理解することと親密になること

私たちの人生の悩みは様々ですが、多くの苦しみはお互いの違いを理解しない事から起こっているように感じます。

私たちの世界はバランスでできているので、自分とは全く感性が違い受け入れ難いと感じる人に、人生の途上では出会うように定められています。いかに聖人君子の様な方でも、とても苦手だと感じる人、何人かには出会うでしょう。

それが身近な肉親やパートナーとして出会ってしまうケースは多々あるように思います。
受け入れ難い感覚になった時、私たちはその相手から目を逸らして逃げるか、対立してぶつかるかのどちからになってしまいがちです。

違いを受け入れたとして、その相手と親しくできないという悩みを抱えている方にもよく出会います。
一番きついのは、自分の心が狭いから、そうなってしまうんじゃないかと自分を責めてしまう事です。

全てを受け入れ、愛する事が大事だという信念を持っていた場合、行き過ぎると精神的に病んでしまうかもしれません。

違いを受け入れて、あっ、そうなんだ！と理解した上で、一定の距離感をもって関わることはとても大事なことです。自分の感情を押し殺してまで、親密性を求めることは自爆行為である場合もあります。

理解することと親密に繋がることには違いがあると、解った時に気持ちが楽になっていきます。

理解するためには相手の事をよく知る必要があります。何故相手はそのように感じるのか、反応するのか？
自分の視点ではなく、相手目線で見る事が求められます。
すぐにはできなくても、イメージを膨らませて感じる事で気づくことはたくさんあるかもしれませんね。