さて、「ファン・ジニ」を無事に視聴終了し、1ヶ月が過ぎました。
ジニの生き様を追いかけて、各回それぞれに感想を書いてきましたが、
もう少し話したいなぁ、という気持ちが収まらず、追加であれこれと書こうと思います。
このドラマの主役はもちろんジニですが、
脇を支えていたふたりの行首、ペンムとメヒャンの物語が太かったですね。
登場した当初は、女楽行首の座を狙う野心をもった女性として描かれていたペンム。
ヒョングムの口からも、たびたびそう言及されており、怖いおばちゃん、といった印象でした。
しかし回が進むにつれ、彼女はとにかく「舞」に取り憑かれた女性だったんだな~と感じましたね。
けして「愛とは何か」を知らない人ではなかった。
若い頃には恋もして、ジニと同じように身分の違いに苦しんだ。
ただ、そこで彼女は「愛」より「芸」を確信的に選んだわけですよ。
その選択が、ますます「舞」に入れ込む原因となったのだろうと思います。
すべてを捨てて「舞」を追求していたからこそ、
自分の存在意義である「鶴の舞」を完全否定されて、彼女は壊れた。
あれは、「お前の人生は無意味だった」って言われたようなものじゃないですか。
ジニの才能を認めていたからこそ、彼女は衝撃を受けたんですね。
自分の師匠に引導をわたすとは、ジニも親不孝をしたものです……。
そう思うと、ますますジニには本当の「鶴の舞」を完成させて欲しかったな~と
残念な気がするんですよねぇ。
王の涙を花代として頂戴したことがペンムの供養になったとは思うのですが……。
真っ白な舞譜が少し悲しい。
でも、そこを到達点にしてしまうと、
結局、従来の「舞」の概念を打破できなかった秀才でしかないわけで、
「鶴の舞」を捨てたことが、歴史に残る名妓ジニの真骨頂なのかもしれません。
世渡りがへたで、実力はあるのに権力とは縁遠かったペンム。
女楽行首の座を望んだのも、その地位が「芸を司るもの」としての頂点だったからにすぎないのではないでしょうか。
対するメヒャンは、舞の実力はペンムより格下。
そこは自分でも認めている様子でしたが、
高いレベルでの争いの話で、彼女も優れた舞手であることは間違いありません。
オリンピックに出場する選手の中で、誰が上手い、誰がちょっと負ける、とかいってるようなものですね。
素人からすりゃあ、どっちもすげーですよ。
彼女の過去については多くを語られませんが、
おそらく恋なんかとは無縁で、ひたすら高い地位を目指して進んできたほんとの野心家だという印象でした。
政治力は抜群で、女楽を率いる行首としての冷酷さも兼ね備えていて、美貌の人。
私はこのメヒャンが本当に好きで、たいへん魅力的な人だと思いながら見ていました。
ただ、そんな彼女もジニに出会って変わっていくんですね~。
彼女が中州でジニに稽古をつけている楽しそうな様子。
あの時の笑顔が忘れられなくて、大好きなシーンです。
プヨンでなくとも、嫉妬してしまう、心からの笑顔でしたね。
忘れかけていた舞の喜びを取り戻したかのような師匠の姿。
純粋に剣舞をものにしたい、と精進するジニに触発されたんだな、きっと。
その後の鳴鼓舞を舞うメヒャンのすがすがしい汗が美しかったですね。
弟子のプヨンにしてみたら、そりゃないでしょ……師匠……って気持ちもあったんじゃないでしょうか。
自分はエロじじぃに水揚げされちゃってね、つらい初体験だったわけでね。
仕込まれてきた策謀術はなんだったんだ、という話ですよ。
それでも師匠を恨むことなく(いや、ちょっとは恨んでるかも)
ジニの舞を素晴らしいと認めることができたプヨンは、時期女楽行首にふさわしい。
師匠を超える行首として、名を残すことでしょうね。
互いを認め合うからこその、ライバル、ペンムとメヒャン。
力石徹とジョーのように(言い過ぎか?)一時代を築いた、素晴らしい女たちだったと思います。
ひるがえって、ヒョングム。
彼女はカヤグムの名手として知られる名妓だったわけですが、
愛のためにすべてを投げ打ち、失明までしてしまいます。
はかない愛を信じたがために、不幸になった女性。
ということなのでしょうが、子をなして母となり、
最後はかつて愛した男との再会を果たし、彼女なりに筋を通した生き方だったと思います。
ペンムやジニのような、芸がなくては生きられない女性から見れば、哀れな人生だったかもしれませんが。
ヒョングムとしては、生きたいように生きた結果なのでしょう。
ジニをめぐる「母」としてのペンムとヒョングムの姿も対照的で、見応えがありました。
「芸の母」としてのペンムは、娘ミョンウォルに、自分と同じような激しい人生を望みます。
「産みの母」としてのヒョングムは、自分には得られなかった女としてのしあわせな人生を
娘ジニに与えてやりたいと願うのです。
果たしてジニは、どちらを選ぶのか、というところで、
結局彼女はジョンハンを捨てて「芸」を取った。
ペンムの生き方を踏襲したわけですね。
それはジニの業(ごう)であり、内なる才能が、平凡な人生を許さなかったということなのでしょう。
天才ゆえの試練ですね。
おなかの子どもには悪いけれど、一緒に死ぬ覚悟だったジニ。
一口に母性だなんだと言いますが、そんな簡単なもんじゃないんだな、としみじみ思いますよ。
もうあの選択をした時点で、ジョンハンと一緒に逃げて遠くで暮らすという結果はあり得ないんだな、と思いました。
すべてを捨てて「母」にはなれない。
子どもが無事に生まれていたとしても、ジニはキーセンとしての人生を選んだのだと思います。
ジニを愛し、愛されたふたりの男、ウノとジョンハン。
ふたりは真心を持った男という共通点がありました。
ウノは若くして死んでしまい、彼女の中で大切な存在になりましたけれど、
生きていたとしても、ジョンハンと同じような運命をたどったかもわかりませんね。
若いジニが、ウノと一緒に逃げて暮らせたとしても、果たしてそのまま市井の女性として生きてゆけたかどうか?
やはり彼女の心には「芸」に対する渇望があり、
いつか生活は破綻したのではないかと思います。
ペンムが意地悪く看破していたように、しょせん貫ける愛ではなかったのではないでしょうか。
だからといってあんな終わらせ方をしていいとは思いませんが。
ジョンハンも牛裂きの刑に処せられた時、一度彼は死んだのだと思います。
ジニの心の中で、ウノと同じように彼は死んだのではないかな~。
ヒョングムに寄り添って生きたオムス楽士とは違って、彼らは表現者ではないのでね。
そこのところが、芸に生きるものとして一緒に生きられない、という点が、彼らの限界ではなかったか、と。
オムス楽士の話が出たので続けますが、彼とムミョン。
ふたりは共通の愛し方を持っていた男たちでしたね。
最初はオムスさんのこと、ちょっと嫌いでしたし、
最後近くまで誤解していましたけど(いつかヒョングムが振り向いてくれるのを待っているのかと思ってた)
愛する女を支えて支えて支え続けて、それだけで生きてゆける貴重な男たちでした。
こんなすごい男たちに愛されて、それでも鼻もひっかけないジニとヒョングムはさすが親子というか、
どっかサドっ気があったんじゃないかと思わざるを得ません。
冷たいよ!あんたたち!
私だったらついついよろめいてしまいそうだわよ。
そういえば、タンシムことケットンもそうでしたね。
下男トクパルが、あんなに彼女に尽くしているのに~。
子どものお父さん代わりになってあんなにかわいがってくれてたのに、
一言の相談もなく、ピョクゲス兄さんに子どもを預けて帰ってきてしまいました。
別れの挨拶くらいさせてやんなよ、かわいそうに。
キーセンとは、どこか激しい女たちなのかもしれませんね……。
途中の回で書きましたが、最初は嫌いだったタンシム。
だんだん美しくなって、人間的にも深みを増した感があって、すごくよかった。
一番成長したのはこの子なんじゃないかしら。
ゲス兄さんも、最後は彼女に優しさを見せましたね。
なんだかんだ言って、慰めて欲しい時にはタンシムのところにいっちゃうんじゃないかと思います。
水揚げされる前に死んでしまったソムソム。
必死でキーセンになろう、成り上がろうとしていた彼女こそ、
一番ふつーの女の子で、本当は家庭を持つのに向いていたんでしょうね。
常に自分を叱咤して、攻撃的にがんばらないと自分を保てなかった優しい子。
せめてはじめてを好きな人にあげられたらよかったのに……。
彼女のエピソードも、印象深いものでした。
その身分ゆえに悲しいエピソードが多かったドラマでしたが、
教坊の二番手さんである、教育係のおばさん(クムチュン)や、
まん丸顔のエンムちゃんはあっけらかんとしていて面白い部分がありましたね。
ほんとにこの人たちは閨(ねや)でご奉仕できるのか?と思うくらいに
子どもっぽいというか、色気がないというか、ほっとする面々でした。
最後の方に出てきた儒学者ソ・ギョンドク先生は、もっともっと見たかった。
松都三絶のひとつであるという優れた儒学者だそうですが、
ジニの師とされているわりには、あっさりとした描かれ方だったような気がする。
菊の花のお茶だけじゃー、エピソードとして物足りないなぁ。
ドラマの中では、最後の行首決定戦までの短い間での出会いだったし、仕方がないのかな。
これもちょっと残念です。
ウノくん、ジョンハンさん、ピョクゲスさんに関しては、
本文でいろいろ書いたと思うので、ここでは割愛。
人となりに関しては、けして褒められた人格ではないですが、
ピョクゲス兄さん好きだったわ~。
手に入らないからこそ、執着したのよね、あの人。
恵まれてるくせに、ひねて育った色男。最後は憑きものが落ちたようで、ほんとによかった。
こうして書いてみると、いろんなことがあって、
存分に楽しんだ24話だったな~という気がします。
自分の見方や感じ方も、時がたつと変わっていくことも多いし。
ドラマって、見ている最中も楽しいし、続きを待つ間もいろいろ考えて楽しいし、
見終わって時がたっても思い返してまた楽しい。
物語を味わい尽くせて、よかったです。
そして友達と語り合うのも、また楽しい。
みなさんも楽しいドラマライフをお過ごしくださいね!
ジニの生き様を追いかけて、各回それぞれに感想を書いてきましたが、
もう少し話したいなぁ、という気持ちが収まらず、追加であれこれと書こうと思います。
このドラマの主役はもちろんジニですが、
脇を支えていたふたりの行首、ペンムとメヒャンの物語が太かったですね。
登場した当初は、女楽行首の座を狙う野心をもった女性として描かれていたペンム。
ヒョングムの口からも、たびたびそう言及されており、怖いおばちゃん、といった印象でした。
しかし回が進むにつれ、彼女はとにかく「舞」に取り憑かれた女性だったんだな~と感じましたね。
けして「愛とは何か」を知らない人ではなかった。
若い頃には恋もして、ジニと同じように身分の違いに苦しんだ。
ただ、そこで彼女は「愛」より「芸」を確信的に選んだわけですよ。
その選択が、ますます「舞」に入れ込む原因となったのだろうと思います。
すべてを捨てて「舞」を追求していたからこそ、
自分の存在意義である「鶴の舞」を完全否定されて、彼女は壊れた。
あれは、「お前の人生は無意味だった」って言われたようなものじゃないですか。
ジニの才能を認めていたからこそ、彼女は衝撃を受けたんですね。
自分の師匠に引導をわたすとは、ジニも親不孝をしたものです……。
そう思うと、ますますジニには本当の「鶴の舞」を完成させて欲しかったな~と
残念な気がするんですよねぇ。
王の涙を花代として頂戴したことがペンムの供養になったとは思うのですが……。
真っ白な舞譜が少し悲しい。
でも、そこを到達点にしてしまうと、
結局、従来の「舞」の概念を打破できなかった秀才でしかないわけで、
「鶴の舞」を捨てたことが、歴史に残る名妓ジニの真骨頂なのかもしれません。
世渡りがへたで、実力はあるのに権力とは縁遠かったペンム。
女楽行首の座を望んだのも、その地位が「芸を司るもの」としての頂点だったからにすぎないのではないでしょうか。
対するメヒャンは、舞の実力はペンムより格下。
そこは自分でも認めている様子でしたが、
高いレベルでの争いの話で、彼女も優れた舞手であることは間違いありません。
オリンピックに出場する選手の中で、誰が上手い、誰がちょっと負ける、とかいってるようなものですね。
素人からすりゃあ、どっちもすげーですよ。
彼女の過去については多くを語られませんが、
おそらく恋なんかとは無縁で、ひたすら高い地位を目指して進んできたほんとの野心家だという印象でした。
政治力は抜群で、女楽を率いる行首としての冷酷さも兼ね備えていて、美貌の人。
私はこのメヒャンが本当に好きで、たいへん魅力的な人だと思いながら見ていました。
ただ、そんな彼女もジニに出会って変わっていくんですね~。
彼女が中州でジニに稽古をつけている楽しそうな様子。
あの時の笑顔が忘れられなくて、大好きなシーンです。
プヨンでなくとも、嫉妬してしまう、心からの笑顔でしたね。
忘れかけていた舞の喜びを取り戻したかのような師匠の姿。
純粋に剣舞をものにしたい、と精進するジニに触発されたんだな、きっと。
その後の鳴鼓舞を舞うメヒャンのすがすがしい汗が美しかったですね。
弟子のプヨンにしてみたら、そりゃないでしょ……師匠……って気持ちもあったんじゃないでしょうか。
自分はエロじじぃに水揚げされちゃってね、つらい初体験だったわけでね。
仕込まれてきた策謀術はなんだったんだ、という話ですよ。
それでも師匠を恨むことなく(いや、ちょっとは恨んでるかも)
ジニの舞を素晴らしいと認めることができたプヨンは、時期女楽行首にふさわしい。
師匠を超える行首として、名を残すことでしょうね。
互いを認め合うからこその、ライバル、ペンムとメヒャン。
力石徹とジョーのように(言い過ぎか?)一時代を築いた、素晴らしい女たちだったと思います。
ひるがえって、ヒョングム。
彼女はカヤグムの名手として知られる名妓だったわけですが、
愛のためにすべてを投げ打ち、失明までしてしまいます。
はかない愛を信じたがために、不幸になった女性。
ということなのでしょうが、子をなして母となり、
最後はかつて愛した男との再会を果たし、彼女なりに筋を通した生き方だったと思います。
ペンムやジニのような、芸がなくては生きられない女性から見れば、哀れな人生だったかもしれませんが。
ヒョングムとしては、生きたいように生きた結果なのでしょう。
ジニをめぐる「母」としてのペンムとヒョングムの姿も対照的で、見応えがありました。
「芸の母」としてのペンムは、娘ミョンウォルに、自分と同じような激しい人生を望みます。
「産みの母」としてのヒョングムは、自分には得られなかった女としてのしあわせな人生を
娘ジニに与えてやりたいと願うのです。
果たしてジニは、どちらを選ぶのか、というところで、
結局彼女はジョンハンを捨てて「芸」を取った。
ペンムの生き方を踏襲したわけですね。
それはジニの業(ごう)であり、内なる才能が、平凡な人生を許さなかったということなのでしょう。
天才ゆえの試練ですね。
おなかの子どもには悪いけれど、一緒に死ぬ覚悟だったジニ。
一口に母性だなんだと言いますが、そんな簡単なもんじゃないんだな、としみじみ思いますよ。
もうあの選択をした時点で、ジョンハンと一緒に逃げて遠くで暮らすという結果はあり得ないんだな、と思いました。
すべてを捨てて「母」にはなれない。
子どもが無事に生まれていたとしても、ジニはキーセンとしての人生を選んだのだと思います。
ジニを愛し、愛されたふたりの男、ウノとジョンハン。
ふたりは真心を持った男という共通点がありました。
ウノは若くして死んでしまい、彼女の中で大切な存在になりましたけれど、
生きていたとしても、ジョンハンと同じような運命をたどったかもわかりませんね。
若いジニが、ウノと一緒に逃げて暮らせたとしても、果たしてそのまま市井の女性として生きてゆけたかどうか?
やはり彼女の心には「芸」に対する渇望があり、
いつか生活は破綻したのではないかと思います。
ペンムが意地悪く看破していたように、しょせん貫ける愛ではなかったのではないでしょうか。
だからといってあんな終わらせ方をしていいとは思いませんが。
ジョンハンも牛裂きの刑に処せられた時、一度彼は死んだのだと思います。
ジニの心の中で、ウノと同じように彼は死んだのではないかな~。
ヒョングムに寄り添って生きたオムス楽士とは違って、彼らは表現者ではないのでね。
そこのところが、芸に生きるものとして一緒に生きられない、という点が、彼らの限界ではなかったか、と。
オムス楽士の話が出たので続けますが、彼とムミョン。
ふたりは共通の愛し方を持っていた男たちでしたね。
最初はオムスさんのこと、ちょっと嫌いでしたし、
最後近くまで誤解していましたけど(いつかヒョングムが振り向いてくれるのを待っているのかと思ってた)
愛する女を支えて支えて支え続けて、それだけで生きてゆける貴重な男たちでした。
こんなすごい男たちに愛されて、それでも鼻もひっかけないジニとヒョングムはさすが親子というか、
どっかサドっ気があったんじゃないかと思わざるを得ません。
冷たいよ!あんたたち!
私だったらついついよろめいてしまいそうだわよ。
そういえば、タンシムことケットンもそうでしたね。
下男トクパルが、あんなに彼女に尽くしているのに~。
子どものお父さん代わりになってあんなにかわいがってくれてたのに、
一言の相談もなく、ピョクゲス兄さんに子どもを預けて帰ってきてしまいました。
別れの挨拶くらいさせてやんなよ、かわいそうに。
キーセンとは、どこか激しい女たちなのかもしれませんね……。
途中の回で書きましたが、最初は嫌いだったタンシム。
だんだん美しくなって、人間的にも深みを増した感があって、すごくよかった。
一番成長したのはこの子なんじゃないかしら。
ゲス兄さんも、最後は彼女に優しさを見せましたね。
なんだかんだ言って、慰めて欲しい時にはタンシムのところにいっちゃうんじゃないかと思います。
水揚げされる前に死んでしまったソムソム。
必死でキーセンになろう、成り上がろうとしていた彼女こそ、
一番ふつーの女の子で、本当は家庭を持つのに向いていたんでしょうね。
常に自分を叱咤して、攻撃的にがんばらないと自分を保てなかった優しい子。
せめてはじめてを好きな人にあげられたらよかったのに……。
彼女のエピソードも、印象深いものでした。
その身分ゆえに悲しいエピソードが多かったドラマでしたが、
教坊の二番手さんである、教育係のおばさん(クムチュン)や、
まん丸顔のエンムちゃんはあっけらかんとしていて面白い部分がありましたね。
ほんとにこの人たちは閨(ねや)でご奉仕できるのか?と思うくらいに
子どもっぽいというか、色気がないというか、ほっとする面々でした。
最後の方に出てきた儒学者ソ・ギョンドク先生は、もっともっと見たかった。
松都三絶のひとつであるという優れた儒学者だそうですが、
ジニの師とされているわりには、あっさりとした描かれ方だったような気がする。
菊の花のお茶だけじゃー、エピソードとして物足りないなぁ。
ドラマの中では、最後の行首決定戦までの短い間での出会いだったし、仕方がないのかな。
これもちょっと残念です。
ウノくん、ジョンハンさん、ピョクゲスさんに関しては、
本文でいろいろ書いたと思うので、ここでは割愛。
人となりに関しては、けして褒められた人格ではないですが、
ピョクゲス兄さん好きだったわ~。
手に入らないからこそ、執着したのよね、あの人。
恵まれてるくせに、ひねて育った色男。最後は憑きものが落ちたようで、ほんとによかった。
こうして書いてみると、いろんなことがあって、
存分に楽しんだ24話だったな~という気がします。
自分の見方や感じ方も、時がたつと変わっていくことも多いし。
ドラマって、見ている最中も楽しいし、続きを待つ間もいろいろ考えて楽しいし、
見終わって時がたっても思い返してまた楽しい。
物語を味わい尽くせて、よかったです。
そして友達と語り合うのも、また楽しい。
みなさんも楽しいドラマライフをお過ごしくださいね!
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