ぶうちん村、風わたる。

風の吹くまま、気の向くままなんて、なかなかできませんが、楽しみを見つけながら過ごしたいものです。

戦後が終わらないままに、戦前へ突っ走る日本

2006年04月17日 23時19分33秒 | Weblog
今夜、ウクライナで太平洋戦争中に樺太(サハリン)の旧陸軍部隊に所属し、その後消息が分からなくなっていた岩手県出身の上野(うわの)石之助さん(83)が生存していることが分かったというニュースがとびこんできた。
厚生労働省調査資料室によると昨年10月、上野さんの知人から岩手県に「知り合いの親族を捜してほしい」との要請があり県が調査。その結果、上野さんの親族を確認したとのこと。
行方が分からなくなり戦時死亡宣告を受けているのは2000人以上いるらしいが、生存が確認される例は「ここ5年間はなく珍しい」という。
しかし、「めずらしい」で済まされることでもなかろうと思う。昨年は戦後60年ということで様々な企画が行われた。一方、戦争の惨禍を繰り返さないという決意の下に作られた日本国憲法、教育基本法が国民的な議論もないままに、権力者に都合のいいように書き換えられようとしている。
太平洋戦争によって、日本という国は近隣諸国の人々に甚大な被害を与えたが、それは国内においても然りであり、「お国のために」「天皇陛下のために」死ねという教育を受けた若者たちとその家族の未来を奪った。
上野さんは19日から28日まで一時帰国するそうだが、未だに終わらない戦後である。にも関わらず日本は「戦争をする国」へと突っ走ろうとしている。


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