昨年末に一応視聴は終了していたファン・ジニ。
珍しく、何度も見返したりしないで、ぐいぐいと一気に観てしまった作品です。
実在した伝説の妓生(キーセン)ファン・ジニを描いたドラマ。
素性を知らされずお寺に預けられていた少女時代、母を探して町に出たジニは、
偶然キーセンたちが舞う様子を見て、自分もあんな風に舞ってみたいと切望するようになります。
そしてお寺を出て、とうとう松都教坊の見習いとなるのです。
持って生まれた才能と、努力によって頭角を表すジニ。
やがて出会う初恋、別れ、新たな出会い。
愛と哀しみを胸に生きたひとりの舞人の物語。
てなわけですが、主役のジニのみならず、
彼女を取り巻く人々のドラマに要注目でした。
彼女の指導者であるペンムと、そのライバル、メヒャン。
同じ教坊で修練に励む仲間たち。
ジニと芸を競い合うプヨン。
そしてジニを愛するようになる男たち。
それぞれにバックグラウンドがあり、深い物語があるんですよね~。
誰を主役にしても1本ドラマができちゃうんじゃないかという気がします~。
キーセンという職業ゆえの悲哀も十分に描かれていて、
美しいだけのお話しではありませんでした。
恋愛方面のクライマックスは、すっごくドラマチック。
ああ!!あああああ!!!!とびっくりマークを思わず重ねてしまう感じでしたね。
安易に同情の涙を流すなどというおセンチを許さず、
あまりの哀しさに身を切られる思いがする……という視聴状況でした。
個人的に、最後はもう少し芸事の方面で盛り上がりが欲しかったところですが。
全体にセリフの分量が少なめな印象でした。
音楽や間によって登場人物の心象が表されることが多かったように思います。
年若いグンソク君の初々しくも安定した演技力も必見。
主役を演じたハ・ジウォンさんも美しいです~。
ジニとともに運命に翻弄される気分を味わいながら、
どんどん続けて視聴するのがおすすめ。
キーセンらしい流行の髪型や、お洋服もきらびやかで見ていて楽しいです。
※ 各話別ウインドウで開きます。
第1話 第2話 第3話 第4話 第5話 第6話 第7話 第8話 第9話 第10話
第11話 第12話 第13話 第14話 第15話 第16話 第17話 第18話 第19話 第20話
第21話 第22話 第23話 第24話
追記 「宴の後で」……全話視聴後の付け足し感想
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます