普通の生活に、きちんと戻る暇もなく、また週末になってしまった。
夫はまた出かけるという。アルツン・ハーぐらいかと思っていたら、朝食後突然クルークド・ツリーに行くとい言い出す。(クリスマス前に2泊3日で行ったところ)。「まぁたぁ!」思わず、声に出していってしまった。確かに思ったより近かった。日帰りでもいけないことはないけど・・・平らで、歩いてもあんまり楽しくなかったのだ・・・やれやれ・・・
9時ごろに家を出てNorthern Highwayをひたすら走り、9:45には、3角形のロータリーに着く。真ん中にバス停がある。そこを左へ(Crooked treeの表示がある)(ベリーズ・シティの町から来る人は、+10分)
ここからは、割ときちんと整備されたラフ・ロード(rough road:舗装されていない道路)に入る。
9:52 ビジターズ・センターに着く
私は、前回は、ちゃんと理解できていなかったが、crooked treeは、広大な湖の中の中州のような感じ・・・夫は、池の中の島と言ったが、さっきグーグルの衛星写真で確認したら、広い湖の中州のような感じで、人工的に埋め立てて道を作って広い中洲にいけるようになっている。その広い中洲のようなところをクルックド・ツリー自然保護区(Crooked Tree Wildlife Sancuturary)と呼ぶんでいるらしい。しかもここに、Crooked Tree LodgeやBird's Eye View Lodgeを含む、集落があるのだ。
入園料を払おうと思ったのだが、ようわからんおじさんが、私が2回目だと言うと「今日はいらない。今度払って・・・。」という。(何でやの?)と思うが、こういうときは、向こうにこちらにはわからない事情があると言うことなので、黙って引き下がる。前にもらったコピーに地図は、持ってくるのを忘れたので、もう一度もらう。(せめて、コピー代でもとって欲しいのに・・・!)
この地図は、とても古い地図で、わかりにくい。私たちが、前に泊まったcrooked tree Lodgeは、昔の名前のまま・・・。それでもこれしかない。
前回、見れなくて、とても残念だったジャビルを見たいので、このおじさんに聞くと、地図にボールペンで道とback lagoonと書いてくれた。このビジターズ・センターには、ボールペンもなくて、夫の持っていたものを使う。
そこにいた、もう一人のすごく親切そうだが、ようわからんおじさんが、「ともかくこの道をどんどんどんどん ゴー・ストレイト(go straight:まっすぐ進め)」という。
行ってみたが、道は、2つに分かれていて、どちらに行くかわからない。たぶんこっちが主だろうと思う道を行ったが、なんだか方向が変わる。しかも行っても行っても、池はない。
それで、分かれ道に戻って、もう一つの道を行ってみる。ところがこっちは前よりもっと曲がっていて、方向が全然変わってしまった。やっと人を見つけて聞いたら、「右に曲がって、ずっと真っ直ぐ」と言われる。でも、どこで右に曲がるかわからないし、右では、方向が逆・・・困っていると・・・道の近くに家があって、そこにおばあさんとおばさんが、座っていた。聞いたら、またややこしい説明で、しかも私たちの思っている方向と全然違う。そこにいた少年が、何かいって、この少年に案内してもらうことになった。
小学校の高学年ぐらいかな?そこらへんに倒してあった自転車にまたがって、さっさと、私たちを先導してくれた。しかも私が、希望したように、来た道を戻る方向に行ってくれた。利発な少年だ。
なんと最初の道に戻った。少年に教えられたとおり、その道を進むと湖に出た。前に戻ったところから、ほんの少しのところだった。
それが・・・
海外でくらして面白いのは、本当に予想外のことが起こることだ。
今までは、ブッシュ(bush:強いて言うなら雑木林)の中を走っていたのに道の両側が、突然見渡す限りの湿原になるのです。
家に帰って航空写真で確認してみたところ、集落をはさんでもう一つ細長いラグーンがあるのです。それを渡る道を埋め立てて作ったらしいのです。(航空写真は、現在のものではなく、道は確認できなかった)。
ラグーンは、細くてかなり長い、だから、見渡す限りの湿原になる。
一旦、車で、その道を対岸まで行って、歩いて戻ってみた。
思わず「すご~い!」と叫んだが、その次に「どうするの、これ!」って、叫けばずにはいられなかった。
水鳥は、一杯いるけど、広すぎて、遠すぎて、どうにもならない。
前のラグーン(村に入る前)は、完全な水の湖だったのに、こっちは、完全に草に覆われているのです。こっちの湖を村の人たちは、バック・ラグーン(Back Lagoon) と呼んでいるらしい。
水鳥は、各種・・・しかも多数いる。それに鷲・鷹もいる・・・まさに鳥の楽園。
でも遠い。双眼鏡でやっとのことで姿を確認できる程度・・・夫の鳥用のレンズを付けた一眼レフカメラでもほとんど写真は撮れません。
強い陽の光が当たる殺伐とした道を戻って車のところに戻った。手も足も出ません。帰ることにしました。
お昼をどこかで食べようとした。教えてもらったCarrie's Kitchenと言うレストランは、結構村はずれにある。レストランにかなり近づいたところで一箇所すごくぬかるんでいるところがあって断念。前回昼食を食べたBird's Eye View Lodgeは、今日は客はいなくて、レストランは、休業中。もう一つ村の中にあったレストランに行って見たが、これが、やっているのかやっているのか、外からわからないような、しかもものすごくローカルなレストランと呼べないような代物で・・・恐ろしくてやめました。
前に泊まったクルックド・ツリー・ロッジは、事前に連絡しておかないと食べれないしね。
夫が、突然予定を変えるから、こういうことになるのです。わずかに持ってきたお菓子は、案内してくれた少年にあげてしまったし・・・
やれやれ・・・
ジャビルは、また次のお楽しみです。
付け足し説明
日本でこのブログを読んでいる人には、わかりにくいでしょうが、私たちが、なぜこうももたついているかと言うと、言葉の問題なのです。田舎の普通の人たちの英語は、ものすごくわかりにくいのです。私たちの住んでいるところは、英語のわかりにくい人には、スペイン語が良く通じるのですが、このクルークド・ツリーは、スペイン語は全然通じないのです。たぶんパトゥワ語なんです。それにだれも、地図は、読めないし書けないし・・・先進国以外の人は、簡単な道の図も書けないし読めません。だから道の説明は、本当に難しいのです。だから、普通、日本から派遣されて来ている人は、よくわかっているところ以外は、自分で行ったりしません。うちの夫は、例外中の例外です。
ジャビルは、今、調べてみたら、日本のグーグルでは出ないのです。私は、鳥好きではないので、日本名を知らない。でもすごく面白い鳥です。大きいのです、人間の背丈ぐらい。2羽並んで、立っていたりする。後ろから見ると、人間が、肩を落として立っているように見える。この前、ベリーズ動物園で初めて見たとき、すごく懐かしい気がした。ウォルト・ディズニーの一番最初のアニメーションで出てくるんではないかと思う。この前、クルークド・ツリー・ロッジで一緒になった人が、ベリーズ動物園でジャビルが、羽を広げるところを見たと言うので、私もぜひ見たいと思っている。しかも自然の中で・・・でも、そう簡単では、なさそう・・・。
この写真は、先日ベリーズ動物園で撮ったものです。