時なりと独り回るという事にて諭したる。何と聞いて居るぞ/\。
『又押して、応法世界の理に押されて遅れたると御聞かせ下されし角目は、如何なる処で御座りますや願』
さあ/\世間一つ理に押される処/\、思い立った事を、世間の理に押されて居ると言うて、これは時旬に許そ。ならんと言わん。言わんがなれど、よう聞き分け。古い年限難儀苦行の理を通りて、今日の世上の名である。よう/\理を古い理を差し置いて、今の一つの理を、どうでもこうでも道という理に諭すは、はあと思うようではなろまい。ならんと言わん。天然の理に添うて行け。天然の理に添うて行けば、一つも踏み被りは無い程に/\。
『しばらくして、』
一日の日も、席の場へ立ち並ばず/\、一日処、一つの理運ばず/\、一度運ばず、二度運ばず、だん/\すうきり運ばにゃ、道の理すうきり外して了うも同じ事。
『日々本席御運びの時、教長出席下さらぬ処でありますや』
さあ/\何よの事も聞き分け。年を寄ったる/\者を、機械のように思てはならん。心時々休めさせ。時々運び忘れてはならん。どんな日あってはなろまい。惣々惣々理に関わる程に、関わる程に。
日々の処まあ一つ裏という、表という理である。いつ/\ならどうこう仕難くかろう。なれど、すうきりではなろまい。裏と表は抱き合わせ/\。おらこれだけ、おらこれだけと、区域分けて無い/\。十分一つ養い、一つたんのうさゝにゃなろまい。よう思やんしてみよ。一年の日、どれだけ働かして居るか、運ばして居るか。皆々聞き分け。抱き合わせ/\、一日も外れてはならん。日々席々、三分の一も運ばらせんで。三分の一も運ばれんような事では、一日の日持てるか。これよう聞き分け。
『又続いて遅れたると仰せ下さる角目は、本部教会所新築の件でありますや、就ては屋敷買い入れの事でありますや願』
さあ/\尋ねる/\。これ何よの事も聞き分けにゃならん。直ぐに掛かるか、掛からんか。直ぐに掛かれば分かる。心と雨漏りとすうきり違うて居る/\。取り違うて居るようではならん。雨が漏る/\、破損が出けば、直ぐと/\。よう聞き分け。抱き合わせと言うたる/\。直ぐと心休まさにゃならん。何よ一日も休み日無い。休む日無い処やない。さあと言うたら、夜が夜中でも勤めに出る。これ雨漏りに譬えたる/\。これよう聞き分け。
『平野楢蔵より学校の事に付申し上げ』
さあ/\許してある限りは、成るよ行くよ。理を以てすれば許した理、とてもや道に適わんものなら、前に許さん。なれど、地所あたゑ一時に言うた処がなろまい。そこで年限という処から、ぼち/\掛かれば成る。急いではなろまい。そら出け掛けたものは、どうでもこうでもせにゃならん。何よ一つ出けたら、又追々掛からにゃならん。よう聞き分け。一同の席にも出ず。年の取りたる者/\に丸委せのようではなろまい。これ聞き分け。何よ分かったか。分からにゃ尋ねて、一つ/\筆に付けて、日々研究せにゃならん。
『押して』
さあ/\何よの事も、一つ/\分かり掛けたら分かる。皆寄せて心配さすような事は無い。なれど、一つ理が重なる
なら、どうもならん。する事出けん/\。人間というものは、たゞ心にたんのうさせば、喜んでする。喜んですれば、どれだけ苦しい働いたかても、苦しみは無い。なれど、はぁとして居てはならん。これより仮名な諭は無い程に。
No.19 :(5巻4008頁7行)
明治34年6月14日
『六月一日より本席御身障りに付七日間御休みに相成る、よって種々相談の結果、本部員一同神様へ御願い申し上げしには、御身上速やか御成り下さればおさしづを頂き、おさしづによってどのような事も運びますと御願いに付、如何の事でありますや願』
さあ/\/\だん/\どういう事情も重なり、いかなる事情も重なり、重なるからどうもならん。重なりて/\重なりて、もうやろうか/\と良い事待つ。良い事待つは道理あろ。道理の中に道理取り違いありては、どうもならん。これ一つ、しっかり聞き分け。だん/\話し掛ける。一時に話し尽す事出けん。一つ/\の理しっかり伝えて、心にしっかり聞き分けてくれ/\。何でも無い事と思へば何でも無い。神何処に居ると思う。明らかなる剥いた話をする。この道というは、年限数えば長い年限、年限困難ありて、もうどうなろうか知らん/\という道通りて来た。もう一時の処にては、一寸世界の道から始め掛け。世界の道はどうなりと出ける。出ける筈や。出けるように持って掛かるから出ける。この道紋型無い処から、知らず知らず惣々通り、もう何処からなりとも、彼処からどうなりても、付け所無い処からだん/\通りて出来た道。そこで今日まで組み立てゝ来た通り、よい/\道通り難くい中道理ある。この道理聞き分けにゃならん。皆んな道は一つ。一つより無い。無い筈や。皆道から出けたもの、道から出けたものなら違わん、という事、前々諭し置いたる。皆承知せにゃならん。一列は年限の道の上の理の兄弟である。道の上に兄弟の理が分からいではどうもならん。兄弟に年限あれば立てるは道、立てる道は言わいでも立てにゃならん。善い事知って居る。知って居れば、皆それ/\の心に持って研究して、どうであるこうであると、この精神上定めて貰いたい。ちょいちょい許したる事出けて来る。来る。許さん限り出けん。皆こうして下され、どうして下され、これもこうしてくれと言えば、親が許そうと言うたら明らかなもの。これ一つ皆感じてくれ。だん/\一時に説き尽す事出来ん。国々という理を以て、遠い所又近い所からも、道運ぶ処、この理に見計ろうてやらにゃならん。年限々々無くば、ざあとしたもの。年限の内/\苦労という道知らんか。知らいでは道とは言えんで。
さあ/\こうして理を説き掛けたなら、どうでもこうでも説き切らにゃならん。まあ一つ、内々事情やしき以内、この一寸話し掛ける。話し掛けるから、取り計ろうて、皆々治めてくれにゃならん。よう聞き分け。これまでの処もう十年あと/\、何か証拠々々無かった。難儀苦労困難から、どうせいと言うた処が、ならんから、ほんの一寸路銀渡したようなもの。そこでどうなりこうなりの日を送りて来た。やしき連れ帰る中/\、成程と言うて来るから日が経つ。どうやろかこうやろかと言うような事では、何しょうと言うた処が、出来ん/\。中に、年限の内に古い者、一代かと思えば二代、余程年取れたらなあという者、楽しみ付けてやらにゃならん。長い年限、そんならどれだけ働きあるか/\。残らず道具良い道具ばかりでも働き出来ん。良い道具悪しき道具合わせて出ける。日々働きから分かりて来る。よう聞き分け。どういう者もこういう者も、皆んな持ち合いという理聞き分け。持ち合いという理分からいではならん。何程高い所へ留まりた処が、実が無くば腹淋ぶしうなる。持って来るこの理聞き分け。高い所へじっと坐って居た処が、取り扱う者無ければ、どうする事も出来ようまい。これより皆んなそれ/\小首傾け、どうやらにゃならん、こうやらにゃならん、と急いで取り計ろうてやってくれ。あら/\の話では取り計らう事出来ん。日々守りと言う、又掃除と言うたる。その理だん/\篤としっかり心取り計ろうてやってくれ。又日々煮炊場々々々、古き/\下な道具。年限という、下な道具あればこそ、上の道具分かる。これ早うして、今日と言うたら今日、今日教祖守りという。日々であろう。貰い受けたる人足社と言うたる。年限じっといずみ居る。時々見習い、しんの台、教祖しんに付いた理。神の人足社と言うて貰い受けたる。席言うてだん/\諭したる。一日よい二日よい、もう幾日なる/\。道分かり難ない。道一寸見えたる。早く思やんして、取り計ろうてやってくれ。又守り掃き掃除、人々は幾人でも無いではない。なれど、押せ/\では皆勝手が出る。一度二度は越せる。それではどうもならん。そこで人と言う、若井はる、コト、これを又交替々々、月替わり/\/\、承知したか。又一つ、道理では分からん。今の処一寸四名一時後より三名交替。最初一名残し、日々月々見習い、これ一寸楽しみ、十分楽しましてやってくれ。
『一人残して交替と申しますは、松村さくかと相談の処へ』
違う/\。後から来た者ある。一人残せ/\。手替わり/\、手替わりさすがよい。
『押して、井筒とよでありますか、と申し上げ』
手替わりあれば、一寸勝手覚える。日々一つ経ったら、十分覚える。そうしてみよ。皆勝手分かる。未だ、一つあるで/\。
さあ/\/\未だ一つあると言うは、どうでもこうでも一つ用いらにゃならんで。月日祭典々々祭典という。そこで一つ勤め/\というは、役員と言うたる。本部員というたる。本部員は人間の付けたもの。臨時見習いと言うて一寸説いたる。本部員というは、世上の理取って付けたる。これ違うか違わんか。違えば違うと言うて見よ。一寸路銀と言うて渡したる。誰と/\本部員と言うて許したる。許さしょまいがな。これ返答してみよ。
『皆々相談して御願いに出ます、と申し上げ』
さあ/\違う/\。違えば違うと一言答えるがよい/\。さあ/\違う事/\、承知が出けにゃ言うたらよい。遠慮は要らん。遠慮は先になって枷になる。道の曇りになる。一寸退かす/\。一寸退かすで。
『しばらくしてから』
さあ/\改める/\。改め掛けたら、すっきり改める。さあ/\この掛かりというものは、楽しましたる。時々言い聞かしたる。刻限にも聞かしたる、楽しましたる。そこで、どうなるやろ、こうなるやろうと、楽しましたる。どうして忘れて居た。忘れて居たというは理や。その心あれば明らか。たゞ一つ/\勝手ばかりではならん。百姓々々鍬の芯と言うたる。それは楽しんでせい/\。皆我が事になると言うたる。日々勤め/\と言うたる。今の処、日々は行こうまい。今十分どうもならんからほんの路銀を渡したる。行かにゃならん。怖わい所危ない所を楽しみ通りたる。手替わり/\、それもどれもと行こうまい。同じようには行こうまい/\。一度出たらなあ/\と、その心あればこそ立って来たる。年限までは未だ/\、年限は長い/\。年限楽しみ無けにゃならん。未だ行けん/\。皆それ/\゛見立てゝやれ。月々手替わり出ける者楽しみ、教祖存命言われた事に、満足与える事出来ん。とかく満足々々は道の肥/\、又けたいな事やなあと言う者中に思やしょうまいが/\。なれど、人間勝手で言うやない。教祖存命、身をかくした処から聞き分け。ほんにそうやなあ、出さにゃならん。日々うとっと思うまい。人間心で成程入り込んでの話通りや/\。心に嵌まりたか/\。なあ百姓の中からからけ無いとも言えん。百姓下の中からでも勤めて居る。先々ほんにそうやなあと見せてある。年限経って一年に二度三度そこえ/\出してやってみよ。どれだけ満足するとも分からん。満足は楽しみの花が咲く程に。十分の実がのると、諭して置く。
『一同の中で話して居る処へ』
さあ/\/\その話というは、後々で悠っくりと出ける。席諭したる。席の身早く聞き取りて、それ/\心合わせて、成程と一点の心分かりたらよし、こりゃどうそりゃこうと、一つ/\不足あれば、不足の理答えるがよい。そりゃ一時に成ろまい。さあ/\未だ/\急いだ事ある。母一つ重々勤め、一時すっきり隠れ、一代勤めて置いたる。この人はもう早く、一時万事早く取り立てゝやってくれ。取り立てゝやってくれるがよい。
『仲田楢吉の事かいなあと、話して居る処へ』
さあ/\だん/\一代を尽し切り、教祖存命日々勤め、よう/\かくれ、それから一つ代替わりて、尚も進んで来る。これ一つの理に早く取り立てゝやってくれ/\。誰かと思えば、名民蔵々々、親二人早く暮れて了た。さあ/\大西々々々々、親から尽し、二代目替えて尽す理/\、早く理/\/\。
又々当分一つ順序々々、皆役と言うてして居る。一時早く/\。
『準員に願う事に運ばして貰います、と願』
さあ/\一寸は見習いから始め掛け/\。もう一時早く諭さんならん事、直きに出る/\。さあ/\こうして一つ/\理を洗い切ったら、どんな事も用いってくれにゃならん。こうすれば、皆談示の上言うて出てくれ。そうすれば、どんな解きほどきもする程に/\。めったにほどかんと言やせん。どんなほどきもする程に。
『篠森準員にする事御許し下されますか、と願』
さあ/\それは心までに許して置こう。しっかりどうこう言わん。そりゃ取り扱いだけしてやれ。すれば満足であろ。真にどうと言えん。ならんと言わん。そりゃ無理やと言わん。言うたら皆の心困る。真からどう、又こうしてやってくれ、どうしてやってくれというは、皆の心から養うてやってくれ。これだけ聞いたら分かるやろ。
『職人本部にて宿泊させず酒も飲まさぬ其代りとして、一人に付金三銭ずつやる事にきめましたが、御許し下されますや願』
さあ/\そらもうこうした事、こうしたらどうと尋ねる。そらどうしてやれ、こうしてやれとは言わん。そら喜ぶ者半分、なあと思う者半分、半分々々なら、それで治めて置くがよかろ/\。
『本部の会計から本部員家内一人一日十銭ずつ手当として、それを積んで本部員中難儀な者生じたる節手当にする事御許し下されますか、と願』
さあ/\どんな事も、心に浮かぶ事は言わにゃならん。心に浮かんで道理に適う適わん。たゞ救けるというは、望む/\。救けるというより一つ道は無い。救ける事なら、どんな事でもならんと言わん。そら、十分受け取って置く/\。
『本部に十年以上尽した者に、借家建て貸す事願』
さあ/\まあ心に/\ほっと心に出るは余の者の話やない。入り込んでのさしづ。そこで皆んな成程感じるは理。そこで、門内ではならん、門の外で、これは何処でもだんない。さあと言うたら直きに取り払うて了う/\。そこで、ざあとして置けば、何処でも構わん/\。
『二間半に両庇、四畳半と六畳とに押入付のものを並べてさして貰います、と願』
さあ/\もう何も十分の事は要らん。これ無い処から、苦労して価を出して人の家借りて居るは、日々の処見難くてならん/\。今日来た者やあろまい。古く/\身代売り払て道のためと思やこそ/\、国々運ぶ者数々ある。安楽は未だ/\である。二十年三十年間同じよう通りたとて、理が無くば何もなろまい。十年の者でも、二十年三十年に向かう理もある。これ聞き分け。皆来る者優しい言葉掛けてくれ/\。道には言葉掛けてくれば、第一々々やしきには優しい言葉第一。何も知らん者、道はこんなものかと思てはならん/\。年取れたる又若き者も言葉第一。愛想という事、又一つやしきに愛想無うては、道とは言わん。男という女という男女に限り無い/\。言葉は道の肥、言葉たんのうは道の肥/\。皆見習え/\。強うするは道。早く道洗うて/\、知らん者に言うて聞かせ/\。十年あとにはこんな道やない。艱難苦労の固まりの道という。上に立つ者から言うて聞かせ/\。遠慮気兼は要らん。遠慮気兼はほこりのもとやで。いつ/\まで艱難通るやない。理が世界にある。たんのう楽します道もある。第一言葉愛想、満足は言葉に限る。たゞ言葉と言うた処が、第一人に愛想たんのう知らずしては、道失うて了う/\。見習え/\。上から言葉掛けて優しいは道。事見習え。何を見習う。これ聞き分けて、皆々惣々治め。これ一列口説き/\の話である程に。返やし/\の話である程に。
「以上」