以前にも同じタイトルを使ったような気がするが,ま,いっか。
センダックの絵,大好きだし。敬意を込めて。
今回の航路では,海獣,2種類。
コビレゴンドウは,1家族3頭を観察。
子どもが,親ふたりの間にはさまって,守られているように泳いでいた。
「鯨とイルカのフィールドガイド」(東京大学出版会)によると,コビレゴンドウには,2つの地方型がある,という。
ひとつは,マゴンドウと呼ばれ,房総以南に分布し,体が小さく背びれ後方の白斑が不明瞭な型。
もうひとつは,タッパナガと呼ばれ,銚子から北海道沖に分布し,大型で背びれ後方の白斑の明瞭な型。
大きさの比較はできないので,背びれ後方に着目すると,親2頭は,白斑が明瞭に出ていた。
手前が,お母さんで,向こう側が,お父さんかな。
この海域では,もう少し後の時期と思っていたので,嬉しい出会いだった。
タッパナガとこれまで出会ってきたのは,8月の海鳥がほとんど出ない時期。
ある年は,数限りないと思えるくらいいて,一部海域を,タッパナガが占有していたこともあった。
家族ごとに,距離を置いて,ゆっくりと泳いでいたので,群れが海域を占める面積が広がっており,あのときは,ホント,すごかった。
今回出会ったもう1種類の海獣は,カマイルカ。
こちらは,元気にジャンプしながら泳いでいる群れを見たかったのだが,残念ながら,霧の向こうを,数頭が,おとなしく泳いでいるのを,1回,見ただった。
カマイルカは,背びれの形が独特なので,識別に苦労することはない。
まさに,鎌の形と色で,刃の部分まである。
残念ながら,あともうちょっとのところで,顔は見えず。
残念なときがあるからこそ,良いときの喜びが増す,というもの。
今回は,喜びの貯金。
貯金がたくさん貯まると,引き出すとき,何倍にもなって,爆発する。
(2024/07/12,15 コビレゴンドウ,カマイルカ)
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