朝晩が冷えてきたとはいえ、
まだ紅葉の季節と思える。
しかしながらこれから長い冬の
ことを考えるといささか憂鬱
である。元々夏に生まれたせい
なのか蟬の鳴き声や青々とした
空を見上げると生命を感じる。
一方で冬は葉っぱのない木や
街中のマスクをした人々の姿
を見ると気持ちが塞ぎ込む。
最近芥川龍之介の「一番気乗り
のする時」という短いエッセイ
を読むと彼は今時分の季節を
好んでいたそうだ。
落ち葉の匂いを嗅いだり、
東京の郊外に住んでいた彼は
街の様子を見に行ったりする
ことが楽しみであった様子が
書かれている。
仕事ではアイデアが湧いてこなく
行き詰まりを感じてたところだ。
彼のように明日は散策して
みようか。