えふのへや - 等々力随想

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考えるな、感じろ-ボクには無理だけど

2008-08-04 00:00:39 | 映画のこと
ということで「崖の上のポニョ」を見てきました。

内容を一言で片付けてしまうと、「人魚姫」を作品世界から再構築したおとぎ話です。

世界の破滅のリアリティのなさ、現実世界と非現実的な世界との一体感など、本来ありえないコト・モノを日常世界にそのまま持ち込んで違和感ない世界を構築している点がこの作品をおとぎ話としています。

作品世界の非現実性は、たぶん最初のシーケンスのトキさんのセリフに表現されているのだと考えています。

ここまでは分析的に見ることができたのですが、問題はその先です。

この作品は、たとえば、主人公の二人が人格的に成長したということを明示するわけでもなく、また、自然と人間の関係や生についての課題を明確に提示することもなく、この作品を見て考えて欲しいことというものをあえて示していません。

要は、この作品を見て何かを考えるのではなく、何かを感じることを求めているのではないかと私は考えています。

その点で、これまでの作品と大きく異なる作風となっています。自分は1度見ただけでは、まだ十分に理解はできていません。できればもう一度見るべきと思っています。

絶対に見るべき作品ではないかもしれませんが、ファンであれば見ておくべき作品というのが、今日見た感想です。

その他雑記
本作のエンドロールは驚くほど短いです。

これまで、エンドロールで後日譚などが示されていましたが、今回はそういうものはありません。自分が作品に対する理解をきちんとできなかった理由のひとつはそこにあります。

今日見た劇場は109シネマズ川崎のシアター7。500席を越える大ホールということもあり、一人だったこともあり、開映1時間前で結構いい席を取れました (二人以上だったらたぶん最前列だったと思います)。

予告編で流れていた「グーグーだって猫である」は、犬童一心さんと、小泉今日子さんと、大島弓子さんの組み合わせ。ある意味期待できるわかりやすい組み合わせ。

次は「スカイ・クロラ」を見ないと…。

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