silly ski squadronスキー雑記

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マウンテンバイク(MTB)負荷試験かっ!?

2010年11月16日 23時12分19秒 | 糖尿・メタボリック・自転車
採血は自転車運動をやめてから20時間後のもの。11月15日の、ほぼ空腹時の私のデータ。
まず目を引くのがCPK(Creatine PhosphoKinase)ですが、取り敢えず異常値をあげてみますと。

AST(GOT):45U/L
LD(LDH):255U/L
CK(CPK):1192U/L
CRP定量:0.39mg/dL
あと尿酸が7.0mg/dLと境界値です。

一見すると急性心筋梗塞のデータにそっくりです。こんなデータの方が来て、心電図でST上昇でもあろうものなら検査項目に心筋トロポニンTを加えて、即CCU(Coronary Care Unit)送りです。
残念ながら前値を測定していないのですが、以前の採血では軽度のCPK上昇(200くらい)(前日固定ローラー台のあと)以外は異常値は殆どなかったはずです。
では振り返ってみましょう。セクションを3つに別けてみました。

SEC1:前日の11月14日は11時半~13時頃までアプローチである雲ヶ畑まで。
コンビニに寄ったりしつつ、そんなに負荷はかけていません。時々Niiji氏が仕掛けてくるハンドル投げ合戦に付き合うくらいです。
13時頃~14時は急な舗装路の登り。けっこうきついです。
時間01:46:47、平均心拍数124bpm、最大心拍数153bpm。休憩時は心拍数計は止めています。

SEC2:14時から1時間余は標高差300mのシングルトラックを押し担ぎ。足場も良くなく北山の担ぎ上げとしては最も苦しい場所のひとつです。身体が軋みます。
時間01:08:52、平均心拍数149bpm、最大心拍数166bpm。

SEC3:15時半~16時過ぎは若干の登りもあるが下り基調のシングル+ダブルトラック。
その後17時までは一部登り返しがあるものの下り舗装路。ただし町中に降りるまでは再々Niiji氏とカマシ合いををやっていたので楽ではありません。それが証拠に登りの最大bpm166には及びませんが158bpmを記録している。
下りくらいちょっとは休ませて下さいよ~(笑)、その後にクリーンセンタの登り返しもあるんですから。
時間01:22:18、平均心拍数127bpm、最大心拍数158bpm。
こんな感じです。

自覚症状は疲労感、軽度の頭痛といったところでしょうか。
もし直後に採血をすればもっと面白いデータが取れていたことでしょう。ミニトライアスロン(1/3トライアスロン)でのデータがありますが(*1)、私のデータの他に白血球、ナトリウム、カリウム値等も上昇しています。
まあそうでしょう。一般的にGPTはあまり上がらない筈です(骨格筋由来酵素が非常に少ない)。
夏のNiiya氏と行った花背の奥山登山の時の前後とか測ったら凄そうです。
まず間違いなく電解質異常とBUN、CRN、尿酸などの上昇が認められるのは容易に想像がつきます。
海外文献ではフルトライアスロンのものもあり(*2)ここではGOT、GPT、LDHが前値に比し700%、262%、222%の増加を認めています。残念ながらCPKは記載していないですね。
今回のデータで面白いのはCRPの上昇です。数値は大したことないですがちょっと意外でした。逆に言えばhsCRP(高感度CRP)でなくとも引っ掛かる程度の、恐らく筋肉炎を起こしているのですね。血管炎症だったらこわいけど(*3)。
んでもまあ、そう(運動による血管内皮の炎症)なったらJUPITERの評価を待つまでもなくスタチン飲めばいいのでしょうか(え?)

それにしても正直予想以上のCPKの値でした。まあ500~600くらいかなと思っていたものですから。
あんまりやりすぎると血尿(挫滅症候群)が出ちゃうよ。ほどほどに山遊びしましょう。科学的根拠に基づいて(笑)。


(*1)Blood Biochemical Alterations during Mini-triathlon Race:J.Health Sci.,9:125-131,1987加地良一ら
(*2)Triathlete characterization and response to prolonged strenuous competition:Med.Sci.Sports Exerc.,18:123-127,1986
(*3)Epidemiology of Inflammatory Markers and CHD: Evidence for High-Sensitivity C-Reactive ProteinRidker,P.M. et al.:N Engl J Med 336:973-979,1997
コメント (6)
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