鳥が大好き!

秋田出身仙台在住の鳥見人が主に東北の野鳥をアップしています。

海獣たちのいるところ

2024年07月27日 | 航路

 以前にも同じタイトルを使ったような気がするが,ま,いっか。
 センダックの絵,大好きだし。敬意を込めて。

 今回の航路では,海獣,2種類。

 コビレゴンドウは,1家族3頭を観察。

 子どもが,親ふたりの間にはさまって,守られているように泳いでいた。

 「鯨とイルカのフィールドガイド」(東京大学出版会)によると,コビレゴンドウには,2つの地方型がある,という。

 ひとつは,マゴンドウと呼ばれ,房総以南に分布し,体が小さく背びれ後方の白斑が不明瞭な型。

 もうひとつは,タッパナガと呼ばれ,銚子から北海道沖に分布し,大型で背びれ後方の白斑の明瞭な型。

 大きさの比較はできないので,背びれ後方に着目すると,親2頭は,白斑が明瞭に出ていた。

 手前が,お母さんで,向こう側が,お父さんかな。

 この海域では,もう少し後の時期と思っていたので,嬉しい出会いだった。

 タッパナガとこれまで出会ってきたのは,8月の海鳥がほとんど出ない時期。

 ある年は,数限りないと思えるくらいいて,一部海域を,タッパナガが占有していたこともあった。

 家族ごとに,距離を置いて,ゆっくりと泳いでいたので,群れが海域を占める面積が広がっており,あのときは,ホント,すごかった。

 今回出会ったもう1種類の海獣は,カマイルカ。

 こちらは,元気にジャンプしながら泳いでいる群れを見たかったのだが,残念ながら,霧の向こうを,数頭が,おとなしく泳いでいるのを,1回,見ただった。

 カマイルカは,背びれの形が独特なので,識別に苦労することはない。

 まさに,鎌の形と色で,刃の部分まである。

 残念ながら,あともうちょっとのところで,顔は見えず。

 残念なときがあるからこそ,良いときの喜びが増す,というもの。

 今回は,喜びの貯金。

 貯金がたくさん貯まると,引き出すとき,何倍にもなって,爆発する。

(2024/07/12,15 コビレゴンドウ,カマイルカ)

 



最新の画像もっと見る

コメントを投稿