理想国家日本の条件 さんより転載です。
ブラックフライデー?ブラックホールデーでしょ。NASAが秘蔵のブラックホール画像を公開中
日本でも浸透しつつある「ブラックフライデー」。Amazonをはじめ、通販サイトでも
「ブラックフライデーセール開催中!」のメールがバコバコ届いているからああ、あのことね。
とわかる人も多いだろう。
ブラックフライデーは、感謝祭(11月の第4木曜日)の翌日、
金曜日に開催される年末商戦バーゲンセールのことだ。
アメリカの店頭では超目玉商品が並べられ、暴動レベルの争奪戦となっている(関連記事)
NASAは「ブラックフライデー」をブラックホールをかけて、「ブラックホールフライデー」と称して、
いくつもの秘蔵ブラックホールのイメージやアニメーションをSNSで公開している。
今年で第6回目となるブラックホールフライデー。どんなお宝イメージが見られるだろうか。
10. ブラックホールの産声

イメージはブラックホールの誕生を視覚化したものだ。
そのいくつかは星の寿命が尽き、超新星爆発が起こり、
それから高密度の天体に崩壊するというプロセスで形成される。
そのとき、一瞬だけ肉眼では見えないガンマ線を放射する。
2004年に打ち上げられた人工衛星スウィフトはそれを調査するためだけに作られた。
9. 超大質量ブラックホール
NGC 4151銀河の中心にある光は、超大質量ブラックホールの位置を示している。
その質量は、その周辺を周る星がブラックホールの重力によって普通よりも
速く移動しているかどうか、といった変化を見るだけで計測できる。
推定によれば、太陽の4000万倍はあるだろうとのことだ。
詳しい質量や性質については、ハッブル宇宙望遠鏡の後継機となる
ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡で観察される予定である。
8. 巨大な磁場
はくちょう座A(Cygnus A)の中心には超大質量ブラックホールがある。
その周辺にあるチリをトーラスという。
磁場によって捕捉されたチリで、ブラックホールの餌になっている。
このデータは遠赤外線天文学成層圏天文台(SOFIA)が、赤外線放射を計測することで集められた。
7. 地球から一番遠いブラックホール
これまで発見された中で一番遠くにあるブラックホールは、
クエーサー(非常に明るいため内部構造が見えず、点の光源に見える天体)という明る天体の一部だ。
130億光年先にあるために、そこからの光は、私たちにはビッグバンから
わずか6億9000万年後(宇宙の年齢の5パーセントに相当)のものであるように見える。
6. ありえないブラックホール
銀河の中心にある超大質量ブラックホールを表すシミュレーションによるイメージ。
今年4月、宇宙のきわめて希薄な領域で発見されたそれは、太陽より170億倍も重い。
この発見はブラックホールという現象が意外なほどに一般的なものである可能性を示唆している。
5. 降着円盤
ブラックホールの降着円盤を表したもの。降着円盤とは、
ブラックホールの周辺にある物質が平たい円盤状になったもので、
高温のプラズマガスのジェットを放出している。
ブラックホールは、膨大な量の物質を吸い込みながら、こうしたジェットを10年間隔で放出する。
2017年12月にこの現象が観測され、集中して可視光線になるまえのX線を放射することが判明した。
4. 宇宙的にはご近所のブラックホール

国際宇宙ステーションで研究されている近所にあるブラックホールは、まさにこうした感じである。
中性子星観測装置NICERの調査によって、GRS 1915+105は円盤風(disk wind)からの
圧力の流れを生み出していることが明らかになった。
3. モンスター・ブラックホール
超大質量ブラックホールが形成される詳しい仕組みははっきりしないが、
可能性の1つとしては、銀河の衝突が考えられる。
イメージは接近するブラックホール同士を囲む紫外線を示したもの。
2. 活動銀河核

周辺にガスがあり、それが常に落ち続けてくるブラックホールを活動銀河核という。
この結果、イメージのようにガンマ線の爆発が生じているものがブレーザーである。
これは宇宙でもっとも激しい現象と考えられている。
1. ブレーザー

南極にあるアイスキューブ・ニュートリノ観測所では、40億光年離れたブレーザーからの粒子を捉えることに成功。
その出どころは、他の捕捉された発生源のデータと比較することで辿られた。
References:nasa.tumblr / Twitter@NASA/ written by hiroching / edited by parumo
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