やっと会いに行けた、、、、
カフェのお客さんだった、、、ドイツ人のアルムット、、、、
去年の暮れに倒れ手術、、、最終的に完全介護の老人ホームに辿り着く。
車に乗ってしまえば15分ほどで着く場所だ。
行かないわけには行かない、、、、
イギリスに住む外国人として、私の話しをよく聞いてくれたアルムットである、、、
そこは大きな家を老人ホームに改造したのかなあ、、、という建物。
働いている人達はインターナショナル。
それでもやはりアジア人が多い。
迷路のような建物。
アルムットの部屋に案内された。
良い匂いが漂っている。お昼を食べていたアルムット、、、
めちゃ痩せていたらどうしよう、、、と心配だったが、見た目はそれほど変わっておらず。ちょっと安心。ご飯も完食。
アルムットは末っ子息子と一緒に、銀行で色々な手続きをするために移動中、体調不良となり鼻血。頭から転び嘔吐。救急車呼んでも待たされるばかりだからどうしようと、銀行はキャンセルし自宅に戻るも鼻血が止まらない。救急に電話してやっと病院に入ったと、、、、それから脳の手術。記憶が途切れ途切れで、、、旦那さんがすでに亡くなっている事を理解するのに時間がかかったと、、、
「 どうしてエドがお見舞いに来ないのかと息子に尋ねてたの。息子は私が頭がおかしくなったと思っているわ。。。」
以前よりアメリカ人の旦那さんの事はずっと慕っていたアルムット、、、、いつも一緒だったから先立たれて何をしていいのかわからないと話していたが、自分が倒れてさらに混乱中。
「 その窓きわのカーテンの間に、白いふわふわした人の形のような物を見た事があるの、、、私はエドとまた会えると信じてる、、、、、」
その旦那さんはすぐそこまでアルムットを迎えに来ているのかも知れない、、、
「 全ての事を忘れちゃうのよ、、、、」
「 私の名前、覚えていたじゃない?!」
「 あーー 以前、息子のガールフレンドが、、、あきこ、、、という名前だったのよ。」
「 え?!日本人??」
「 その彼女はベネズエラ人。彼女のお父さんが日本人だったの。」
アルムットは転ぶ事を懸念されてベッドからの出ることを許されていない、、、、
「 もうここから出られないの。でも住んでいた家はもう賃貸にしてしまったから帰り家もないの、、、、立ち上がるとふらふらなのよ。だからベッドにいるだけ。ここから出たとしても誰も介護してくれない。ここは24時間介護がついているからね、、、私、オムツしてるのよ。身体も拭いてもらう。髪も洗ってもらう。」
オムツしてるのと言いながら、人生に呆れた顔を見せたアルムット、、、
脳の手術をしているせいか、、、テレビもラジオも本も受け付けられないそうで、、、
月曜日の仕事終わりに通っている末っ子の訪問を待つだけのようであった。。。。
アルムットには3人息子がいるのだが、長男は日本人と結婚して東京。次男はスエーデン。末っ子だけが近くにいるだけ。。。
「 長男は頭がよかった、、、次男はアーティスト、、、、末っ子はいつも自分に自信がなくて不安定で、精神的にすごく繊細でね。問題が多かった。なのに今はその彼が私に代わって事務処理を色々しないといけないの、、、もう私、何もできないから、、、」
ずっとベッドで。
ずっと1人で。
トイレにも行けず。
身体も洗ってもらって。
アルムットはボケてはいない。
それにうちの母親より10歳は年下だ、、、
最愛の旦那さんを亡くし生きる目的がなくなってしまったのか、、、
月曜日がすんでしまった今日、、、また次の月曜日まであのベッドで末っ子を待つだけなのか、、、、
あーー 複雑。
複雑な気持ちで帰宅。
アルムット、、、
また来るよ、、、、
カフェのお客さんだった、、、ドイツ人のアルムット、、、、
去年の暮れに倒れ手術、、、最終的に完全介護の老人ホームに辿り着く。
車に乗ってしまえば15分ほどで着く場所だ。
行かないわけには行かない、、、、
イギリスに住む外国人として、私の話しをよく聞いてくれたアルムットである、、、
そこは大きな家を老人ホームに改造したのかなあ、、、という建物。
働いている人達はインターナショナル。
それでもやはりアジア人が多い。
迷路のような建物。
アルムットの部屋に案内された。
良い匂いが漂っている。お昼を食べていたアルムット、、、
めちゃ痩せていたらどうしよう、、、と心配だったが、見た目はそれほど変わっておらず。ちょっと安心。ご飯も完食。
アルムットは末っ子息子と一緒に、銀行で色々な手続きをするために移動中、体調不良となり鼻血。頭から転び嘔吐。救急車呼んでも待たされるばかりだからどうしようと、銀行はキャンセルし自宅に戻るも鼻血が止まらない。救急に電話してやっと病院に入ったと、、、、それから脳の手術。記憶が途切れ途切れで、、、旦那さんがすでに亡くなっている事を理解するのに時間がかかったと、、、
「 どうしてエドがお見舞いに来ないのかと息子に尋ねてたの。息子は私が頭がおかしくなったと思っているわ。。。」
以前よりアメリカ人の旦那さんの事はずっと慕っていたアルムット、、、、いつも一緒だったから先立たれて何をしていいのかわからないと話していたが、自分が倒れてさらに混乱中。
「 その窓きわのカーテンの間に、白いふわふわした人の形のような物を見た事があるの、、、私はエドとまた会えると信じてる、、、、、」
その旦那さんはすぐそこまでアルムットを迎えに来ているのかも知れない、、、
「 全ての事を忘れちゃうのよ、、、、」
「 私の名前、覚えていたじゃない?!」
「 あーー 以前、息子のガールフレンドが、、、あきこ、、、という名前だったのよ。」
「 え?!日本人??」
「 その彼女はベネズエラ人。彼女のお父さんが日本人だったの。」
アルムットは転ぶ事を懸念されてベッドからの出ることを許されていない、、、、
「 もうここから出られないの。でも住んでいた家はもう賃貸にしてしまったから帰り家もないの、、、、立ち上がるとふらふらなのよ。だからベッドにいるだけ。ここから出たとしても誰も介護してくれない。ここは24時間介護がついているからね、、、私、オムツしてるのよ。身体も拭いてもらう。髪も洗ってもらう。」
オムツしてるのと言いながら、人生に呆れた顔を見せたアルムット、、、
脳の手術をしているせいか、、、テレビもラジオも本も受け付けられないそうで、、、
月曜日の仕事終わりに通っている末っ子の訪問を待つだけのようであった。。。。
アルムットには3人息子がいるのだが、長男は日本人と結婚して東京。次男はスエーデン。末っ子だけが近くにいるだけ。。。
「 長男は頭がよかった、、、次男はアーティスト、、、、末っ子はいつも自分に自信がなくて不安定で、精神的にすごく繊細でね。問題が多かった。なのに今はその彼が私に代わって事務処理を色々しないといけないの、、、もう私、何もできないから、、、」
ずっとベッドで。
ずっと1人で。
トイレにも行けず。
身体も洗ってもらって。
アルムットはボケてはいない。
それにうちの母親より10歳は年下だ、、、
最愛の旦那さんを亡くし生きる目的がなくなってしまったのか、、、
月曜日がすんでしまった今日、、、また次の月曜日まであのベッドで末っ子を待つだけなのか、、、、
あーー 複雑。
複雑な気持ちで帰宅。
アルムット、、、
また来るよ、、、、