デリバティブ。 日本語では金融派生商品。
日本語にしても良く理解できない。 意外とこの商品を扱っている人達もあまり理解できてないものなのかもしれない。
もっと簡単にわかりやすく理解できないのかな?
自分の理解の例
現物株取引 1月1日 Aさん売り1株1万円 ⇔ Bさん買い1株1万円
金融派生商品 1月1日
- 証券業 ⇔ Bさん1月31日買い約束1株*:9千円
- 証券業 ⇔ Bさん2月1日売り約束1株:1万2千円
- 証券業 ⇔ Aさん1月31日売り:9千円
- 証券業 ⇔ Cさん2月1日買い:1万2千円
- 証券業 ⇔ Bさん手数料千円 利益:2千円
Bさんは実際に株を手に持たなかった、また手持ちのお金は千円のみで3千円の利益を上げた。 手数料千円引くと2千円儲かったことになる。
これをもし株価が上がらなかった場合この手数料分を払うだけで取引を終わらせる方法もある。 不思議な手法。 でももっとややこしい方法があって「ちゃんと勉強しないと騙されちゃいますよ。」
*株を例に取ったが、将来値段が変動するもので、それを将来欲しい人がいれば何でもいい。
このデリバティブ、訳のわからないもの、誰もが怪しいと思うよね?
それでも手法がわからなくても利益が得られると思うと大金をつぎ込んでしまう人がいる。 90年後半にP&Gも手を出して大損。 訳のわからない商品を売った等と裁判を起こしている。
去年のリーマンショックよりも10年も前からこの危ない商品について規制を掛けるべきと警鐘を鳴らしていた女性がいた。 その内容をFrontlineのプログラム(添付↓)で見ることができる。 彼女の名前はBrooksley Born. 金融業専門の弁護士でCFTCという連邦政府の為替部門の長をしていた。 しかし、その時はまだAlan Greenspanが神様みたいに崇拝されていたので、彼がこの規制反対に圧力を掛けていたせいで彼女の調査に耳を傾けなかった。 その直ぐ後、Brooksleyが示していた状況がロシアの暴落(Russian Financial Crisis) により立証された。 小さな金融危機だったが予想していた結果が実際に起こった。 しかし、その損失が直ぐ回復に向かった為、彼女のチームはおろされる事になった。
ビデオの後半に彼女はリーマンの後にも同じ危機がまたあるのは確かだという。 どういう事でこの危機が起きたのかをちゃんと理解していない現実。 透明性が確立していない中でも未だ強欲に走る投資家。 規制を掛けようとしてもそれを抑えようとしている金融業界の圧力。 こういう状況が未だ見られるのは確かにまたリーマンショックくらいの事件があってもおかしくないと思う。
私はいっそうの事やりたい放題にさせ、その代わり全財産を失っても保証無し、 裁判拒否、お互いの合意のみにさせる。 自己責任にすれば良いと。