雑記帳(新居)

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全米オープン終了

2012-09-12 00:57:00 | テニス
グランドスラムで面白い決勝戦は久しぶりの気がするし、全米オープンでこれだけ手応えのあった大会もかなり久しぶりだ。
しかしセレナも苦しんだものだ。決勝戦の第2セット以降は、せっかくいいプレーをしてもそれがとにかく続かず、自分で流れを切ってしまっていた。アザレンカのServing for the Championship、まさに徳俵に足がかかって、ようやくそれが持続できた。

一応今回の全米準優勝で、アザレンカは「ゆとり世代」卒業かなというくらいの手応えがある。
しかし、アザレンカにとって、本物の女王と認められるまで進歩できる時間はそれほど残されていない。シャラポワのウィンブルドン優勝は2004年、アザレンカがトップの一員と認められたのは2011年くらいだから、世代が離れているように思えるが、年齢は2歳しか違わない。ひょっとするとシャラポワと同時期に肉体的な限界となってもおかしくはないくらいだ。

男子プロテニスにおいては、フェデラーとナダルの二強時代がかなり長く続いた。クレーコート以外ならフェデラー、クレーコートならナダルを倒さない限り、グランドスラムはもちろんのこと、通常のツアーの大会ですら優勝できない。そのような状況が4年くらい続いたと認識している。だからフェデラーなりナダルなりをどう倒すか必死に研鑽したところから、ジョコビッチとかマレーが頭角を現し、ついに今年には4強でグランドスラム4大会を分け合うに至った。
これが本来あるべき形だ。
ところが、女子においては、絶対的な力を持つセレナがなかなか出てこない。出てきてもグランドスラム以外ではフルパワーを出さない。(下手をすれば全仏でも)もちろん、30歳前後にもなってツアー大会に完全に出続けていたら、狙った場面で圧倒的な強さを発揮するのは無理だろう。それは、男子と女子のフィジカルの強さに根本原因があると考えられるので、セレナの責任というのは無理だ。
そのため、通常のツアーの大会はもちろん、グランドスラムでさえセレナを倒さなくても勝てた。結果として一発屋が粗製濫造されたわけだ。かつて全盛時のウィリアムス姉妹やベルギーズと戦い、大きな故障から復帰してきたシャラポワはまだしも、それ以下の世代などまさに「ゆとり世代」だ。完全体のセレナと対戦したら、まさしく蛇ににらまれた蛙で、まずメンタルが大人と幼児ほど違う。

(もう一つ、不健全な状態を招いている要因として、ランク1位とかグランドスラム優勝とかでもそれがお金の面でナンバーワンに結びつかないことがあると推測する。女性アスリートで収入1位は8年連続で不動のシャラポワ、これがもう1年続くことも確実だ。ほかの選手がいくら強くなってもお金の面でシャラポワを抜けないのでは、女王になるというモチベーションをそぐだろう。)

2012 RACE TO ISTANBUL YEC (After US Open)

2012-09-12 00:56:00 | テニス
Current Race Position (After US Open)

Race Singles (As of Sep 10, 2012)

item21. Victoria Azarenka 8686 (14)
item22. Maria Sharapova 8190 (14)
item23. Serena Williams 7900 (13)
item14. Agnieszka Radwanska 6296 (19)
item15. Petra Kvitova 5310 (17)
item16. Angelique Kerber 5080 (18)
item17. Sara Errani 4820 (20)
8. Li Na 4152 (15)
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9. Samantha Stosur 3571 (18)
10. Marion Bartoli 3345 (21)
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11. Caroline Wozniacki 2876 (18)
12. Dominika Cibulkova 2445 (23)
13. Ana Ivanovic 2423 (15)
14. Roberta Vinci 2370 (24)
15. Maria Kirilenko 2340 (18)
16. Lucie Safarova 2056 (20)
17. Kim Clijsters 1865 (10)
18. Nadia Petrova 1822 (17)
19. Julia Goerges 1755 (21)
20. Yanina Wickmayer 1705 (23)

繰り返しになるが、今シーズンはヒエラルキーが明確になっている。すでに上位3選手は当選で4~7位までも当確、残りは1名のみ。ツアー最終戦のまさに直前までもつれた2011年と違い、このレースは早期終了の可能性が大きくなっている。夏の北米ハードコートシーズンでも、トップ選手が軒並みポイントを大きく伸ばしてボーダーライン以下の選手との差を開けた。早ければ東レPPO、おそらく北京大会の途中で最後の当確となりそうだ。