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ロンドンの庭(3) チェルシー・フラワー・ショウ① ガーデンの部
エリザベス女王が総裁を務める、英国王立園芸協会主催のフラワー・ショウが毎年5月に、ロンドンのチェルシーで開かれます。
チケットは予約制で、9000円くらいしますが、それでもなかなか手に入らないという噂がながれるほど、人気があります。
5日間の開催期間中、毎年世界中から約15万人以上の園芸好きの人たちが訪れるそうです。1日に直すと、3万人の人が、大小300ほどの展示場や、庭園用品ブースの前にいるわけですから、歩いている人や、食事をしている人を除いても、常に、50人くらいの訪問者が一つの小さな展示場を見ている計算になります。だから、人垣で庭がよく見えない時もよくあります。
テレビ番組収録で、出展者にインタビューをしているシーン。
映画フラワーショウで、メアリー・レイノルズが金賞に輝いた時の作品に、円形のゲートが、精霊界と自然界の交差する入口として登場します。そのデザインの奇抜さに、世界のあちこちの庭でよく似た円形ゲートが作られたのか、私も名古屋で見たことがあります。
農家の庭先のような庭。
最近、金網のケージに石を詰めた石垣がはやりですが、これは、なんと評していいのか、よくわかりませんでした。
雨も、太陽も甲羅の穴から入って植物を育てる、ちょっと前衛的な庭。
もう一人の日本人の若手造園家が作った、その名も漢方の庭。薬草で癒される庭が評価されて、見事金賞を受賞。
私は朝早くから入場したので、会場はまだ空いていて、どうにか一通り見ることができましたが、昼前からだんだん人が増えてきて、一部の見学路は、満員電車並みの混みようでした。
それでも、昼食の後、もう一度見て回りました。
まったく恥ずかしいことですが、ここにやってきた割には、フラワー・ショウでは、どんなことをしているのか、よく知らなかったのです。とにかく、来てみればわかるくらいの考えでした。
その方が、驚きも感動も大きいということはありますが、予備知識があれば、事前に的を絞って、大事なところを見逃さずに、効率よく見て回れます。せっかくデザインを勉強しに来たのだから、そのくらいの下準備をしておくべきでした。
昨年は、日本からも出展があったという話も、耳にはしていました。
しかし、今回見て回った中では、それらしき庭は、ありませんでした。出展された日本人の名前も知らなかったので、当日もらったパンフレットのリストに目を通しただけでは、わかりませんでした。
後日、ガイドマップで調べたところ、実際には、メイン会場から少し離れた、広場の丘を越えたところの一画にあり、そこへは行っておりませんでした。聞けば、今年も金賞をとられたそうで、その庭を直接目にすることができなくて、残念なことをしました。
翌日になって、はじめてその日本人の名前を、イギリスの園芸家からききました。石原和幸さんという方で、海外では有名な造園家と聞きます。今年も出展していたか聞かれたので、私もそれらしき庭を探したけど、その方の庭は、見ませんでしたよと、答えました。
最近になって、石原さんのインタビュー記事を読ませてもらいましたが、さすがに世界のガーデニング界で、トップの座に輝いた人だけあって、すごい経歴の方でした。
伝統あるチェルシー・フラワー・ショウに出展するのですから、審査がたいへん厳しく、また審査が通っても、参加費や、製作費などに数千万円の費用がかかるそうです。そこで、自宅を売ってその費用を捻出されたそうですが、まあこういう真似はだれにでもできるものではありません。大変な情熱を注ぎこんで、チェルシーに臨んでおられるのが伝わってきました。
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ロンドンの庭(3) チェルシー・フラワー・ショウ① ガーデンの部
エリザベス女王が総裁を務める、英国王立園芸協会主催のフラワー・ショウが毎年5月に、ロンドンのチェルシーで開かれます。
チケットは予約制で、9000円くらいしますが、それでもなかなか手に入らないという噂がながれるほど、人気があります。
5日間の開催期間中、毎年世界中から約15万人以上の園芸好きの人たちが訪れるそうです。1日に直すと、3万人の人が、大小300ほどの展示場や、庭園用品ブースの前にいるわけですから、歩いている人や、食事をしている人を除いても、常に、50人くらいの訪問者が一つの小さな展示場を見ている計算になります。だから、人垣で庭がよく見えない時もよくあります。
テレビ番組収録で、出展者にインタビューをしているシーン。
映画フラワーショウで、メアリー・レイノルズが金賞に輝いた時の作品に、円形のゲートが、精霊界と自然界の交差する入口として登場します。そのデザインの奇抜さに、世界のあちこちの庭でよく似た円形ゲートが作られたのか、私も名古屋で見たことがあります。
農家の庭先のような庭。
最近、金網のケージに石を詰めた石垣がはやりですが、これは、なんと評していいのか、よくわかりませんでした。
雨も、太陽も甲羅の穴から入って植物を育てる、ちょっと前衛的な庭。
もう一人の日本人の若手造園家が作った、その名も漢方の庭。薬草で癒される庭が評価されて、見事金賞を受賞。
私は朝早くから入場したので、会場はまだ空いていて、どうにか一通り見ることができましたが、昼前からだんだん人が増えてきて、一部の見学路は、満員電車並みの混みようでした。
それでも、昼食の後、もう一度見て回りました。
まったく恥ずかしいことですが、ここにやってきた割には、フラワー・ショウでは、どんなことをしているのか、よく知らなかったのです。とにかく、来てみればわかるくらいの考えでした。
その方が、驚きも感動も大きいということはありますが、予備知識があれば、事前に的を絞って、大事なところを見逃さずに、効率よく見て回れます。せっかくデザインを勉強しに来たのだから、そのくらいの下準備をしておくべきでした。
昨年は、日本からも出展があったという話も、耳にはしていました。
しかし、今回見て回った中では、それらしき庭は、ありませんでした。出展された日本人の名前も知らなかったので、当日もらったパンフレットのリストに目を通しただけでは、わかりませんでした。
後日、ガイドマップで調べたところ、実際には、メイン会場から少し離れた、広場の丘を越えたところの一画にあり、そこへは行っておりませんでした。聞けば、今年も金賞をとられたそうで、その庭を直接目にすることができなくて、残念なことをしました。
翌日になって、はじめてその日本人の名前を、イギリスの園芸家からききました。石原和幸さんという方で、海外では有名な造園家と聞きます。今年も出展していたか聞かれたので、私もそれらしき庭を探したけど、その方の庭は、見ませんでしたよと、答えました。
最近になって、石原さんのインタビュー記事を読ませてもらいましたが、さすがに世界のガーデニング界で、トップの座に輝いた人だけあって、すごい経歴の方でした。
伝統あるチェルシー・フラワー・ショウに出展するのですから、審査がたいへん厳しく、また審査が通っても、参加費や、製作費などに数千万円の費用がかかるそうです。そこで、自宅を売ってその費用を捻出されたそうですが、まあこういう真似はだれにでもできるものではありません。大変な情熱を注ぎこんで、チェルシーに臨んでおられるのが伝わってきました。
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