ぶうちん村、風わたる。

風の吹くまま、気の向くままなんて、なかなかできませんが、楽しみを見つけながら過ごしたいものです。

動物愛護の前に人間愛護ではないのか?!

2006年06月24日 00時13分56秒 | Weblog
あるニュースが目にとまった。
全米人道協会(HSUS)がニューヨーク州でのフォアグラの生産を法律で禁止するよう訴訟を起こしたという。なぜなら餌を強制的に食べさせて肝臓を肥大させる方法で、鳥が病気になるからだという。HSUSのカーター・ディラード氏は「農業従事者が意図的に動物を病気にして、それを販売するのは、たとえ健康上問題がなくても違法です」と語ったという。カリフォルニアなど十数の州がフォアグラの生産を既に禁止しており、シカゴも先日、動物虐待の恐れがあるとして、販売を禁止したとのこと。
こういった連中が、クジラは人間の次に賢い動物だから捕鯨国・日本は野蛮だと批判する。賢さの次は病気だと言う。まさに超偏った人間中心主義である。
賢さ・病気と人間を基準にしか考えられない発想が、どれだけ、この地球を汚染・破壊してきたのか。病的なと言うのなら、鶏肉・卵の生産状態はどうなのか。遺伝子加工を施した植物を日本に売りつけようとした国はどこか、農薬まみれにしたオレンジを自国民には禁止しながら日本国民には経済摩擦の取引材料として食えと言ってきた国はどこか、まさにそこからスタートすべきである。
さらに言えば、かの国が「テロとの対決」を標榜してアフガン・イラクに攻撃をしかけた時、ほとんどの国民がそれを支持したが、彼らは人間の尊厳を唱えて開戦に反対したのか、否であろう。
私も人間中心主義と言われるだろうが、まず人間生活の安定を図るべきではないのか。大義名分のない戦争をしかけ、罪もない市民を何万と殺戮している一方で動物は守れと言う。まさに21世紀版「生類憐れみの令」だ。
私は動物が賢いから、生産方法が病的だからとは言わない。人間は動物や植物の命を奪ってしか生きていけない。だから「いただきます」と感謝の気持ちを大事にしたい。
むしろ、そんな精神性も持ち合わせずに(持ち合わせようともせずに)、自国のルールを唯一無二とものとして他国に押しつける、この国、この人たちこそ生命のシステムを理解できない愚か者・野蛮人ではないか。どんな食生活を送っているのか一度合宿してみたいものだ(同じ食事は願い下げだけどね)。

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