箴言集 「病の時に読む言葉」 大川隆法 著
「病気の時に読む言葉」㉖ 失恋も、また、自分を成長させる機会だったと思おう。
コメント
相手に「好きだ」と伝えれば、相手の立場を考えず、成功すると思っていた自分を反省する機会だったのです。
「好きだ」との感情の根底には相手の魅力と自分の感情があります。
若い頃の魅力とは、外面の美です。そして若いがゆえの異性への欲情があります。この魅力と欲情に振り回されている間は、愛するのではなく独占欲になります。
この独占欲の小さい時期に失恋するのは、ラッキーなことです。相手にも選ぶ権利があることに気がつくのです。
人間には、慣れと飽きがあります。この慣れと飽きを抑えるのが与える愛です。
与える愛があり、見返りを求めない愛であれば、幸せな人生を送れます。
失恋を経験したからこそ、相手の立場を考える気になり、相手から自分への情熱も長続きはしないことに気が付きます。さらには、自分は何を求めていたのだろう?相手から求めていただけの自分ではなかったのか?
と気がつけば、奪う愛の塊であった自分を発見するのです。
失恋がなかったら、奪う愛の自分に気が付かない人生を歩みます。
失恋があったからこそ、与える愛に生きる考えになり、本当に愛される人間になれるのです。