ミスチルを目指して終わるな──坂本龍一かく語りき
http://ascii.jp/elem/000/000/218/218272/index-3.html
「夢ないもん」
大谷 (スライドの質問を見ながら)「夢をかなえるために坂本さんは何をしましたか?」という質問をしろということになっているんですけど。
坂本 あのねぇ……、何もしてないな。大体、夢ないもん。
大谷 寝て見るものなんですか?
坂本 うーん、だから、そうだな……。よく最近聞くのは「夢を持たなきゃとか」と言うよね? 「力をもらって」とか。
ちょっと耐えられないのが、スポーツ選手やアスリートの人が、自分から人々に「夢を与える」とか「勇気を、力を与えたい」とか(言っていることです)。不遜じゃないですか、人間として。ちょっと僕、倒れそうなんですよ、ああいうの聞くと。怒るとか、そういうのじゃなくてね。よく分からないですよね。ああいうところは。ちょっと理解できないんですが。
というのも僕自身が夢なんか持ったことないし、何かゴールを設定して、そこに向かってがんばるという生き方をまったくしてこなかった。流れに任せてフラフラと、あまり責任のない身分がいいなぁと思ってどこにも所属せずに、だから就職したこともないし、学生身分の延長でやっていて、気が付いたらYMOに入っちゃって。
(以上、アスキーより一部抜粋引用)
アップル直営店のトークイベントにゲストで招かれた坂本龍一の話を抜粋。学生向けに夢を叶えるためにしたことなどを語ってもらうという主旨である。上記は教授らしい見解で、人生は夢を持ち、それに向かって努力することが当たり前とされている前提を否定している。この手のイベントでヘラヘラ何か言う有名人も、それを真に受けて聞く学生も「夢を与えるスポーツ選手」同様、タカが知れている。大体、叶わないから夢と言い、そのために何かするのは無駄な努力となるだろう。傍から見れば夢と誇大妄想は表裏一体の関係で、叶わぬ夢を持ったがために苦しむのが人生の常なのだ。では、教授の隠れたる名曲。サビで間奏のコード進行がカッコイイ。
YMO : PERSPECTIVE (MIDI / sound only)
Every day I open the window
Every day I brush my teeth
Every day I read the paper
Every day I see your face
In the gleam of a brilliant twilight
I see people torn apart from each other
Maybe that's their way of life
Every day I ride in cars
Every day I watch TV
Every day I write my diary
Every day I go to sleep
In the gleam of a brilliant twilight
I see people torn apart from each other
Maybe that's their way of life