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庭師のブログ(3) 京都石垣の旅

2016年03月06日 | 日記
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第3話 京都石垣の旅



急に思い立って、京都に行った。

溶岩を扱って以来、このところ石垣にすぐ目が行く。( 石垣/京都

今回は、東山区を的に絞って歩いた。八坂神社から、南の東福寺まで4時間の石垣見て歩きの旅。1月のハワイ・ガーデニングの旅とまったく同じ要領で、(ハワイの旅)今この旅のスタイルが気に入っている。

スタートの八坂神社を11時に出発。高台寺から三年坂を上り、清水寺にでた。清水の舞台は改築中だった。清水坂を下がり、一旦東大路通りに出て智積院の前をとおり、泉涌寺参道を登る。弘法大師が立ち寄って掘り出した泉(独鈷水/どっこすい)を飲んで、最後の行程東福寺に向かった。お寺の石垣の写真も100枚位撮って、旅の最後は、JR奈良電の東福寺駅から京都駅に向かった。



実は京都で、面白い光景をみた。着物を着た若い女性が、あっちでもこっちでも、いっぱい歩いている。人力車に乗った舞妓さんまでいる。最近の観光事情にうとい私は、地元の女性が歩いているのだとばかり思っていた。ところが、すれ違いざまに聞こえてくる彼女たちの言葉がおかしい。よくみると、あちらこちらの店に中国語で書かれた貸衣装の看板が出ている。

うーん。と私は唸った。着物姿の若い人たちを見ていると、誰が日本人で、誰が中国人なのかわからない。中国というと、人民服だったイメージが残っているので、こうして着物を着て歩いている姿をみると、時代は変わっているのだなと思った。誰が考えたか知らないけれど、5000円も払って、着物姿であちこち歩き回ってくれる彼女たちは、期せずして観光京都に一役かっているのかもしれない。

昼は、例によってお寺を見ながらでサンドイッチで済ませたが、どうしても京都のうどんが食べたくなったので、通りの小さな、古めかしい、観光客とは縁のない、近所の人だけが食べにくる町の食堂にはいった。

すうどん(かけうどん)と、玉子どんぶりを頼んだ。

お腹もさほど空いていないので、ゆっくり味わって食べるつもりだったが、あまりのおいしさに、あっという間に、3分もかからず、食べ終えた。

器を下げに来たおばあさんに、ああおいしかった、ごちそうさまと言って、手を合わせた。

おおきに、ずうっと昔とおんなじこぶだし使ってますねん。もううちの人も年やし、店たたもういうてんのですけどな、近所の人がみんな、つづけてえ、つづけてえ、言わはりますねん。

ここのお店の名前はなんていうのですか。

「とらや」いいますねん。ようかんみたいでっしゃろ。

店は泉涌寺参道入り口近くにあります。よければみなさんもどうぞ。


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