ロシアの攻撃に端を発して、金融制裁の事が言われているが、金本位制への移行で、金融業界・株式市場も右往左往しているようである。
少しでも儲けたい、損をしたくないという人々が、売り買いする時を選んでいるとも。。
まぁ。大したお金を持たず、その日暮らしの私にとっては、そのような儲け話には無縁である。
けれども、そうした事による物価の変動。仕事の有無などが気になるのである。
先日文房具の問屋さんで、入荷しないものがあるとの話を書いたが、問屋さんでの仕入れが無くなっても、小売業者が持っていれば、まだ流通する。
つまり、どうしてもタイムラグが起きるのある。
話を聞いてもすぐに見えないから、それはウソだと否定する考えはとても危険であると思う。
このタイムラグを利用して儲ける人もある。それが相場というものだろう。
このタイムラグというのは、商売だけではない。
政治・行政の世界にもある。
政府が決めてすぐに翌日に実行。という訳にはいかないのである。
人々に周知される時間。また実行するために必要なものが揃う時間も必要なのである。
つまり、何事も余裕を持って、先を見て判断、行いをする事がとても大切だと思うのである。
先日、北海道の方から、「息子がなくなり、一人暮らしになって、料理もしなくなったので、冬用に備蓄していたジャガイモも芽が出てくるから、食べて下さい」と送って頂いた。
これは、長年に渡る知恵で、冬という先を見越して、秋に備蓄をするという事であり、自然に合わせた備えの大切さをそこで思った。
情報社会、スピード社会で、今すぐ何事も動くと思い込み、なかなか現れてこない事にいら立ちを覚える人もあるだろう。
しかし、今言ったように、タイムラグがある事を思えば、特に情報が錯そうする現在、それぞれに備えることは大切だと思う。
教祖のお話にも、
徳をお米に例えて、「来年蒔く種まで食べてしまってはどうしようもないだろう」という話しがある。
良い事も悪い事も親神様が天の帳面につけて、返して下さるという「天の帳面」という話しもある。
正しくだと思う。
人間としてこの世に生を受けて、生きていける徳があるから、人間として、万物の長として今暮らしている。
その徳を失くしてしまえば、また一から動物としてやり直さねばならない。
根本はそこであるが、お金の徳、人の徳などと考えることもできるだろう。
つまりは、自分の性分・徳分をしっかりと見極めておく事。
そして、性分・徳分に応じた生活をする事が大切だと思う。
それを見誤り、他人を見て、妬み・嫉みを思うから、争いが絶えないのである。
八つのほこりをしっかりと心に置いて、「人は鏡」「人は神」との言葉を旨に、今日も一日与えられた役目を果たしたいと思う。