Chef's Note

『シェフの落書きノート』

夢は頭で? それとも心で?

2008-01-10 | 自由 気ままな独り言
あなたは、夢を頭で考えて望みますか?
それとも心で思って望みますか?

ある世界的なヨットマンの話…

夏休みのヨットスクールにきた小学生の子供たちに…
将来の夢はなんですか?
…と聞いたら…

「お医者さんになりたい!」
…と答えた。

「なぜお医者さんになりたいのですか?」
…と聞いたら…

「お金も地位もあるから…」
…と答えた。

「お医者さんになっても…お金も地位も得られないとしたら、どうしますか?」
…と更に聞いたら…

「じゃぁ~。違うのにする」
…と答えたという。

夢を心で考えるのではなく…
頭で夢を考える子供がすごく多いことに驚いた。
そう彼は言っていた。

子供の頃、海に浮かんでいるヨットをみて…
「ヨットってカッコいいな~。あれで世界一周をしてみたいなぁ~」
…と思い…
乗ったこともさわったこともなかったヨットに夢が膨らみ…
なんとか乗ってみたい…というところから夢がはじまった。

お金もない…
なんにもない…
そうなんにもないところから夢が始まった。
どうしてもヨットに乗ってみたかったら…

そして気がついてみたら夢がかなっていた。

ヨットで世界最年少単独無寄港世界一周を達成した。
白石 康次郎(しらいし こうじろう)さんがテレビでこんな話をされていました。

東京で色々な人と話をしていると…
彼の言っていることが何故かみえてくる。

そうなんだよね。
いくら心で話しかけても…
わかってるふりは凄く上手にできるのだけれど…。
何も伝わっていないことが多い気がします。


どうしてもやりたいことには、命まで投げ出してやれるものなのかもしれないけれど…。

頭で考えた計算になりたった夢に、命までかけてやれるだろうか?

何もかもがあふれている日本という国。
情報も物も人も…
ありとあらゆる選択肢がある国。

その中で迷っている人たち…

もし失敗をしたら、落伍者として生きなければならないような空気と不安。
そんな雰囲気を敏感に感じとっている子供や若い人たち。

失敗を経験しないような成功は決してないのに…
実は、失敗には寛容でない社会の仕組みがそこにある。

僕たちには、長嶋茂雄やジェームス・ディーン、ジャイアント馬場やビートルズがいた。
沢山の類まれなるヒーローがいた。

鉄人28号や鉄腕アトムもそうかもしれない…。
仮面ライダーしかり…である。
(ちょっと古すぎる気もするが…笑)

今…子供たちの間で流行っているのは何なんだろう?
単純に強いヒーローなんてうけそうもない…。
なんか大人でも楽しめそうなくらい複雑なものが多い気がする。

イチローやロナウジーニョやカカ…
今の時代でも凄い人は、確かにいる。

それでも何かが足りないのか?
世の中が複雑すぎるのか?

たぶん道が見えなくなっている人は多いだろう…。
なにもかもが豊かで便利すぎる社会の『心が見えない砂漠』をさまよっているのかもしれない。

大人達が真剣に心を砕かなければいけない時代がきている気がする。






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