あずまクラブ(越前の守)です。正しい心の探究をします。

”人間は夢とロマンを持つから動物とは決定的に違う”から始めます。正しい心の探究です。

「“出家”して何が悪い」 「死なない」。そのことについて、よかったと思う 遙 洋子

2017-02-27 00:00:10 | 日記

理想国家日本の条件 さんより転載です。

遙 洋子 バックナンバー 2017年2月24日(金

日経ビジネス擁護(´▽`) 

「“出家”して何が悪い」

「死なない」。そのことについて、よかったと思う

ご相談

芸能界を騒がしている清水富美加さんの「出家騒動」、遙さんはどう見ましたか。(20代女性)

遙から

 清水富美加さん、今は千眼美子さんというそうだが、清水さんだった時のことから辿りたいので、

清水さんとお呼びして書くことにする。清水さんの「出家宣言」に対するメディアの反応に、あれこれ

違和感を覚え、そのひとつひとつを自分の言葉で置き換えていきたいと思う。

 仕事していて「死にたい」と思う人は清水さんだけだと思わないし、睡眠時間3時間というのも、

安すぎる給料というのも、清水さんだけではないだろう。

「給料5万円」は過去のことと横に置いたとしても、世の中は清水富美加さんだらけではないのか、

という問いがよぎった。

 宗教的行為としての「出家」の是非も横に置き、精神的に追い詰められた状況からいかに抜け出すか

という点に目を向ければ、芸能界のみならず、多くの人が向き合う可能性のある問題だと思うからだ。

違和感その1

 「死にたいというけれど、仕事で一緒だったときには全然そうは見えなかった」という周囲の発言について。

 バカかと思う。死にたいと思うことと、死にたいと見せることは違う。

しんどそうに見せられない立場にあったり、それを許されない環境や職業にあったり。

そうしたこと自体も「死にたい」と感じさせるストレスの一要因になっていることなど普通にある。

「そうは見えなかった」と発言するメディアの奴は、自分の鈍さをさらけ出しているにすぎない。

その問題に気づいていない分、「そういうお前も、ストレス要因なんだよ」と教えてあげたい。

「死にたい」という言葉を本人が口に出した時、それは他者が判断することではなく、

本人がそういうなら、そうなのだ。それ以上でも、それ以下でもない。

 先般、娘が過労自死をし「死ぬまで働いてはいけません」と涙ながらにメディアに訴えた母親の姿が重なった。

「死にたい」と思うほどに追い詰められた本人に、冷静な判断を求めるのは酷だ。

本人のいう「死にたい」は悲しいことに本気なのだ。

「そうは見えなかった」という人には「あなたが見ようとしなかっただけではありませんか」と返したい。

 

 

遙 洋子

遙 洋子(はるか・ようこ)

タレント・エッセイスト

関西を中心にタレント活動を行う。東京大学大学院の上野千鶴子ゼミでフェミニズム・社会学を学び、『東大で上野千鶴子にケンカを学ぶ』を執筆。これを機に、女性の視点で社会を読み解く記事執筆、講演などを行う。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 今田耕司が清水富美加に理解... | トップ | 金正恩に虎の尾踏まれ 米軍に... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

日記」カテゴリの最新記事