2023年6月9日、若い世代の東京一極集中を抑制するため、東京23区内の大学の定員増が制限されていることについて、内閣府と文部科学省は情報系の学部学科に限って例外とする共同命令の一部改正を施行し、全国の都道府県知事や政令指定都市の市長、国公私立大学長、大学や高等専門学校を設置する学校法人理事長らに文書で通知した。
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ネットニュースより抜粋
東京に限らず、高度なデジタル人材
の育成という課題で全国的に
右向け右の動きが見えてきた。
過去にもグローバルな人材が足りな
いということで国際系、外国語系
が増加。また〇〇国際大学という
名前もどんどん設立認可された。
看護師が足りないということで
四年制の看護大学や看護学部が
増加。その他福祉系、医療系など
どんどん大学が増えて、それぞれ
の課題は解決したのだろうか。
人材不足の解消よりは定員割れ
の大学が増えた話題の方が多い気
がするのだが。
そして今回のIT 人材の育成の名の下
で同じ繰り返しをするのか。それ
以前に優秀な高度専門家を確保する
ことが、新設するすべての大学で
可能なのか、個性よりも序列意識が
強い大学の世界では上と下の質
の開きが出るのを予め想定した上で
の増設ラッシュなのか。
ちなみに情報系の学部は過去から
あった訳で産官学の温度差が出ない
ことを期待したいが。
松山大新学部案を全学教授会が否決 学長「理事会で判断」
松山大(松山市文京町)にデジタル人材育成のための新学部「情報学部」を2025年度に開設する案を、同大の全学教授会が15日、反対多数で否決した。愛媛新聞の取材に複数の関係者が明らかにした。同大の新井英夫理事長(学長)は「全学教授会の内容は結果を含め非公開でコメントできない。新学部設置は検討中で評議員会を含めて意見を受け理事会で判断する」としている。
この早期の判断は英断だと思う。
地味な記事であるが、松山大学
が地方私大の立ち位置をしっかり
と把握しての決断は評価出来る。