私たちは、誰しも「才能」という宝を持ってこの世界に来ていると言われています。
ただ、それを引き出せているか、いないかだけのようです。もちろん、突出した才能を持った人もおりますが、それは少数のようです。
「才能」というと、ほとんどの人が、「得意分野」というように感じられると思います。
私もそう感じていました。
しかし、ある時お世話になったセラピストから「問題を才能に変えれる」という言葉をいただきました。自分の痛みを変容させれると言われました。
そのセラピスト自身が、昔からコンプレックスを感じていた事を克服して、見事に才能に変えていました。
当時の私は、たくさんの問題を抱えていました。
今の私を知っている人は、まづ信じてもらえないのですが、20代の頃、悲惨な環境に長年閉じ込められていた為、一時期、「対人恐怖」特に「視線恐怖」に苦しんでいました。
人を前にすると緊張してしまい、人の目が怖いので、まともに顔を上げれない為、生活に支障をきたしていました。それを改善するために、いろいろな書物を読んだり、「森田療法」という心理療法を受けたりしていましたが、少しは改善するものの完治には至りませんでした。そんな時期を耐えた後、「ビジョン心理学」という世界に出会いました。
セラピストの言葉を深く感じているうちに、問題が才能ならば、自分は人が怖く関われない私は、本当は誰よりも人に興味があり、人と深く関われる才能が秘められているのかもしれない、、それをいろいろな環境により、封印しているだけかも知れないなぁと気づいたのです。それからの私は、人への怖れよりも、たくさんの人の話を聞かせていただく事が大好きになっていったのです。
才能に気づくために、あへて、正反対を体験するというのは、まさにバランスであると思うのです。私が出会った方達もそのような方がとても多かったように思います。
ですから、今もし、かっての自分のように苦しんでいる人がいたとしたら、その問題の奥に、才能が埋もれているかもしれないという視点をもってみてくださいね。