Cafe & Magazine 「旅遊亭」 of エセ男爵

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さらば!江田島「カキ・パーティー参加体験記」(5/5):ビバ!楽農大学(8)

2007-02-28 20:58:08 | つれずれ紀行
<添付画像>:
撮影場所:江田島中町港桟橋付近。(場所の確定は、Yahoo地図にてご参照。こちらから入れます・・)
撮影日時:平成19年2月18日午後3時過ぎ、、


 2時間半以上に亘り、飲み、食し、語り、そして腹を抱えて多いに笑った、、、。

 楽しかった「カキ・パーティー」はいよいよお開きの時間となる。




<添付画像>:江田島港付近の観光案内見取り掲示板。
 
 江田島という呼名は、いわゆる総称である。アメーバの如く複雑な入り江に入りこんでいる島だから、(場所の確定は、Yahoo地図にてご参照。こちらから入れます・・)
江田島は2つの島に区分呼称され(江田島・能美島)、それぞれ広島県下の別々の郡部に属していた。島内の町村を結ぶ道路交通網の発達していなかった時代、島内の各町村は海上交通網により広島市と直結していたのだ。いよいよ近年になり、江田島島内の各町村は合併し、江田島市となる。かくして帰路は高速船に乗船。広島市の宇品港に向け、帰途に着く。




 現地到着前、すでに参加者全員は飲み食い一切合財3,000円也のパーティー会費支払いを済ませていた。何と、パーティー終盤になり、(先にご紹介した)3人の新規参加者(但し、我輩は2度目にて既に新規参加者ではない!)は、赤シャツ事務局長を取り囲み、3名全員とも年間会費を支払おうとしているではないか?! 事の成り行きを観察していた我輩も、
 「ココは遅れを取ってはならじ!」(ちなみに昨年は、年会費を支払っていないのだ。だから、いまだに聴講生の身分なのだ・・)
とばかりに、急遽財布の中からナケナシの1万円札をひねり出し(実はこの時万円札は一枚もなし。千円札12枚の内、10枚を数えて手渡した)、年間会費の納入に及んだ!何とか、会費納入を賄えるだけの現金は所有していたものの、広島港に到着してから自宅までの交通費ギリギリの現金のみ、わずかに手元に残ったから一安心した。

 事務局長は「思わぬ年間会費納入」しかも4名分を懐に入れ、正会員の増加を俄かに喜んだ。一瞬、事務局長は我輩の財布の中を覗き、
 「おぉ?大丈夫か。帰りの交通費足らないんじゃないの?」
と、来た、、、。
 「いや、大丈夫だ。これで十分。問題なく帰れる。ま、足らぬようであれば広島についてから、港の何処かに、銀行の現金自動販売機があるでしょう。そこで引き出しますよ・・・」
 「いくらなんでも現金の自動販売はしないよ!現金は売らない。貸したり借りたり預けたり預かったりするもんだ。それが銀行の仕事よ」
 「・・・!」
 「それから、あれ、Cash Dispense(r) Machine でしょうが!」
(筆者注:ディスペンスは在るけど(dispense)、ディスペンサー(dispenser)は、和製英語ではないか?いずれにしても自販機には違いないと思うけれど。ようわかりまへん・・)

 (そりゃそうだ・・)
 「お? それで、宇品港か?あそこは無いよ。郵便局か信用金庫のキャッシュディスペンサーしかなかろう。君の取引銀行は無いだろうよ」
 さすがに元銀行マンである。
 (足らなきゃ、今預かった現金を返してもいいのだぞ!)
 と、言わんばかりである、、。
 ココで「金返せ!?」等、云えたものじゃない。我輩はいかにも平然と構え、平常心を装った。


<添付画像>:楽農大学・平成18年度全講座学課修了記念写真?


 この日、正会員4人!一挙に増加した。
 事務局長曰く、
 「名刺でも何でもいい。好きなだけ、自由に作ってくれ。沖美町メインキャンパスの住所はいつでも教えるぞ。役職名は何でも自分の好きなものを語ってくれ~ィ。但し、云って置くが、「学長」と「事務局長」と農学部の「学部長」はダメだよ。これはもう使っているものが決まっているからな。それ以外だったら何でもいい。こうなったら早い者勝ちだ。 好きな学部を作ってその学部長なり教授なり、勝手に就任してもらっていいからな」
 と、やたら楽しく放言して止むところなし。
 そんな時、後ろから声がかかる。
 「おい、事務局長!ビールが余りすぎじゃないの?100本以上も残っているぞ!無駄なことするな!」
 たぶん、学長の声に違いない。
 「・・・!」
 さすがに事務局長、ひらりとかわして答えれば、
 「おお、それが我々の財産よ!何か、問題あるか?」・・・
と、事務局長はすかさず声を発した。
 この日、日本シュは一升瓶4本空になり、ビールは一人平均(たぶん)4本以上?合計150本~200本の缶ビールは空っぽか?
 上述その他諸々の酒精分、この時すでに、楽大メンバー各位の胃袋になだれ込んでいた。はず。。。

 かくして、不肖・エセ男爵メも、晴れて楽農大学の正式メンバーとなった。
 こうなったら、ありとあらゆるイヴェントに参加せねばならない。でも、そういう時間があるか? 果たして郷里に何時まで長逗留可能か? 等々、頭をよぎらせながら江田島を後にした。


<添付画像>:江田島の港を出航して間もない時、、。乗船した高速艇(カタマラン・双胴船)の後尾より、港の桟橋及び江田島市能美町を遠望する。



<添付画像>:江田島港を出航して2~3分経過。高速艇の一番後ろから「江田島方面」を眺める。(一枚上の画像撮り終え、まだ1分の経過していないのに、既に、これだけ港から離れている。双胴船は、速い!)


 高速艇?高速船は、いかにも「高速」?さすがに速い。
 これでおおよそ25ノット位か?戦艦大和の最高速度は時速26ノットであったという。26ノットといえば㌔に置き換えて時速50km前後か?当時(1940年代)の航空母艦や巡洋艦は、すでに36~8ノットは出ていたと聞く。70年前の日本の戦艦建造技術は信じがたいほどに、高い。しかし、巨砲を載せたが為に船腹は豚の如くに拡がり船体重く、これでは(当時の)如何なる技術を放り込んでも戦艦大和の最高速度は(26ノット以上には)速くならず、機動部隊艦隊の移動時間の足引っ張りであった。最高速度36ノットの出せない軍艦は、すでに太平洋戦争開戦当時から、機動部隊の移動速度と共に運用不可能という只一点を取り上げるだけで手足纏(てあしまとい)であり、無用の長物であった。ま、開戦後に就航した近代戦艦(第2次世界大戦当時)には違いないけれど、航空機決戦の時代到来により、巨大戦艦巨砲主義の時代はとっくに過ぎ去っていた、、、。旧日本帝国海軍将校を養成する江田島海軍兵学校の地・江田島に居ればこそ、ついつい旧日本海軍を回想したくなる先週日曜日の午後であった。

 話し戻って、、、
 今乗っている双胴船の場合、まだまだ半分以下の速度である。最高速度は(推定)40ノット以上か。巡航速度でも楽に35ノット(おおよ時速70km位?)はいけるであろう・・・
 
 「馬鹿な、こしゃくな。たかが江田島と広島の間で、何ゆえに高速船運行の必要在りや? 経費と燃料の無駄ではないか!」
 「なぜ、もっとゆっくり走ってくれないか・・・」
 画像をご覧のとおり、いよいよ帰路に就く頃になって天気はよくなったのである。 我輩は、瀬戸内海の島々を眺め総合的包括的郷愁に浸りながら、ゆるりと広島に戻りたいのであった。
 「こんな高速船など危なっかしくてどうしようもないぞ。一つ間違ったら大事故起こすぜ!」

 広島~江田島の間、約20分足らずで渡り切った、、、。

 さらば、ラバウルよ?(否!)
   さァ~ぁらば 江田島よ~! また、くる、まあ、でぇ~、ぇわぁ~・・・
       シ~バぁぁシ、わかぁレノォ~、すいへいせぇエエンよぉ~・・

 瀬戸は・・・ 日暮れて・・・ 夕波みィ~ 小波み~ィィィ・・
                とお、さあ~ん、 かあ、あさ~ん、ん・・・

 軍歌「ラバウル小唄」のメロディーや、演歌「瀬戸の花嫁」等の旋律は次から次に「音声の走馬灯」と如く脳裏に浮かびつつ、鼻歌交じりにて気分は爽快且つ少しばかり寂しさもよぎりつつ、江田島を離れる・・


 特集「楽農大学」は、これにて一件落着ゃ~く、、、。
                                 終了です!

 連載記事のお付き合い、たいへんありがとうございました。
 
 またあらためて楽大関連記事書きたく思います。


 <・完・・> 

ビバ!楽農大学(7)「牡蠣パーティー参加体験記」(特別記載)(4/5)'・・

2007-02-26 10:23:45 | つれずれ紀行
!!?!

 まぎれもなく、オコゼである!

 調理する前のオコゼの「面構え」と「体躯」を大量に見るは、初めての体験である。ガキの頃、何度となく魚屋に立ち寄っているけれど、子供の頃の記憶として我輩の立ち寄った魚屋の店頭には、こんなバケモノ魚は置いていなかった。所詮、庶民の出入りする街中の「さかなやさん」にとっては、いくら仕入れても販売不可にて店頭に存在しようもない高級魚であること、あらためて認識する・・・

 「おい、気を付けろよ!近くに寄り過ぎると、突然飛び跳ねて来るからな!」

 「・・・!!??」

 「刺されたら、大怪我するぞォ~!・・・」

 近接撮影を試みる我輩の背中から、突如として危機管理的注意を促すは、水産学部教授(海産物仕入担当)なり、、、。
(こちとら、まるで子ども扱いされているのだ。致し方ない。いくら同級といえども、さすが、教授なり。我輩の水産学海産物関連知識の不足は、とっくにお見通しなのだ・・・)

 と、我輩に声かけつつ、声の主(画像左手、ツッカケ履き足元見える御仁)は担当教授。火鋏みを手際よくハンドリングして、4~5匹のオコゼをピックアップしたところ、突然に、、

 「ガサッ!バシッ」!!!!!!!!!

 と、けたたましく背鰭を尖らせ「怒りの表情」を見せる。じっと堪えているけれど、釣上げられて何時間も経っていない証拠に、こうしてトロ箱に詰め込まれた今も尚、彼らは元気に生きながらえているのだ、、、。

 慣れぬ我輩は、当然ながらひるんだ。怯めば、おのずと「この距離」からの「撮影」になった、、、。

 以上、昨日投稿「海の幸」、牡蠣パーティーにてご紹介した食材の補足である。まあ、慣れぬ手法(画像の複数投稿)を試みたゆえ、文章は乱れるは貼り付けなければならぬ肝心な「画像」を貼り付け忘れるは!ほぼ、半日作業となる、、、。よほど閑な日曜日?と、思い込まれておられる読者諸兄姉も多いか?
 いや、なに、このところ、読まねばならぬ本はそのまま放り投げ、「楽農大学特別講義」のレポート作成に没頭している。


 《・続く・・》



(解説):以下、「オコゼ」の専門的な解説なされています。どうぞご参考に、お開き下さい。

オコゼ(ウイキペディア百科事典より)こちらから入れます・・・

Stonefish, from Wikipedia(オコゼの英文説明です。こちら、かなり詳しいです!)

ビバ!楽農大学(6)「牡蠣パーティー参加体験記」 (4/5)

2007-02-25 14:15:45 | つれずれ紀行
《添付画像》:牡蠣パーティーに彩りを添える瀬戸内海の「海の幸」の群れ。磯焼き待機中・・・


 理屈抜きに、瀬戸内海の「海の幸」をご紹介したい。


まずは、「メバル」・・・



 横たわっているけれど、みな元気に活きているのだ!

 ムム?
 よくみれば、画像のやや左手に、メバルとは異なる「魚」の顔が見える。もちろん色も大きさも体形もメバルとは異なる。食材仕入れ担当教官に聞けば分かるであろうけれど、いずれの御仁が担当教官か?我が聴講生の身分では、質問する事すら、おぼつかない。まして仕入担当教官殿も高級将校にて激戦の真っ只中、「宴」進行役の第一線にて戦闘中、、、。我輩の発する愚問の相手をする閑など、あろうはずもない・・・

 こちら勝手に撮影に忙しんでいる時、磯焼き奉行の到来!

 な、なんと、活きたメバルに塩をぶちかけてしまったのだ、、、。


 ナメクジに塩をかけたら、死んでしまう、、、。
 この理屈?
 魚とて、同じであろう。
「焼き網の上」で焼かれながらも暴れて困るから、あらかじめ塩をかけて暴れないように、前もって「草臥(くた)ばらせ」ておく目的か、、、。たぶん、浸透圧の関係で魚の体液は外部に染み出し早かれ遅かれミイラ化し、意外にも苦しみ死の道を早めるか。どのみち、我輩にとっては「惨い仕打ち」に見えて仕方ない。

 
 哀れな魚類から、サザエに目を移す、、、。


  

 あるわ、あるは、、、。
 しかし、この画像に写し撮ったは「今から焼き網に上る」であろう、残りのサザエである、、、。この倍のサザエは、すでに焼き網で焼かれているのだ、、、。


  ヨヨォ!
 蛸もいるではないか!
 すでに茹で蛸の足のブツギリは「オードブル」にて参加者全員に振舞われていたはず?ならば、このオオダコ(たぶん全長50cm近くはあろうか?)は、何時でも食膳に具される予備軍的食材か!




   以下、ご覧あれ!

(磯焼き以外の「オプション」料理なり・・)

 かくして2時間半に及んだ楽農大学「カキ・パーティー」、、、。
 画面には全て掲載仕切れていないけれど、パーティーのために用意された食材とメニューは、以下のとおりである。

 「メニュー・一覧」
  A)牡蠣(殻付牡蠣焼き・牡蠣フライ・カキの炊き込みご飯)
  B)蟹(名前が分からない・・素焼き・ボイル)
  C)メバル(網素焼き)
  D)オコゼ(網素焼き)
  E)その他魚(名前判明せず)
  F)サザエ(素焼き)
  G)タコ(茹蛸)
  H)豚汁(楽農大学メインキャンパス内栽採の「無農薬野菜」等、具沢山なる暖か「味噌」仕立て)

 以上、いかにも「男の料理」、、、。

 ぶっきらぼうであるか。オコゼならばカラアゲ、メバルならば煮付けにしたいところであるけれど、いくらなんでもこの場所でこの宴の最中に、役割分担の決まっている中、ゆめゆめ我輩の出る幕は、ない! デシャバリ行為は慎むべし。

 こうして旧友集い、「酒の肴」として食すには贅沢過ぎるメニューではないか!?

 かくしてパーティー終了し、数ある食材の中、やはり「殻付カキ」は大量に残った。いや、残るように仕入したに違いない。

 「オオ~ィ・・・ 皆んな、好きなだけ持って帰れ!余っているやつを捨てる訳にはいかんだろうが~?!」
 「これは元からお土産だ!」
 研究室横にポンカン?夏蜜柑?我輩にはよく分からぬ柑橘系の樹木あり。ソフトボール位の大きさの黄色い実が成っている。すでに参加者の数分の袋に詰めてある。
 「それも持ち帰れよ!」
  
 ・・・と云う「お達し」あり。
 かくして重い荷物を持ちたくない我輩も、手ぶらでカエルは失礼かと思い、致し方なく「お持ち帰り」させていただいた。用意されたビニール袋に殻付カキを適宜詰めた。目方にして、おおよそ5~6キロになったか?
 帰宅して家族のものにみせたら大喜び!あらためて牡蠣の数量を数えたところ、何と!30個以上あるという。夏蜜柑?は20個以上か?・・・

 夕方遅く帰宅したその夜、いつもより遅い夕食時に「とっておきの白ワイン」を抜いた、、、。

 殻付牡蠣を2~3個セットし、1個当たり1分目安にて電子レンジにかけたらちょうどよい。前もって白ワインを降りかけておくと、尚良い。
 あらためて海の幸を美味しく味わった。

 食べた食べた、、、。
 自宅に帰って落ち着いて食したのである。
 いつものことながら、何時何処の如何なる宴会に参加しても、通常パーティ会場ではあまり飲み食いしない我輩の習性あり、、、。今回の楽農大学主催なる牡蠣パーティーに於いても、ビール(350mml)は1缶のみ。牡蠣焼きは2個。牡蠣フライ、1~2つ。牡蠣ご飯、1~2口。サザエ、2個。本来大好物であるメバルとオコゼは、一切食さず!パスしたのである。なぜなら、まだ活きているその姿を見たら、もうダメ。食せないのである。釣りに行っても、自分で釣った魚を食す事は、未だかつて、無い、、、。
 大量の夏蜜柑?は、ママレードに仕上げることにした・・・

 
 《・続く「最終編」(次回掲載記事へ)・・》

ビバ!楽農大学(5)「牡蠣パーティー参加体験記」(3/5)

2007-02-24 12:15:00 | つれずれ紀行
<添付画像>:(楽農大学沖美町キャンパスにて「牡蠣パーティー」開催中の様子を切りとる・・)


宴たけなわ?いやいや、まだまだ、なにぶん、今からであるぞ、、、。
           パーティーは、始まったばかりである。。。

 参加者のみなさん、それぞれビール片手に海の幸and/or酒の肴を眺めつつ、焼き上がるのをお待まちかねである!!

 黙して酒を飲む「ムッツリ紳士」もいれば、四六時中喋り捲って漫談猥談途切れずして止む処ない「講談師」もどきの元銀行マンもいる。鍋奉行ならぬ「バーベキュー奉行」も存在し、熱々の牡蠣殻を皆の手元の皿に配るパーティー支配人や副支配人もいれば、学舎の台所で「牡蠣の炊き込みご飯」や「茹で蟹」など、忙しく調理するシェフもいる、、、。
 50歳代前半と見間違うほどに「若く見える御仁」もいれば、実年齢より10歳程度も老けて見える仙人心得もいるけれど、所詮全員間違いなく中学高校の同級生、、、。おそらく各々自分だけ、「中学や高校の時代」に逆戻りした気分であろう。仲間同士取交す会話は、生粋(きっすい)なる「広島弁」丸出しにて粛々と進行する。若しこの場所にて、赤の他人様等より傍耳立てられるなら、仲間同士大声で喧嘩していると勘違いされても仕方のないくらい「キツくて荒っぽい言葉使い」、戦場の十字砲火の如くに行き交いつつ、喧嘩もどきの喧騒騒音は周囲半径1キロに及ぶはずだ。何しろこの集落には人影見えず、時たま(半日に1回くらい)人と会ってもお年寄りばかりなり。さぞかし楽農大学の講義の或る日、その時間帯には、集落中の人々にご迷惑をおかけしているに違いない。しかし、万一、この喧騒が静かになったら、それこそ大問題である。このメンバーに於ける静寂とは、本当に仲間同士で揉め事の起きた証拠である?と、一番賑やかに「お喋り遊ばす」元銀行マン事務局長殿は断言する。
 「喧嘩しているように喋り捲っている時が、仲良くしている時である、云々・・・」
と、ご自身にて明言召さるるから、ォホ!おもしろい。


(上記掲載画像より、左から二番目の赤シャツ紳士こそ「事務局長」なり・・)


 さて、
     いよいよ焼きあがりつつある!?

 パーティー会場に、当日メンバー到着したのは午前10時30分頃。事務局長によるパーティー開催宣言、学長の挨拶、カンパイ音頭など、いかに仲間内と雖も儀礼的形式は守る。スタートしたのは、午前11時前か、、、。なんだかんだと理由を付け、諸事一般から開放され、週末から日曜日にかけて昼酒飲む「言い訳」を作っているに他ならないか。

 バーベキューセットは、前日より宿泊した選抜隊により早朝から「事前準備」されていた。何しろドラム缶を縦割りにした「バーベキュー缶」?(と、称すは「通称」か?)に適宜?シコタマ!炭を放り込み、いよいよ殻付牡蠣を中心とした「酒の肴」のバーベキュー?磯焼き?の、はじまり・・・



 もっと近くで「撮影」を試みたかった。しかし、危険であった。
 
 「パチ!パカァ~ン!」
             あるいは、
                 「ジュゥ~・・・ グツ・グツグツ・・・」
 
 猛烈な音をたて、牡蠣殻は突然口を空ける。すなわち炭火の強力な熱で、懸命に口を閉じていた牡蠣の筋肉が作用しなくなる。つまり熱地獄に耐え抜き頑張っていた牡蠣の命の絶えた瞬間の音である!
 牡蠣殻が口を空ければ、いよいよ準備完了。その時が一番の食べ頃。
 その点、サザエは非常におとなしく、巻貝の貝殻蓋から肉汁煮えてぐつぐつと、蒸気をたて始めれば食べごろのようだ。サザエの空きかけた殻をこじ開けるのには、それなりの道具と要領が必要である。メンバーの中には専門家の御仁!存在し、お願いすれば要領良くサザエの身を抜き出して下さるからありがたい。
 さらに、網の上には、ピチピチ跳ね跳ぶ生魚も置かれ「火あぶり」となる。牡蠣やサザエなど貝類のみならず、魚類も皆、生きたまま網に載せられるのである。
 傍で観ていて残酷この上ない。
 まずは、網に置かれた瞬間にピチピチと数回、身体をくねらす。網に置かれた片身が黒焦げになりつつも、まだ跳ね曲がる。跳ねとぶ活き魚を素早く火ばさみで掴み捕縛し、再度網に押付け焼き上げようと試みる手際の良さ。とくと見学しながら 「食べごろ」を待ちつつ、誰かが叫ぶ。 
 「おい!あそこの魚を、早く裏返しにせんかい!早く裏返しにして両面を焼いてしまえば、跳ねなくなるから・・・」
         (網焼き奉行は、忙しい・・・)
  「・・・!」
 そう云われれば、そうである。
 網の上で飛び跳ねる魚、みるにしのびない!
 上述のシーンを目撃していたK君は、隣に座っている我輩に向け、つぶやくように語りかける。
 「あれ!魚は、焼かれる時には熱いのだろうか?」
 我輩、答える。
 「いや、魚には『痛点』は存在しないと聞く。痛点無いということはつまり、魚は痛みを感じなく、熱さも感じないはず。だから釣り針が口に引っかかっていても痛くないそうだ。でもしかし、危険は感じるのだろうよ。炙り焼きにされる危険から逃れるために、跳ね跳んでるのか?・・・」
 等々、自問自答的?訳の解らぬ独り言風曖昧模糊なる返答をする・・・

 かくしてパーティーは始まった、、、。


 《・続く(明日連載記事)・・》 

ビバ!楽農大学(4)「カキ・パーティー参加体験記」 (2/5)・・

2007-02-23 08:15:00 | つれずれ紀行
《添付画像》:採れたての「殻付牡蠣」。中にはちらほらと、ムール貝も混じっている・・


 パーティー会場に到着するやいなや、まずは「牡蠣パーティー」のメインディシュとなるべき食材の確認をしなければならぬ!

 「・・・!」

 我輩は、しかと確認した、、、。

 あるはあるは・・・

 新鮮な殻付生牡蠣!わんさと在るではないか!

 これ、全て前日より参加の「先発隊」にて仕入段取りされたるもの。目と鼻の先にある沖美町漁港から? 否、たぶん知り合いの漁師さんから直接仕入したはず!
  ならば、先ずは
        「先発隊殿に敬礼!」
           おつかれまです、ご苦労様です・・・
      そして、     
            「たいへんありがとうございます!大感謝です!」


 一般の家庭では、まず使用しないであろう業務用?大型カートンボックス(縦x横x深さ≒たぶん70?cm x 100?cm x 80?cm)程度のブラスチックボックスには、ほぼ満載状態にて磯の香りを漂わせ、我々の胃袋に入るを待ちわびつつ、パーティー会場の脇に待機しているではないか、、、。

 画像撮影に際し、ブツの大きさを表現するには、必ず比較対照可能となる万国共通のものさし(尺度)が必要であるけれど、いちいち巻尺やものさしを持ち歩くマメな志向なく、いつもの方法にて「マルボロライト」のハードボックスを添え、撮影に挑む!かくして芸術写真を志していた頃の「若き血潮」は何処かに消え去り、今やブログ解説専用画像撮影に没頭しているテイタラクにて、始末が悪い。。。

 そう、
 然るべき「メインディシュ」なるオイスター群は、すでに「牡蠣フライ」になるべくキッチンに移動されているものあり、はたまた殻付のまま炭火にて「殻付素焼き」されるべく、ドラム缶を縦に切った「バーべユー用洋風囲炉裏」に載せられ、火あぶりの刑に服するものあり。すなわちこの殻付生牡蠣の群集から約50枚程度の先発隊は、我々の胃袋に収用されるべく「調理の手」を加えられつつあるのだ・・・
 考えれば「ムゴイ」!
 例え海中から引き上げられたブツクサもの言わぬ無言の「貝=牡蠣」といえども、生きたまま外郭を抉り空けられコロモを付けられ高温のアブラに放り込まれたり、殻のまま炭火の高温にさらされ、所謂「火あぶりの刑」に処されるのであるからして、自分自身を牡蠣に喩えて考えれば、恐ろし過ぎて堪ったものではない。食を求める人間の有体とは、人間以外の地球上に棲息する動植物にとって、最大にして最強の「天敵」!という、位置付けになるか、、、。
 てなこと考えながら、元気に生きている牡蠣の集団を観察・・・
 とか、何とか?言いつつも、不肖エセ男爵!人並み以上の無比無双なる(自称)冷血動物風人間を誇る人物。かつて高校時代、生物の授業にて実習した「カエルの解剖」なぞ得意中の得意にて、生きたカエルの白い腹に解剖用メスを当て、ゆるゆると切り裂き内臓こぼれ出し、小さなカエルの心臓の鼓動を見守りつつ手足をバタつかせる「カエルのもがき苦しむ様」、顔をそむけることなく凝視し、まばたき一切無し!実験同班周囲に在する女子生徒達の悲鳴を心地よく方耳で聞き、冷静沈着に切り裂かれたカエルのハラワタを我が両眼でしかと捉えつつ、冷静にスケッチしていた「記憶」、脳裡をよぎる、、、。
 しかし、上述の事柄はこれ以上何も考えたくない。この辺りで記述を止めよう!

 はなし戻って、牡蠣パーティー開催の為に用意された牡蠣の量は、はるかに100キログラム以上か、あるいは150キログラムを越えるか、、、。
 ウム!?
 参加者総勢20名くらい!ならば一人当たり、おおよそ5キロ以上の牡蠣を食す計算になるか。殻付だから重い。大小あれど、一人当たりに割当て凡そ20個程度?それ以上の牡蠣粒数になるか?

 「一体全体、誰がこんなに大量の牡蠣を食せるか?」・・・

 我輩は、この牡蠣の量を見た瞬間から、腹が一杯になった・・・
 
 「・・・!」

 「な、なに?パーティーの食材は、牡蠣だけではないのだ!と?」

 そう、まだ他に瀬戸内海の誇る「海の幸・珍味」!ありました、、、。

 これがまた素晴しい。ほとんどは料亭向け、「豪華・高級食材」ばかり取り揃えてあったから、驚いた。
          (次回記事にて紹介しますぞ!)
 

  《・続く(明日投稿記事)・・

<参照>:第1回掲載「牡蠣パーティー(1)」は、こちらから入れます・・・

ビバ!楽農大学(3):「牡蠣パーティー参加」体験記 (1/5)・・

2007-02-22 09:05:25 | つれずれ紀行
《添付画像》:<楽農大学キャンパスより、瀬戸内海の北方面を望む。画像右上に位置する島影は、まぎれもなく「宮島」である・・・>



 先日の予告通り、「牡蠣パーティー」に参加したのは07年2月18日(日曜日)の午前中の出来事なり。

 パーティー会場準備と主目的の海産物仕入れのため、先発隊は前日より参集。4名のヴェテラン教授陣は前日土曜日から江田島に渡り、現地に一泊。当日合流組を含め、参加者は総計20数名にて、広島県江田島市沖美町の段々畑を積み重ねた(海の望める)小高い丘の上、「楽農大学・沖美町メインキャンパス」に参集した。

 我輩、昨年3月中旬に初めて体験参加したものの、以後参加の機会に恵まれず、早くも一年経過。この度にて僅か2回の参加は、いかにも出席日数は足りなさ過ぎ、いまだに臨時聴講生の域を脱しないでいる。しかし幸いにもこの度は、新たに3名の新規参加者が現われ、とくにK君との出会いには大いに感激する。懐かしすぎる中高時代の旧友に出会う。。また、中学高校の同期生会HP運営を世話しているyy君にも再会!元親友同士(今は赤の他人?)の今日現在の姿を(互いに)再確認する、、、。 

 あいにく、前日土曜日(2月17日)の朝から降り続いた冬雨は、この日この時間になって降り止んだものの、キャンバスから望む瀬戸内海の景色は「添付画像」の通り!・・・
 この画像からは、往年の名歌謡曲「瀬戸の花嫁」や、戦後間もない名作映画「二十四の瞳」の情景を想像するにはほど遠く、春の到来した瀬戸内海の穏やかな情景か、はたまた真夏の内海の目映いばかりの、、
 「典型的瀬戸内海のイメージ」!
と、なるには、今しばらくの有体にて、なぜか悲しく情けない冷たい潮風を連想させるに留まるか、、、。
 かくして初回記事、「ビバ!楽農大学初体験記」の時の(昨年3月撮影)画像と、似たりよったりの、いかにも寒々とした「冬の瀬戸内海」を切り取れば、非典型的画像となってしまった・・・

 てなことで、
 本日より4~5回連載記事にて、「楽農大学主催・牡蠣パーティー」の顛末記事をスタートさせたい・・・


 《・続く・・》
(こちらクリックにて、次回記事に入れます・・)




<追記>:「楽農大学ホームページ」は、こちらから入れます。

開帳!「深川めし」 (2/2)

2007-02-21 09:45:45 | 食彩+酒の肴
  !!!

 もう少し、もう2切れ!「あなご焼き」が食べたいのだ。

 もう1~2本、小ハゼを摘みたい!

 あと、2口くらい、あさりご飯を食したい、、、。

 そんな気分?

 「どのような気分なのか?」

 と、問われれば、どれもこれも「もう少し食したい!」・・・ もうひとくち、欲しくなる、、、。

 すでに申し上げたとおり、全部平らげても「腹七分」程度にしかセッティングされていないから、ニクイのであります。そこが「粋な計らい」と受け止める。

 焼きアナゴは、思ったほどに強力な「濃い味」ではなく、さっぱりと味付けされている。
 焼きアナゴの下には味付け海苔が隠されている。駅弁であるからして、すでにぱりぱり感のなくなったこの海苔は、シットリ感にて食感はさほどよくない。が、しかたない。あさりの炊き込みご飯が美味しいから、我慢する!我慢できる。

 そう、
 弁当の表面には、小粒のアサリがちらほら見える、、、。つまり、カタチになっているアサリは、観得(ミエ)のためであり、すなわち見せかけで宜しい!なぜならば、炊き込みご飯の内部には、アサリ独特の味と風味がバランスよくしっかりと調和し、潮の香りをタップリと含んでいるからして、いちいちアサリの抜き身を摘んで食す心得は無粋である。ならば、小粒アサリの量的問題は問わず、これで納得、、、。

 画像上部に位置する「香の物」のバランスがよい。ベッタラ漬は、焼きアナゴの風味とマッチする!当然ながらやや甘口にて、古大根の臭気を消し去ってしまう「麹の香り」は「磯の香り」とバランスよく、ベッタラ漬けを添えるは大正解である。
 注:(弁当の蓋を開けるやいなや、コウコウ独特の臭気分散し周囲の乗客に拡散するは日本人的食生活の基本的悪臭であるからして欧米人には忌み嫌われているは必定。かくなる悪臭感度、我輩も苦手とする・・)

 小茄子の食感も甘味も酸味も、調子よい。骨ごと食すハゼの食感を整えるか?アブラアゲの細切り(ベッタラ漬けの右手にセットされている)も、バランス良い。食し始めて、途中から、さほどのしつこさなく、適切な下味のついたアブラアゲを、あさり炊き込みご飯にまぶして食す。ならばいっそのこと、湿気で粘着性のました味付け海苔も千切りにして別のラップにパッケージし、アブラアゲ同様にご飯に振りかけて食す手法をとってもよいけれど、ココは百歩も千歩も譲って「深川めし」の駅弁製作担当者殿のご判断にお任せし、湿気べたつき海苔に対する不平不満は一切問わず!
 なぜならば、すでに200%の合格点であるから、この段になって尚、重箱の隅を突付くような無意味且つ珍奇な何癖言葉など、一切付けたくない。
  
 〆て、
 江戸湾的下町の、風情と味を凝縮してコンパクトに、新幹線車内までケータリングしてくれる「深川めし」。なんとこにくい「粋さ加減」か・・・



 <深川めしの巻・完了>


<参照>:(第1回投稿「深川めし」(1/2)記事、こちらから入れます・・

いざ!「深川めし」(1/2) 我輩、大好物なり・・

2007-02-20 09:12:45 | 食彩+酒の肴
!!!・・OO!

 さぁ~て、「深川めし」のパッケージをご覧あれ!

 東京駅弁随一の「美味的駅弁」は『深川めし』である。と、東京駅に於いては今のところナンバーワンに位置する絶品である。

 「・・・?」

 「なんですって!」

 「最近のエセ男爵は、なぜに食すことばかり書き連ねているのか?ですって?」

 まぁ~、なんとお答えしてよいか?・・・・

 いろいろ考えること、未解決のこと、方針未決定なること、近き将来(この数ヶ月間、たぶん春先までか?)の展望?シナリオ?予定?の未確定なること、些細な内的事情か、その他諸々雑多ありまして、ブログ記事書く時くらいは大して神経集中したくなく、適当に自分自身を誤魔化したくなる如くに馬鹿げた煩悩事多き今日この頃なのでして、でもって「食べること」を書き連ねつつ適当に「現実回避」している諸癖芽生え、本来的に思考すべき宿題から敢えて迂回回避するという昔からの悪い癖。それら厄介モノの諸々、前面に出てきたような、そんな気がしてならないのであります・・・
 等々、言い訳して、
 たいしてグルメ嗜好なき「単なる飲助」の「食の話題」は、多様変幻自在とはいかず、ならば肝心な食の話題をそらす為、上述言い訳をしたのかもわからず、よく判らないのは「自明の理?」にて、支離滅裂なることすでに自覚していますので、お許しを、、、。

 ま、個人的事柄や事情はそのくらいにして、

 この「ぱっけーじ」は、センス良く、いかにも江戸気質丸出しの「下町的いなせ」?「下町情緒」を目一杯に表現する「優良デザイン」と観るが、如何? 平均的「幕の内駅弁当」のパッケージの大きさよりも、いささか細面にて、立て横長さのバランスも「小粋」ではないか!駅弁たるもの、所詮列車内にて食すシロモノにて、空気悪き密室的列車内に屯雑居する見知らぬ赤の他人たる列車乗客に混じって「イソイソ・ごそごそ」急ぎ慌てて食すものにて、二段構えの豪華重箱をこれ見よがしにおっぴろげ、ゆるりと食すものでないこと、前回記事にも触れている通り、、、。
 すなわち、こじんまりとして腹八分ならず「腹六分乃至七分」に治めようとする「江戸っ子の粋さ加減」を十二分に表現したパッケージは「洒落た大きさ」にて、今尚呼吸し止まない江戸文化の「さりげない表現」か? と、判断する。ま、他人様の目の前にて、やたら量多くガツガツと食す立ち居振る舞を見せ付けるは、決して常識的「粋な姿」とは云い難いからである。

 理屈!?これだけ書き連ねれば「厭き」てくるから、本日はオヒラキ!これで終る。。。

 でもって次回、この「ぱっけーじ開き」、すなわち深川めしの「内容」ご披露に及びたい・・・

 「・・・?」

 洒落にもならない無味乾燥的意志薄弱風無駄口の「ご清聴」、たいへんありがとうございます!

 それでもって明日は?!
              そう、しっかりと「深川めし」の味をつけますぞ。



          《・続く!次回記事、明日投稿・・》(続編記事投稿済みにて、こちらから入れます・・)


EKIBENギャラリー[峠の釜めし]・・トランヴェール07年12月号より・・

2007-02-19 03:45:45 | 食彩+酒の肴
《添付画像》Train Vert 07年12月号より・・


 ナナ!
 なんとこしゃくな!

 いかにも「JR 東日本」の頑張る的手法にて、秀才風ツッパリ的雰囲気のむんむんするネーミングぞよ・・・

 「トランヴェール(Train Vert)」?
 
 フランス語で「緑の列車」と、いうそうな・・・
 (高級官僚的JR東日本広報部の採用しそうな「キザ・丸出し的!?」なネーミングであるか!・・・)

 「ご自由にお持ち帰り下さい」と記されているからまるで航空機の機内誌を向うに回した?、ツッパリ&ハッタリ的小誌の存在は、いかにも天下の日本国JRの「やり口」か!と、思いきや、、、
 しかししかし、これがなんと面白い気のきいた記事満載の月刊誌にて、長野新幹線に乗った時はいつでも、この誌を読み読み徒然に東京~軽井沢間は約1時間少々にて本誌約50ページ記事の全ページを、逐一くまなく全ての記事とヴィジュアルを熟読凝視は可能にて、時間の経つのを忘れてしまう。読み進めざるを得ない「痛快且つ興味津々たる記事」満載の優良車内誌なのである!
 
 今、我輩の手元に、昨年12月号と今年の1月号を携えている。
 
 本論に入る。(本来的には「深川めし」の記事書くはずなのに・・)

 「特製とんかつ」弁当の記事に、たまたま「峠の釜めし」の事、書いてしまったから、事のついでにカマメシ話を締め括っておきたく、添付画像に紹介するトランヴェールの表紙をめくった左側紙面に連載されている『EKIBENギャラリー・48回』なるものに紹介されている「同カマメシ」の広告宣伝記事なるものを紹介したい。


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<以下、記事の抜粋>

Train Vert トランヴェール(2006年12月号より)
EKIBENギャラリー48「峠の釜めし」長野新幹線・軽井沢駅ほか

 重い。
 手のひらにのせたときの、このずっしり感がなんともたまらない。
 しっかりと下味と歯ごたえのある鶏肉、薫り高い笹がきごぼう、ちょっとうれしい鶉の卵、箸を差し入れるとたっぷりと詰まっていることがわかる茶めしなど、どれも丁寧に仕上げた自前の料理だ。
 そこに、できるだけ温かいものを届けたいという作り手の思いが加わって1.1キロ。
 まるごと全部、おいしさの目方である。
 「峠の釜めし」は昭和32年、長旅で疲れた旅人の「温かいごはんが食べたい」という一言から生れたという。
 それを可能にしたのが容器として使っている益子(ましこ)焼の土釜だ。「峠の釜めし」開発の物語はかつてテレビドラマにもなった。
 売り手にとってはハンデともなる重さを受け入れ、旅人への思いやりを優先させた「峠の釜めし」、味にやさしさがあるのはそのためだろうか。

 〔峠の釜めし〕(解説)
わさび漬け、小梅、きゅうり漬けなど香の物が入った別添えの容器が、またうれしい。
 ● 内容: 鶏肉、うずらの卵、椎茸、筍、ごぼう、杏、栗、グリンピース、しょうが、茶めし、香の物
 ● 販売場所: 長野新幹線軽井沢駅・安中榛名駅、長野新幹線車内、信越本線横川駅ほか
 ● 販売価格: 900円 
 ● 問い合わせ: 荻野屋 電話027-395-2311 受付時間8時~19時

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 「・・・?!?」

 『文句なしに、巧い!』

 さすがにプロコピーライターの手に掛かった「作文」である!

 ベタ褒めにて、トランヴェールの人気?連載記事「EKIBENギャラリー」のキャッチコピーにふさわしい「褒めちぎり方」であるか。このコピーの読後感としては?
 そう、
 我輩にして永久に、雑誌の広告宣伝記事は書けず、過剰リップサービス、否!過剰褒め言葉羅列文章の書けない自分にあらためて誇りを持つに至った・・・

 かくなるうえは、今一度、昨年12月拙ブログ掲載記事「峠の釜めし辛辣評」なるもの、読み比べていただければ光栄です。(いくら今風な技巧をこらした「キザな文章」!?でも、やはりトランベール記事のほうが、我輩の辛辣評感想文よりも巧いのだろうよ・・・)

 「不肖・エセ男爵にして脱帽です!恐れ入りました、参りました・・・・」

 しかし、真似したくなる「美文」の範疇では、決してない!


 《・本日記事連載なく、一回にて「完了」・・》

 

PS:先回の「峠の釜めし」辛辣批評を書いた折の我輩は、たいへん大きな勘違いをしていた。勘違いのそれは、わずか一点のみ。つまり、茶飯なるものを食しなれておらず、てっきり「鶏肉and/orトリガラスープ」にてお米を炊き込んだ「炊き込みご飯」の釜飯ご飯と勘違いしていた。炊き込みご飯にしては、いかにも「思い込みの味」と違うご飯の味がしたから「美味くない」ご飯の炊き方である!と、判断した。
 先の記事(昨年12月記事)の締めくくりにも書き記したとおり、もう一度、温かい『峠の釜めし』に挑戦すべきである!

「とんかつ弁当」(2/2) 東京駅の新幹線ホームより・・

2007-02-16 11:55:55 | 食彩+酒の肴
??1??

 けっして不味くはないけれど、さりとて「美味しく」もない・・・

 先日の先日の「峠の釜飯」(昨年12月投稿記事、こちらからご参照いただけます)の場合と同じ状況にあって、刀舟さん(独断雑記XYZ・編集長さま)から頂いたコメントにて記された「ご意見通り」なのかもしれない、、、。


 そもそも「駅弁」は、
 おなかの空いている時に
 「今、これを食べたいのだ!」
と、思い込んでいるその時が「旬」?
 駅弁は、やはり列車の中でいそいそと新聞雑誌を読みながら周囲を気にしなくても気にしながら、とかく「ナガラ的」に食さねばならないもの。限られた空間の列車内、つまり「ゆとりなき悪しき環境」の中にて、それなりに慌てながら食すものか?ゆめゆめアットホームに寛ぎながら、「ゆるりと食す」ものではないらしい、、、。
 
 「・・・?」

 「味はどうか?」

 と、聞かれれば、これが難しい。

 トンカツなるもの、東京に出向くと、必ずや時間を割いてでも立ち寄りたい「とんかつ専門店」と「テンプラ屋」がある。ラードを使って揚げるとんかつは、絶品であるか。はたまた護摩油?なるものにて濃厚且つ香ばしく揚げるテンプラ、中でも、海老と野菜の「掻き揚げ」は、大好物である、、、。

  〆て、
 すべからく「あげもの料理」は、揚げたてのアツアツを頂くのがベストですなぁ~・・・
 

   <・完・・>