<添付画像>:刻-08
作品紹介メモ:
No. 10
資 格: (光陽会)会員
題 名: 『刻-08』
作者氏名: 加 藤 正 男 (岐阜)
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* 主催 『
光陽会』
* 後援・広島県教育委員会・広島市教育委員会・広島国際文化財団・NHK広島放送局・中国新聞社・中国放送・広島テレビ・テレビ新広島・広島エフエム放送
光陽展広島展事務所: 広島市中区本川町1-2-11 市谷 實
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すでに一昨年前から、加藤正男氏作品の印象は深く脳裏に焼きついているから、今年もまた「懐かしい想い」を抱いて作品に接した。
つまり、今年も一目で加藤氏作品だということが分かる。
言い換えれば、変り映えのしない作品であり、昨年度一昨年度と比較しても同じ作品に見えてくるからどうしようもない。 等々、お想いの鑑賞者も存在するはず、、、。
しかししかし、エセ男爵と致しましては(他の鑑賞者が如何に考えようとも)決して飽きることなくこの作品が気になっておるから、何ら抵抗なくスムーズに、いとも自然に視界に入って来る、、、。
そして今年も、昨年と同じ感慨に耽ってしまい、中世ヨーロッパにタイムスリップしてしまう。
タイムスリップする場所は、いつも田舎貴族の館の台所の片隅。 地元の領主様の催す宴の準備のため、各種食材が並べられている。
タイムスリップした場所の状況は、どうか? その状況とは、画面には描かれていないけれど、今夜の宴の準備に勤しむ料理人や女中連の忙しく立ち回る喧騒が聞こえてくる、そんな拡がりのある光景が想像される。 この絵画に描かれた各種食材から想定されるのは、上述の『動き』である。 そのあたりが、この静物画のすばらしさである、、、。 とにかく、以前記事にした
「ヨーロッパの食文化」のことを思い浮かべる。
そして、以下の画像を連想させる、、、。
さらに、以下の画像を連想させる、、、。
以上、(既に拙ブログにおいて投稿済みかも分からないけれど)2点の古い画像を引っぱり出した。
スペインのバルセロナに長期滞在していた頃(たぶん1992年)に撮影したもの、とある行き付けのレストランのビュッフェテーブルに設えられている「食をイメージする」飾り付けだ。
こうして、絵画から受ける『絵画鑑賞者の想い』は、さまざまである。
一点の絵画作品から、鑑賞者の受ける印象はさまざまである。
こうして加藤正男氏作品「刻-08」から、またあらためて「ヨーロッパの食文化」のあれこれを思い浮かばせていただいた。 しかも、ヨーロッパの中でも特に、『南欧の食文化』を回想し始めているのであります、、、。
<…続く…>
* 連載中
『光陽展'08.』の過去記事は、こちらから入れます、、、。