自分自身を振り返り、そしてたくさんの方とお話をさせていただく中で、いつも感じることがあります。
それは、「シンプルに本当の願い事を信じるということ」です。
私たちが、願い事をする時に、反対意見がなければ、それは最短距離で、叶うみたいです。
しかし、トラウマ、心の傷などがあれば、反対意見がたくさんあるため、一生懸命願ってもなかなか叶いません。
別人格の中の「リスクマネージメント人格」の一種として、「懐疑人格」を持っている方はとても多いです。
願い事をしたり、イメージングや学んでアファメーションなどをしても、「懐疑人格」が強い場合、全てキャンセルされてしまいます。
「懐疑人格」は、文字通り、「疑う、信じない」人格なので、ポジティブな願い事をした瞬間に、出てきて片っ端から反対意見を出してきます。
こんな方がいらっしゃいました。
30代後半男性
意中の恋人候補がいますが、なかなかうまくいきません。
この方はかなり、スピリチュアルな学びをしていた方で、相当な額を投資してきていたようでした。
毎日アファメーション、イメージングを繰り返したり、占い師やヒーラーにも「その恋人とは結ばれますよ!大丈夫です」と未来予知をされてきていました。
それでも、数年たっても全くうまくいかない、この恋人候補と自分はどんなソウルメイトか見てほしいと来られました。
リーディング結果は、「ツインソウル」、かなりご縁が深い関係で、確かに未来結ばれる可能性が高いと思われました。
しかし、リーディングの途中に、この男性の潜在意識を見てみると、「周りからそう言われても信じてはいけない」
「そんな簡単に結ばれる訳ない」
「信じるな、無理だ」という、「懐疑人格」の呟きのオンパレードでした。
「懐疑人格」の目的は、彼がシンプルに信じて傷つかないように守る事なので、何としても信じないように、彼に囁き続けてきた訳です。
セッションの中で、「懐疑人格」と仲良くして、言い分をできるだけたくさん、聞いてあげるワークをしていただきました。
彼の場合、本人が気づいていなかったことがたくさんありました。
根っこにあったのは、「女性なんか、アテにならない、信じてはいけない」という、言い分でしたが、これは彼の過去の恋愛や、お母様との関係性の中から、彼が「信じていたこと」でした。
何十年も同じ状態でいたのは、とてもきつかったと思います。
私たちは「信じるものを体験する」世界の中に生きているので、違う意味で、彼の願い事は叶っていたのです。
「懐疑人格」という別人格が自分人生の中で、傷つかないように自分を守ってくれていた事に気づかれた彼は、心から、感謝し、そして、本当の願い事は何かに改めて気づく事ができました。
その後、本当の願い事の反対意見が、少しずつ減ってきて、3ヶ月ぐらい経った頃、彼は意中の彼女とお付き合いができるようになっていきました。
「懐疑人格」を心の中から追い出したわけではないので、時折、その人格からの囁きがあっても、それを嫌う事なく、本当の願いの方に、意識を向ける事ができるようになったのです。
別人格は、私たちの敵ではなく、「本当の願い事を気づかせてくれる」相棒でもあると思います。
願い事を言った瞬間に、反対意見は創られます。願い事と、反対意見は、紙の表と裏のようなペアだからです。
願い事が、反対意見よりも大きくなり、反対意見が、ほぼなくなれば願い事はシンプルに叶います。
コツは、反対意見をどれだけ見つけれるか、それをとことん感じきった上で手放せるかです。
とことん感じきれるかは、その反対意見を創ってしまった、心の傷やトラウマに向き合えるかですが、悲壮的にならないようなやり方があるので、またお伝えできればと思います。