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庭師のブログ(39)  ロンドン自然史博物館

2019年07月01日 | 日記
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第39話 ロンドン 自然史博物館



自然史博物館では、地球の成り立ちから始まり、生命の誕生、恐竜時代を経て、人類が出現するという一連の流れが、展示、解説してある。

ここまでのあら筋は、すっかり詳しくなったが、1億年先に地球がどのようになっているのか、また生物はどのように進化を遂げているのか、予測すらできない。



そのころは、アジア大陸と、アメリカ大陸は、くっついているという人もいる。

また、手塚治虫のマンガによれば、次の地球の支配者は、水と少量のゴミさえあれば生きていけるゴキブリが、宇宙の神様委員会みたいな会議で選ばれる。

未来の地球後継者を、粗末に扱わないようにという、手塚治虫のメッセージかもしれない。


上の写真は、つい最近まで南太平洋の島々に、いっぱい生息していた、ドードーという鳥である。大航海時代に、船乗りたちによって、捕獲され、食べつくされてしまった絶滅種である。それにしても、ずいぶんわかりやすい絶滅の仕方である。

今も生きていたら、世界の動物園で人気者になっていたに違いない。


この写真は、古代の大型哺乳類の骨格である。

知らなかったけれど、地球上に恐竜が現れたのと時期を同じくして、哺乳類も誕生していたそうである。恐竜は、進化してどんどん大きくなっていくが、哺乳類はネズミのように小さいまま進化しなかった。

それが幸いした。ティラノザウルスが、ネズミを捕まえて、パクッと食べたとしても、私たちが豆を一粒食べるようなもので、おなかの足しにもならない存在だった。

しかし、恐竜も、魚も、昆虫も、植物も、あらゆるものが進化していく中で、哺乳類だけが進化しなかったわけではない。事実、ネズミが大きくなった時期があった。この骨格の動物がそうだったのか確認しなかったが、このくらいの哺乳類が、恐竜時代に現れた。

でも、これらは恐竜の格好の餌食になったので、あっけなく地上から姿を消していった。そしてまた、ネズミだけの小さな哺乳類の世界に戻っていった。

代わりに、その何億年の間に、ネズミは体を進化させずに、脳を進化させた。

巨大隕石の衝突が原因で滅んだ恐竜は、鳥に進化していき、一方哺乳類は、爆発的に増え、マンモスや、サーベルタイガーなど、恐竜に引けを取らない恐ろしげな哺乳類も現れた。

そして数千万年後、脳をどんどん進化させていった哺乳類は、やがて私たち人間を創りだすのである。

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