カタール大会の準決勝2試合は、解説でも言っていたように、「攻め続けて勝つ」「守って粘って勝つ」という好対照な試合になった。
シャラポワはひたすら強打をたたき込み続けてラドワンスカを押し切った。
その一方、ズボナレワはリーナ相手に粘って逆転勝ち。これまでの印象をひっくり返してしまった。
Zvonareva 3-6, 6-3, 6-3 Li
こんな粘って勝つベラ子なんてベラ子じゃない!
第1セットはリーナのショットが正確に決まり、ズボナレワを振り回し続けて、リーナがセットを奪った。それ以降も、試合を通して一貫して攻めていたのはリーナだし、ほとんど常時リーナが先行していた。第2セットも第3セットも先にブレークしたのはリーナだった。そのときは、リーナが主導権を握ったままこの試合に勝つかと思われた。第3セットには、ゲームカウント2-0, 30-0リーナのリードという場面もあった。
しかし、第1セットから、ズボナレワは振り回されても食らいつき、簡単にはポイントを取らせない。そして第2セットも第3セットも、後になればなるほど、その粘りによってリーナのミスを誘う場面が増えた。そしてどちらのセットも逆転でズボナレワが奪った。
これまで見たズボナレワの場合、ずっと強打で攻撃するのだが、粘られて不利になると切れて、ラケットを投げつけて破壊し、負けるというのがお約束だった。ところがこの試合は常に守勢、粘っても結局相手のポイントになる場面も多かったのに、切れた様子はほとんど見られなかった。逆に相手のミスに乗じ、あるいはわずかなチャンスに強打をたたき込んでポイントを奪った。表情や仕草にはあまり出なかったが、リーナが先に根負けしてしまったようだった。
ベラ子は、ひょっとしたら、粘って勝つ喜びに目覚めてしまったのかもしれない。
Sharapova 6-4, 6-3 Radwanska
この試合は、今まで見た中でも一番と言っていいくらい、シャラポワらしさが全開の試合。拾われてもミスしても、とにかく強打をたたき込み続ける。迷いが全くない。2セットでシャラポワのウィナーは何と44本、ミスも31本。
この試合の対戦相手のラドワンスカは若いが、ベテランのようないろいろな技を使う。打球にいろいろな回転がかかるし、ドロップも使うし、ドロップと見せかけて深いスライスを打つ高等技術まである。この試合も、序盤は多彩な打球でシャラポワのリズムを完全に狂わせ、リードを奪った。しかし、いかんせん、現在のシャラポワに対抗するにはあまりにも破壊力がなさすぎる。特にサーブは球威が全くない。スピンがかかって高くバウンドするが、シャラポワにとってはちょうど打ちやすい高さだ。2ndになったらシャラポワはサーブより速いリターンをたたき込んでくる。クロスにもストレートにもリターンエース連発で、試合終盤にはもう笑うしかなかった。
シャラポワはひたすら強打をたたき込み続けてラドワンスカを押し切った。
その一方、ズボナレワはリーナ相手に粘って逆転勝ち。これまでの印象をひっくり返してしまった。
Zvonareva 3-6, 6-3, 6-3 Li
こんな粘って勝つベラ子なんてベラ子じゃない!
第1セットはリーナのショットが正確に決まり、ズボナレワを振り回し続けて、リーナがセットを奪った。それ以降も、試合を通して一貫して攻めていたのはリーナだし、ほとんど常時リーナが先行していた。第2セットも第3セットも先にブレークしたのはリーナだった。そのときは、リーナが主導権を握ったままこの試合に勝つかと思われた。第3セットには、ゲームカウント2-0, 30-0リーナのリードという場面もあった。
しかし、第1セットから、ズボナレワは振り回されても食らいつき、簡単にはポイントを取らせない。そして第2セットも第3セットも、後になればなるほど、その粘りによってリーナのミスを誘う場面が増えた。そしてどちらのセットも逆転でズボナレワが奪った。
これまで見たズボナレワの場合、ずっと強打で攻撃するのだが、粘られて不利になると切れて、ラケットを投げつけて破壊し、負けるというのがお約束だった。ところがこの試合は常に守勢、粘っても結局相手のポイントになる場面も多かったのに、切れた様子はほとんど見られなかった。逆に相手のミスに乗じ、あるいはわずかなチャンスに強打をたたき込んでポイントを奪った。表情や仕草にはあまり出なかったが、リーナが先に根負けしてしまったようだった。
ベラ子は、ひょっとしたら、粘って勝つ喜びに目覚めてしまったのかもしれない。
Sharapova 6-4, 6-3 Radwanska
この試合は、今まで見た中でも一番と言っていいくらい、シャラポワらしさが全開の試合。拾われてもミスしても、とにかく強打をたたき込み続ける。迷いが全くない。2セットでシャラポワのウィナーは何と44本、ミスも31本。
この試合の対戦相手のラドワンスカは若いが、ベテランのようないろいろな技を使う。打球にいろいろな回転がかかるし、ドロップも使うし、ドロップと見せかけて深いスライスを打つ高等技術まである。この試合も、序盤は多彩な打球でシャラポワのリズムを完全に狂わせ、リードを奪った。しかし、いかんせん、現在のシャラポワに対抗するにはあまりにも破壊力がなさすぎる。特にサーブは球威が全くない。スピンがかかって高くバウンドするが、シャラポワにとってはちょうど打ちやすい高さだ。2ndになったらシャラポワはサーブより速いリターンをたたき込んでくる。クロスにもストレートにもリターンエース連発で、試合終盤にはもう笑うしかなかった。