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ぶうちん村、風わたる。

風の吹くまま、気の向くままなんて、なかなかできませんが、楽しみを見つけながら過ごしたいものです。

島の景色をどうぞ。 その5

2015年10月23日 22時23分19秒 | Weblog
 島の北端・国頭岬の南側に広がる長~い美瀬(ビシ)の浜。
 端から端まで護岸で固められた浜です。数十年前の航空写真を見ると、現在よりも広~い浜なのですが、きっと沖永良部空港の建設と関係があるんでしょうね。景色が残念なものになってしまっていますが、それ以上に護岸の建設によってウミガメが上がれる砂浜がなくなってしまったこと。
 仮に上がって産卵しても、その場所はすぐに水没して卵はダメになってしまいます。

 そんな美瀬(ビシ)の浜の南端には地層の縞模様がはっきりした岩石があります。
 この岩石の南側にある小さな浜がテーチチ浜です。

 この縞模様のはっきりした岩石の裏側にはぐにゃっと曲がった褶曲を見ることができます。
 私が沖永良部島の浜を歩くようになって知りうる限り最大の褶曲模様を描いています。

 

 


 地下ダム工事のために来島している地質調査の関係者に立ち会っていただき、この地形の由来をたずねました。
 
 ここはかつてはプレートとプレートの接する海溝で、ユーラシアプレートにもぐりこむフィリピン海プレートの表面が潜り込む際に、表面の堆積岩をはぎとられ、練り団子みたいにされているうちに隆起して地上に露出したのではないかということでした。
 この練り団子みたいな部分のことを「付加体」というのだそうです。

 
 この褶曲の激しさに、ここに大地のすさまじいエネルギーがかかっていたことを感じるにつけ、まさに沖永良部島のパワースポットと呼んでもいいのかなと思います。
 もう何十回も行っています。車でこの岩石の裏まで乗りつけられるのですが、人が訪れている場面に出くわしたことは一度もありません。

 そのためか、小さな浜であるにもかかわらずウミガメも産卵に来るようです。

 

 
 ここも、私のお気に入りのスポットです。

 褶曲の中心の前に座って眺める海の碧さは格別です。

 


 
コメント
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