★お買い物の人や学校帰り、会社帰りの人たちが行き交う夕方の街、何気なく外を見ると向かいの店前の歩道で年配の男の人と女学生が腰をかがめるようにして地面を見ている。何をしているのかな、と、女の子がスカートを振ってまた下を見ている。あっ、コンタクトレンズを落としたんだ。
通りすぎる人もそれと気づいてはいるのだろうが手伝わずに行ってしま う。老眼でそんなに目が良いわけではないが、ちょっと見かねて店を留守にして行ってみた。
「コンタクト落としたんだね」
と声をかけ、ふと歩道を見ると青く光 る小さな円が目に入った。まるで10mも離れた店から見つけたようにすぐにレンズを拾って、
「ほら、これだろう、洗ってきてあげる」。
魔法にかかったようにきょとんとして見ている女の子と手伝っていたおじさんでした。どうしてあんなに簡単に見つかったのだろう、きっと手伝ってくれた見ず知らずのおじさんへのご褒美かななんてメルヘンな思いで店に戻りました。
通りすぎる人もそれと気づいてはいるのだろうが手伝わずに行ってしま う。老眼でそんなに目が良いわけではないが、ちょっと見かねて店を留守にして行ってみた。
「コンタクト落としたんだね」
と声をかけ、ふと歩道を見ると青く光 る小さな円が目に入った。まるで10mも離れた店から見つけたようにすぐにレンズを拾って、
「ほら、これだろう、洗ってきてあげる」。
魔法にかかったようにきょとんとして見ている女の子と手伝っていたおじさんでした。どうしてあんなに簡単に見つかったのだろう、きっと手伝ってくれた見ず知らずのおじさんへのご褒美かななんてメルヘンな思いで店に戻りました。