読売から
九電社員、農家装い「売れ行きに原発影響ない」
という記事があり、『またかぁ~』と思いながら読んでみた。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110930-OYT1T00165.htm
2005年玄海に近い唐津市で行われた討論会を検索。
そこで見つけたビデオをを約4時間かけて見てみた。
http://7016.seesaa.net/article/215772612.html
今見ると、東京大学院教授というりっぱな学歴をもった人でも、
客観的判断の基本がかなり偏っていたと思われる。
客観的とはあらゆる視野を考慮し、総合的に理解する事のように思われるけど、
『自分達は100%正しい』のに何故自分達を信じない?という口説き文句。
原発安全神話と同じ、
まるで、日本一優秀な学歴者は完璧という神話の上で学問をしていたのかな?
この討論会の発端は、既にある原発の燃料を
ウランからプルトニウム燃料(MOX燃料)に切り替える為の住民への理解向上の為。
当初は新規建設予定施設でMOX燃料を使用する話しがでていたが、
1994年に建設された既存施設で使用する話しに変更になったといういきさつ。
変更の理由は3号機の方が面積的に余裕があるという事らしい。
もちろん、ウランよりも毒性の高いMOX燃料。
既存施設で使っても問題ないという技術調査結果。
安全性に問題が無いといいながら、危険区域が7kmから10km圏内に拡大。
ましてや、安全手当という国からの保証金も確保されるという。
努力して冷静にこの討論会を見ようと思っても、
聞きながら「それはおかしい」と思うようなところばかり。
Wikipedia情報だけど、
この大橋先生は今、大学側から発言を口止めされているらしい。
安全の余裕でも議論がされていた。
小山さんの発言内容で
「。。。MOXの破損テストの時に62%破損していたのを安全」という安全の検出方法に疑問を投げかけたものがあった。
この事を一般参加者の1人が反論。
もっともらしく車の例をあげているのだけど、
私には、はっきり言って全くかみ合ってないように思う。
「カーブを100kmで曲がると危険で
60kmなら安全に曲がれる。
65kmでも曲がれるのに、60kmに制限するのと同じ。。。」
この車を例に挙げるなら、60km制限速度を超えたら事故が起こる割合が高くなる。
速度が高くなればなるほど危険度が上がるという事。
最初は良い。
だけど高速で走り続ける自動車が増えれば道路も磨耗するし、
タイヤも磨耗する。
自動車に付加が掛かればネジだって緩みだす。
ましてやMOX燃料使用に設計された施設じゃないのだから
施設に負担がかかるか、或いは想定していなかった排気物質、量にも変化が起こってもおかしくないよね?
こないだ、ご老人の女性2人が橋の上で墨田川を見ながら「大地震がくるなら自分達が死んだ後に来て欲しいねぇ」なんて言っていた。
「そんな都合よく行きませんよ。」と言わなかったけど。。。。心の中で。。。
皆「こないだみたいな大地震が明日来るかも」と思えば
原発なんて直ぐやめるんだろうなぁ。。。
そう思いました。。。
p.s.
この討論会で、推進派有識者がしきりに技術的説明を充分したというけど、
一般住民が理解できるところまで丁寧に説明していただろうか?
例えば、ウランからMOX燃料に切り替えた時、
何処に歪がかかり、何が破損しやすくなり、どういう点検が必要で、コストはどうなる?
安全前提が当然なのに、この討論会は最初から安全は既に確保したという説明ばかり。
他の国のデーターがどう、計算は正確、過去に事故が無い事を話せば理解されるというのがおかしい。 だけどそれでも事業が承認されるのだからおかしい。。。。