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1日1冊108円・・・・・・最近そうでもない。

テイルズ オブ レジェンディア 誓いの星□下 工藤治 2006年1月4日 エンターブレイン

2015-07-26 08:55:48 | テイルズ
水の民と陸の民の同盟、そしてステラの犠牲により、ひとりの男の野望は阻まれ、<遺跡船>に束の間の平穏が訪れた。だが、新たな争いの火種は、既にくすぶりはじめていた‣‣‣‣‣‣。互いへの不信と憎悪のため、再び緊迫する二つの民。そんな中シャーリィは、水の民の統治者<メルネス>を継承する儀式を受けることになる。運命に翻弄されるセネルとシャーリィの未来は!?『テイルズ オブ レジェンディア』ノベライズ感動の完結編!
裏表紙より。
大きな犠牲を払いながらも、セネセネたちはシャーリィを救ったのであります。



第六章 わかたれた運命

 騒ぎがかろうじて沈静化し始めたのは、三日過ぎてからのことだった。王城には、その国の権威ある者たちが集い、被害状況の確認などが行われていた。
 それによると、犠牲者は二百名あまり。落下してきた岩塊に押しつぶされ、火が燃え移って焼失した民家については、三百を越えていた。
ステラの犠牲により首都直撃という最悪の結果は免れたものの、
<滄我砲>で狙われた聖ガドリア王国の被害は決して軽視できるものではない模様。


 彼らは<遺跡船>への警戒を怠っていたのだ。
 今その威力を身をもって知らされ、ようやく彼らは共通の認識に達した。
 ――あの<遺跡船>は、非常に危険な存在である、と。
この行き過ぎた恐怖が、新たな悲劇を生むことになるのです・・・。



「メルネス‣‣‣‣‣‣どうした?」
 ワルターは振り返って言った。同じ水の民であり、先の戦争で人形兵士を操って同胞を有利に導いた功績からメルネスの親衛隊長に任命された彼は、今や正式にシャーリィを護衛する役目を任されていた。
【祝】ワルター、メルネスの親衛隊長に就任


 同胞の並々ならぬ決意を知っているからこそ、戦いの終わった今、彼女は同じ種族の待つ新しい村に帰らねばならなかった。
シャーリィは<メルネス>・・・水の民の中でも特別な存在だかんね。
平和になった今、水の民のところで暮らすのが自然な形ではある。

そんな訳で、シャーリィはセネセネたちとはしばしお別れ。
「ダメじゃないか。泣いてたら――」
 セネルは努めて明るく振舞おうとした。だがシャーリィは、見抜いているかのように言った。
「お兄ちゃんのことが、心配で――」
「俺のことなら、心配なんか――」
 そう言いかけて、胸の奥にちくりとした痛みが走った。
 ――大丈夫なんかじゃない。
セネル・・・失ったものが大きすぎるからなぁ。
「自分のせい憧れの女性が外道共に捕まり拷問を受け続け、そんな状況にありながらも彼女は自分のことをいつも守ってくれていたのに、その事実を知った後も結局救えなかった」・・・
げぇっ、まとめたらヒドイなんてもんじゃないねこれ。


 今の自分が抱える問題は、自分で乗り越えていくしかない。
 ステラを失ったことの後悔や苦しみは、自分自身の問題だと思うからだ。
その覚悟は立派だけど・・・

 セネルのそばにずっと一緒にいて、支えてあげたい――その気持ちは強い。強いからこそ、彼を支えきれない今の自分に、ふがいなさを感じてしまう。
 だから水の民の里に帰ろうと思った。求められている役割を果たすことで、自分がもっと強くなりたいと思った。
セネルの悲壮な覚悟は、結果的にシャーリィをも追いつめることになるのであります・・・。


 ウィル、クロエ、ノーマ、モーゼス、ジェイ‣‣‣‣‣‣みんな、同盟軍内の独立部隊として、共に戦った仲間である。
 彼らは、セネルのことを励ますようにあたたかなまなざしで見守ってくれていた。
 あえて何も言わず、俺たちがついているぞと言わんばかりの視線で‣‣‣‣‣‣。
 セネルはそんな彼らに感謝するかのように小さく頷き、そして彼らの許に戻っていった。
L勢の絆の強さはテイルズシリーズ屈指。
だからこそ序盤の「狂犬セネル」な部分をカットしたのが痛い。
ギスギスした関係から、諸々の試練を乗り越えて今に至るのがイイと、こう思う訳です。



 それから、数週間後のことである。
<遺跡船>の灯台の街に、騎士の格好をした見知らぬ男たちが多数乗り込んできた。
 街の人たちの話によると、その者たちは聖ガドリア王国の騎士たちだという。彼らは特に何をするでもなく、街の至る所に見張りのように立ち始めた。
灯台の街「ウェルテス」は何やらおかしな雰囲気に・・・
うーん、まさかガドリアの人間は今までクロエしかいなかったレベルなの?
どんだけ情勢に疎いんだよガドリアの偉い人は・・・。

ステラの墓参りをするだけのニートライフを続けていたセネセネも、
流石にガドリアの連中には違和感を持ち、事情を知るためウィルのところへ。
そこには仲間たちの他に、招かれざる客がおりました。

「こ、この方は‣‣‣‣‣‣」
「ですから聖ガドリア王国の騎士ですね」
 驚いてつぶやいたクロエに対し、ジェイが説明した。
しかもこの男、『騎士団長』らしいですぞ。


「貴公は‣‣‣‣‣‣もしや、ヴァレンス卿のご息女では?」
「はっ。クロエと申します!」
・・・階級社会は大変そうやね。


「五年前、貴公の父が賊に討たれたときは、ヴァレンスの威光も地に堕ちたと思ったが」
 それは明らかに見下している口調であった。だが、当のクロエは、頭を下げたまま身動きしないでいる。
おい・・・おい。


「見事、汚名をすすいだな?意外とやるものだ――」
「これからも、祖国に忠勤を尽くすがいい。そうすればいつの日か、国王陛下のご温情により、正当な騎士に叙勲されることがあるかもしれんぞ‣‣‣‣‣‣わかったな?」
・・・・・・(´・ω・`)ぶち殺すぞ
けっ!けっ!
世界情勢に疎い脳筋がえらそうに!
しかもそのくせ強盗1人捕まえられねーじゃんか!

で、あの騎士団長様()は何しに来てたん?
「聖ガドリア王国は、今回のヴァーツラフの件を、クルザンドとの戦争の一環と捉えています。あちこちまわって、戦勝国の権利を主張しているんですよ」
( ゜д゜)

( ゜д゜ )
戦勝国・・・?
レクサリア(と水の民)に礼を言いに来たんじゃないのかksg。

「ガドリアの真のねらいは、<遺跡船>とシャーリィさんの独占。そうですね?」
はぁー?
図々しいなんてレベルじゃねーぞこれ。

「今、この街には‣‣‣‣‣‣各国からさまざまな人間が送り込まれて来ている‣‣‣‣‣‣騎士やら、諜報員やら、外交官やらが‣‣‣‣‣‣それぞれの思惑で動き回っているのだ」
「みんな<遺跡船>が欲しくて、水面下で牽制しあているんですよ」
何せ「山を吹き飛ばす威力のMAP兵器(P属性)」だからなぁ・・・。
どうにも穏やかではない空気になりつつあるようで。


そんな状況だから水の民との連携はより重要。
レクサリアからの親書をマウリッツに届けよう・・・という話の最中に、水の民のフェニモールが訪れる。
曰く、シャーリィがぼっちだから1度セネセネに来てほしいらしい。
要件が2つになったことだし、早速出発しようず・・・
 いつの間にか、全員同行することになっていた。
「お前たち、実はヒマだろ?」
「ま~ね」
 セネルのツッコミを、ノーマが平然とかわす。
 だが、
「私は違うぞ。ただ、みんなが行くと言うから」
 と、クロエだけが慌てて言い訳を始めた。
(・∀・)ニヤニヤ


そして水の民の里に到着したセネセネたち・・・
ところが。
「ここは通さん。帰れ」
「!」
 その一言にセネルたちは、息を呑んだ。
「どうしてですか!」
 横からフェニモールが抗議するが、あくまでもワルターは事務的に答えた。
「素性の知れない陸の民を、メルネスに近づけることはできない」
むむっ、どうやら『素性の知れない陸の民』が水の民の動向を覗っている模様。

その場は親書の件を持ち出してどうにか通行し、マウリッツと顔を合わせる。
 ヴァーツラフとの戦いが終わり、マウリッツも平和が訪れると期待していた。だが、戦いの終結は、また新たな火種を招いたにすぎなかった。
「我々は静かに暮らしたいだけなのだ。なのに、なぜ邪魔をするのだろうな‣‣‣‣‣‣」
 水の民は<メルネス>という伝説を抱える限り、陸の民とは永久に友好関係を築けないのだろうか。そんな苦悩が、マウリッツの表情によぎった。
わかりあえないって悲しいことだね(そして核融合)。
マウリッツも悪人ではないから、あの結末でないと後味が悪かっただろうなとは思う。

親書を渡して用件の1つは解決。
もう1つの件は・・・「忙しい」とシャーリィの方からお断りを食らう。
「今のシャーリィには、我々水の民の思いを背負って立たんとする、決然たる覚悟がある。おそらくステラの死が、彼女の自覚を促したのだろう。自らを犠牲に皆を守った、気高き精神――シャーリィは、そこに、メルネスの本質を見たのだと思う」
そういうことなら成長したってことなのかしらねー・・・。


しかし、わざわざセネセネを呼んできたフェニモールはご立腹。
「しのごの言わず、お兄さんのとこ行きなさい。好きなんでしょ?」
 と、フェニモールは腕をつかんで引っ張ろうとした。
 とたんにシャーリィは、首を振った。
「だけど、お姉ちゃんも‣‣‣‣‣‣お兄ちゃんのことが好きだったから‣‣‣‣‣‣」
hmhm。
そりゃー躊躇するでしょうよ。

「お兄さんにぶつかっていきなさい。お姉さんに遠慮することなんて、ない。あんたのお姉さんは死んで、あんたは生きてる」
「そ、そんな‣‣‣‣‣‣」
「あんたには、幸せになる義務があるの。お姉さんの分までね」
友達思いはわかるけど、状況が複雑なだけに余計なお世話感がどうしても、ね。
焦りすぎたんだよ・・・。

そしてセネセネ1人を呼び出しておいて・・・
「あんたはかわいい」
「‣‣‣‣‣‣‣‣‣」
 シャーリィが、恥ずかしくなって俯いた。
「誰もあんたにかなわない」
「‣‣‣‣‣‣‣‣‣」
「だからきっと、大丈夫」
女同士の褒め言葉はヨシズミの天気予報みたいなモンだってじっちゃんが言ってた。


「わたし、お兄ちゃんのこと‣‣‣‣‣‣!」
「ダメだ、シャーリィ!」
 セネルが、その言葉を遮った。
 あまりに強く拒まれたため、シャーリィはその先が言えなくなってしまった。
「‣‣‣‣‣‣どうして!?」
・・・・・・とっくにご存じなんだろ・・・・・・?


「‣‣‣‣‣‣俺は、ステラのそばに、いてやらないと」
「あっ‣‣‣‣‣‣」
 ――自分だけ、幸せにはなれない。
 心の奥底で、その答えが見つかってしまった。
 シャーリィは開きかけた自分の本心を、今一度あらためて奥のほうに閉じ込めることにした。
ああ、掛け違い・・・。



第七章 <滄我>の託宣
水の民の里に泊まって翌朝。
『予想もしない訪問者を迎えて』セネセネたちの長い1日が始まる。
「ヴァーツラフの残党が見つかった」
「何?」
 ワルターのすぐ目の前に立つセネルが、険しい表情になった。
「確かに伝えたぞ」
わざわざセネセネたちに情報を伝えるワルター。
その真意は・・・?
いや、どうであれヴァーツラフの残党は始末せねばなるまいて。

そんな訳で、一行はワルターとともにヴァーツラフ軍の研究所跡へ。
ところが残党など影も形も見当たらず。
仕方なく研究所内を調べたセネセネたちは衝撃の事実を知る。
 ノーマが書類をめくりながら言った。
「ヴァーツラフのやつ、何年にもわたって、それこそ何百人も‣‣‣‣‣‣」
 さすがにいつも明るい彼女の声も、戦慄のあまり震えている。
「そう。大陸の各地で捕まえた捕虜を、少しずつここに送り込んでいたようです。そしてそのあとは‣‣‣‣‣‣」
・・・・・・ksg。


「よくも‣‣‣‣‣‣よくもっ!」
 ぶつけようのない怒りに、セネルは自分自身でもどうすればいいのかわからなかった。やがて崩れるように床に膝をつき、拳を振り上げる。
 すでに倒したヴァーツラフへの恨みより、ステラをそんな境遇のままに放置してきた自分への怒りのほうが大きかった。
「クーリッジ、落ち着いて‣‣‣‣‣‣な?」
「くっそおおおっ!」
どんなときも牛乳だz[爆竜拳!]


「ハア、ハア‣‣‣‣‣‣ク、クロエ‣‣‣‣‣‣大丈夫だ。心配させて、すまない」
「それは構わないけど‣‣‣‣‣‣」
 寂しげにクロエがつぶやく。セネルの苦しみを、自分は和らげることができない。
 仲間がこれほど傷ついているというのに、自分は彼の苦しみを少しも取り除いてやることができない。そのことを感じ、クロエもまた打ちのめされていた。
・・・・・・(´;ω;`)ブワッ
無力感はきっついな。


「貴様たち陸の民は、ここで無残にも、大勢の水の民の命を奪った!」
「やったのはヴァーツラフ!あたしらと一緒にしないでよね」
 ノーマがすぐさま言い返す。
「俺から見れば同じ陸の民だ。水の民は長きにわたり辛酸をなめつくした。だが、それも今日で終わる――メルネスが『託宣の儀式』を経ることでな!」
「『託宣の儀式』は生まれ変わりの儀式。メルネスは<滄我>と意識をひとつにし、目覚めを遂げる」
「そうなれば、貴様を兄と呼ぶこともない。別の存在になるのだ!」
つまり儀式の邪魔になりそうなセネセネたちを誘い込む罠だったのだ!

しかもついでにこの場でセネセネたちを皆殺しにするつもりだったワルター。
1対6の状況をものともせず圧倒的な強さを見せつける。
「フッ‣‣‣‣‣‣哀れな奴め。メルネスと関わろうとするから、このような運命となるのだ」
\(^o^)/

ざんねん!!
セネセネの ぼうけんは ここで おわってしm
「ここにいたんだ、ワルターっ!」
「‣‣‣‣‣‣っ!」
この声は・・・秘湯混浴デカエバラ!?

いや違う、オスカーだった。
「メルネスが、危険にさらされているんだ――」
「何だと?」
 床に倒れていたセネルが、はっと顔を上げ、起き上がろうともがいた。オスカーは続けて、
「『託宣の儀式』を行う場所に、陸の民の軍勢が踏み込んできているんだよ」
ピーンチピーンチ大ピーンチ!!
・・・戦略的に抜けているのはヴァーツラフ軍との戦いを経てもお変わりないようで。
怪しい連中がうろうろしているのに親衛隊長がメルネスの傍を離れるから・・・
セネセネたちへの妨害作戦は他の奴、それこそオスカーにでも任せればよかったのに。


慌ててその場を去るワルター(とオスカー)。
かろうじて生き延びたセネセネたちも回復次第シャーリィのところへ・・・
・・・どこだ?
「ぼくには、モフモフ族がいますからね。彼らなら、この<遺跡船>での情報に詳しいですから――それに、水の民の動きについては警戒するように言ってありますから。シャーリィさんが儀式を行う場所も、すぐにわかるでしょう――」
(どやぁ)
すごいのはモフモフ族(歌って踊れるラッコ)だろ!



その『託宣の儀式』の場、『望海の祭壇』では・・・
「メルネスこと、シャーリィだな?」
「は、はい‣‣‣‣‣‣」
 シャーリィは、びっくりした顔で返事をした。
「我々は、聖ガドリア王国の騎士団だ。クルザンド王統国と結託し、我が国に敵対した罪により、逮捕する」
「抵抗する者は、この場で斬る。かかれっ!」
 水の民の青年は爪術を使おうとしたが――しかし、騎士に対抗するには技量が足りなかった。爪術を放つ間もなく、騎士団の面々が振り下ろす刃の餌食となった。
繰り広げられる惨劇。

そして・・・・・・
 騎士団長は、シャーリィに向かって冷酷に言った。
「貴様のような化け物がいるから、恐ろしき力がよみがえるのだ。災厄をもたらす人類の敵め!剣の時代に、お前は生きていてはならぬのだ!やれっ!」
「はっ!」
 騎士団長の命令を受け、部下たちが奇声を上げて剣を振り上げた。
 ――斬られる。
 シャーリィは、目を閉じた。
あああああ・・・・・・


「やめてっ!殺さないでっ!」
あああっ!!?


「貴様のせいで我が国は、存亡の危機に見舞われた!あのときの恐怖、あのときの恨み、決して忘れられるものではない!」
「脅威は取り除かれねばならぬ。貴様たち水の民は、我々人類の敵だ!」
もうお前黙れって・・・!


「敵‣‣‣‣‣‣。あなた方とわたしたちは、敵同士‣‣‣‣‣‣」
 シャーリィは自分の中で反復するようにつぶやき返した。
 そのときだった。
「声が‣‣‣‣‣‣聞こえる‣‣‣‣‣‣」
メルネス、覚醒す。



とうとう目覚めてしまったメルネス。
メルネスの力の前にセネセネたちは爪術を失ってしまう。
全ての陸の民を滅ぼそうとするメルネスを、セネセネたちは止めることができるのか―?
続きは買って読んでね!



うーん、まとまってるなぁとは思うけど・・・物足りない。
ゲームの半分にも届かずに終わる(キリはいいところだけど)から。
そこまでまたプレイすんのメンドイから買った部分が大きいからなぁ。

著者が力を入れたと語るワルターについても微妙に感じた。
燃える展開もあるんだけど、そこ変えちゃうかーって点もある。
オスカーは心配したほど出しゃばりはしなかったけど、
いてもいなくてもどっちでもいいという印象。
初めの「なんだこいつ」感も考えるといない方がスッキリしたかなと思う。
本編とは別の、「ワルター外伝」のキャラとして出した方が・・・
いや、むしろこの本が「ワルター外伝」・・・うーん。

もう2巻分追加して最後まで書いてほしかった。
なんでレジェンディア、(色々な意味で)扱い厳しいん?



悔しいからマイソロ3でクロエ無双してくる。
我が剣の前に、安らかにねmzzz

テイルズ オブ レジェンディア 誓いの星□上 工藤治 2005年12月12日 エンターブレイン

2015-07-25 11:25:14 | テイルズ
古代文明の遺産でありながら、現代より遥かに高度な技術により創られ、自力で海上を移動する巨大な船――<遺跡船>。この船に眠る超兵器を起動させるための鍵として、水の民の少女シャーリィは、過酷な運命へと巻き込まれてゆく・・・・・・。シャーリィの兄セネルは、囚われた妹を助け出すことができるのか!?『テイルズ オブ レジェンディア』ノベライズが上下巻で登場。謎深き<遺跡船>を舞台に、新たな伝説が幕を開ける!
裏表紙より。
シンフォニアの外伝を読むかのように「フェイント!」してからのー
レジェンディア。
ストーリーという点ではテイルズシリーズでも五指に入る作品だけに期待大。



第一章 血塗られし雷の封印
「どうだ?解読できたか?」
 高圧的な態度で、体格のいい男が寄ってきた。とたんにシャーリィは生きたここちがしなくなった。セネルに会いたい。そんな顔をすると、またこの男に殴られてしまうのだろうか。
・・・んん?


「この文字は<元創王国>の公用語たる『古刻語』、その中でも特別とされる『上代古刻語』だ。何が書かれているか、貴様ならわかるはずであろう」
 ヴァーツラフが待ちきれずに言った。
・・・・・・うーん?
まさか・・・いや待て、まだ結論を出すのは早い。



 <遺跡船>――島ほどの大きさを持ったそれは、今から約十五年前に発見された。見かけはただの島だが、自力で海上を移動するという奇妙な性質を持っていた。
『全長千キロメートルを超える巨大な船』<遺跡船>。
参考:みんなの知識【ちょっと便利帳】-地図上で半径内の情報を調べる タイプ[2]-距離指定-地図日本語表記版
(端っこの島は置いといて)日本の半分が動いてるイメージかな!


 海の上を船のように走ること、そして現存する遺跡の多さから、それは、やがて<遺跡船>と呼ばれるようになり、数多くの考古学者、博物学者、そしてトレジャーハンターたちがこぞって訪れるようになった。彼らは突如出現した高度な遺跡文明の調査に夢中になった。皆が色めき立ち、夢とロマンに酔いしれた。
夢とマロ、いやロマンあふれる世界っス!


 だが、誰もが夢とロマンを求めて、<遺跡船>に渡ってきたわけではなかった。古代文明の中で類稀な力を発揮したという<メルネス>の言い伝えに異常な興味を示す者たちがいた。メルネスとは古代文明を治め、遺跡を自在に操った高位な人物だったという。
 メルネスが蘇るとき、船の力は目覚める。
 現代よりも遥かに高度な技術により創られた<遺跡船>がその力を発揮すれば、兵器としても凄まじい力を見せるだろう。
 シャーリィを脅すこの男――ヴァーツラフも、<元創王国>時代の秘められた力に魅せられ、それを兵器として活用できないかと考えていた。そのため、メルネスの末裔と思われるシャーリィを使って、古代文明の力を稼働させようともくろんでいたのである。
<遺跡船>には『血塗られし雷』と呼ばれる何かが封印されているらしい・・・!
ヴァーツラフ、怖ろしい男よ・・・gkbr(((( ;゜Д゜)))


シャーリィが囚われている『雪花の遺跡』、その様子を窺う1人の若者がおりました。
 彼は、幼いときからメルネスを守るために自らを鍛えてきた。将来の目標はメルネスの親衛隊長になることだった。周囲もその期待をしていたし、自分も当然そうなるものと信じていた。
 もしここでメルネスをたったひとりで救出できたなら、自分は英雄になれるだろう。白いターバンを頭にまき、前にたらした黄金の髪のすきまから切れ長の瞳を覗かせる彼は、その野心に身をゆだねるか否か、しばし迷いの刻をすごした。
「漆黒の翼」ワルター登場・・・こんなに中二力の高い奴だっけ?
あ、でも確か「オレに任せて先に行けぇ!」をやってた気がする。


シャーリィ奪還を目的に動いていたのは彼だけではありません。
 さらわれたシャーリィを取り戻すため、セネル、ウィル、クロエ、モーゼス、ノーマの五人は、ヴァーツラフ軍の監視の目をかいくぐり、『雪花の遺跡』の中を突き進んでいた。洞窟の外観とは違い、そこは紫に染まった壁面がクリスタルのように妖しく輝く回廊がどこまでも続いていた。廊下を駆けていると、カンカンカンと、五人の足音が大きく響き渡る。
主役登場・・・って、ええー!?
ゲーム序盤をばっさりカットっスか!!

シャーリィが捕まっている時点でカットがあるのはわかっちゃいたけど・・・
セネセネたちがどういう流れで行動しているのか、さっぱりわからんね。
「入口の警備は厳重だったが、中はそれほどでもないな」
 駆けながら、聖ガドリア王国の女騎士、クロエが言った。
「誰も侵入できるはずがないっちゅうて、タカくくっとるんじゃろ」
 隣を走る山賊の長モーゼスが答えたときである。
「いや、そうでもないようだ」
 先頭を走っていたセネルが立ち止まった。ほぼ同時に<遺跡船>の保安官ウィルも足を止めた。黄色のスーツに身を包んだトレジャーハンターのノーマも息を呑む。何やら前方に怪しい気配が漂っている。地響きのように床を揺らしながら、前方から新たな敵が姿を見せたのだ。いかつい巨躯に、猛牛のような貌を載せた怪物だ。
怪物はどうでもいいとして、主要メンバーのこの登場方法・・・ありなのか?
「ゲームやったことあるのが前提」な感じが凄くする。

「悪人に攫われた少女を、少女の兄貴と愉快な仲間たちが助けようとしている」

1行にまとめるとこういう状況で、そういう状況だとはわかると思うけど・・・
うーん・・・ゲーム未プレイの人の感想が気になる流れ。


セネセネたちのシャーリィ救出作戦を苦々しく見ていたワルター。
Point
ワルターは自分たち『水の民』にとって特別な存在であるメルネス(シャーリィ)に近づくセネセネたち『陸の民』を嫌悪している。

やはり自分が突入するべき・・・と立ち上がったワルターを止める者が。
「探したよ、こんなところにいたのか?もう、しょうがないなァワルターは――」
 人なつっこい顔だちをしたオスカーは、相変わらず子供っぽい喋り方でワルターをたしなめようとしてきた。
誰だお前・・・誰だお前
『しょうがないなァ』に寒気がした。
『ワルターの幼なじみの青年』だろうとなんだろうと、『なァ』は許されんよ。

ともかく残念ながらワルターは別の任務へ。
現時点におけるシャーリィ救出の成否は、全てセネセネたち次第となった訳であります・・・

と、言ってる間にあっさり雪花の遺跡の最深部へ到着したセネセネたち。
「嘘だろ・・・・・・」
 セネルが水晶を見つめたまま呆然とつぶやいた。それを聞いた四人は、いつも冷静な彼が珍しく動揺しているのを察し、驚いた。
「嘘だろ?嘘に決まってるよな?おい!こんなこと!こんなことあるのかよ!」
衝撃の展開・・・!のはずが、序盤カットのせいでイマイチ重みがない、気がする。
『いつも冷静な彼』の描写が一切無いから、「あのセネセネがここまで動揺するなんて、一体何事なんだ・・・!?」感も一切無いのが原因かナ。

そんなことを気にしているとヴァーツラフ登場。
圧倒的な強さでセネセネたちをぶちのめし、シャーリィに対する人質として利用する。
そして・・・
「そうだ、いいぞ――<遺跡船>に眠る究極の兵器をとうとう我が手にするときがきた!」
 ヴァーツラフは我を忘れたかのように、水晶の前で声をはずませている。それは狂気に近かった。
「歴史が変わる・・・・・・世界の全ては、我が意のまま!フハハハハ!」
フハハハハ
戦争は地獄だぜー


「クククッ・・・・・・これでよい。あとはそいつらを始末しろ!」
 力を手に入れたヴァーツラフは部下に対して、ひとかけらの同情もなく命じた。
\(^o^)/

しかし『奇跡が起こった』ことでセネセネたちはかろうじて窮地から逃れる。

逃げ延びた彼らの前に現れたのは、『水の民の指導者ともいえる高位な存在』マウリッツ。
「水の民と陸の民・・・・・・互いに肩を寄せ合ったことは今までになかった。しかし今は共通の敵がいる。協力し合ったほうが、互いの目的にも早く近づけるのではないかな?」
今後のことを話すため、一行は水の民の拠点へ。

ここでセネセネたちはワルターの正体を知る・・・
うん、ここまでシャーリィを巡って対立してたんだ。カットされてるけど。
 おそらくセネルは、近い将来にあの空飛ぶ男――ワルターと戦うことになるのだろう。セネルがシャーリィのそばにいたいと願うなら、それは避けられない衝突になる可能性が高い。ワルターはそれを決意しているかのようだった。
 だが今は、そのときではなかった。
 くるべきときが訪れるまで、勝負は預けられている。セネルはそのことを予感して、出発したワルターたちを見送った。
予感とともに第一章幕。



第二章 導かれし爪術士たち
パーティメンバーそれぞれの過去~現状の確認章。

セネル・クーリッジは、マリントルーパーとして湾岸警備の職に就いていた。
就職していたという実に珍しい主人公。
さらに物語中に再就職もする・・・上下巻じゃたぶんそこまでいかない。

いろいろあって遺跡船に遭遇(というか遭難)したところから物語は始まるのです・・・。



 ウィル・レイナードは、博物学者である。珍しい魔物を見つけたり、地質の調査をすることが彼の本職である。<遺跡船>にくる前は、聖リシライア王国で家庭教師をしていた。そこで知り合ったのが、とある大富豪の一人娘のアメリアだった。
10代の一人娘の家庭教師に10代の健全な男子をつける。
これで何にもなかったらむしろ問題だろjk・・・
しかし残念ながらその関係は悲劇的な終わりを迎え今に至る。

 行動を共にするようになり、ウィルは、そのシャーリィが兄と慕うセネルという少年に対して、警戒した。シャーリィを奪われたことによって、彼が激昂しやすくなったからである。
 その思いはウィルがアメリアを失ったときに、爆発させたかった感情と似ているのかもしれない。
「狂犬セネル」を見たい人はゲームを買ってね!



 ――クロエ・ヴァレンスもまた、悲劇を背負ったひとりだった。
クロエちゃんカワイソウやわー!


「こういうのは、万国共通だって聞いたけどな?」
セネル、マジ、イケメン。



 モーゼス・シャンドルは、当初、シャーリィを誘拐した張本人だった。
えーマジでー。


 数人の子分を従え村をあとにし、ギートと共に<遺跡船>へと移り住んだ。あてなどはない。仕事もない。ただギートや子分たちといった彼の大切な家族たちを守るための選択であった。
義理と人情の男モーゼス。
TOLで最も年齢詐称が疑われる男でもある「兄貴」。



 ノーマ・ビアッティの両親は、ケンカばかりしていた。
 貧しくもなく、裕福でもない普通の生活だったが、ノーマはケンカばかりくり返す両親に嫌気がさし、十ニ歳のときに家絵をした。
hmhm・・・


 それから約一年後、世界を放浪しているときに彼女がのちに「ししょ~」と呼ぶスヴェンに出会った。スヴェンは古代遺跡の研究で名高いザマラン教授に師事していたこともあるトレジャーハンターで、古刻語の解析技術に関しても世界的に有名な学者だった。
12歳で1年も『世界を放浪』!?
このじゅんぱく娘そんなことしてたのか。
家出したところを拾われたのって、てっきり家出して3日くらいの話かと思ってたよ・・・。
うん、ノーマとスヴェンのエピソードはじゅんぱくの件しか覚えてないからさ(キリッ)



ウィルにこれから始まる「戦争」への参戦を許されなかったセネルたちだけど、
互いの過去を話し覚悟を決めたところでもう一度参戦許可を求める。

そのとき、戦争のための重要アイテム<ささやきの水晶>の入手に失敗したワルターが帰還。
参戦の条件として、ワルターに代わり<ささやきの水晶>を探しに行くのでありました・・・
で、第二章終了。



第三章 セネルとクロエ

「お前はこれから<遺跡船>を操って進路を変え、とある国をめざすのだ。そこで<滄我砲>を、その国に向けて放つ!」
『血塗られし雷』こと<滄我砲>の使用をヴァーツラフに強制されるシャーリィ。


 結界を自動的に造りだせる大きな装置の前で、シャーリィは絶望に震えた。
 水の民を幸せに導くはずだったメルネスの力は、今や多くの陸の民を抹殺するために使われようとしていた。
その絶望、打ち砕け!セネセネ!・・・SEEDか。


無事ささやきの水晶を手に入れたセネセネたち。
<ささやきの水晶探し>の途中で見つけた謎の美女グリューネと、
遺跡船で1場の情報屋、通称・不可視のジェイを連れて水の民と作戦会議。
状況は相当厳しい模様。

長い会議の終わった夜・・・
「クーリッジ・・・・・・クーリッジ・・・・・・」
どう見ても夜這いです本当に爆発しろ。

 隠したい気持ちが強くなった。しかしこれは、いずれ自分を苦しめるほどに大きく、育っていきそうな気がする。
いやいやもうすぐ戦争なんだし、この際ロケンロールしちゃいなYO・・・


「ゴ、ゴロニャ~~~ゴ!」
「ウォ、ウオッホン!」
(´・ω・`)ぶち殺すぞ


 もっと別の場所で、秘密裏に殺すべきだ。
遠慮など無用なり。殺せッ殺すのだッ!
・・・つまりセネセネとクロエがいちゃついてるところ、ずっと見てたの?
ワルター、あまりいい趣味とは言えませんね。



第四章 艦橋前平原の激突

 源聖レクサリア皇国の兵士たち、そして水の民の軍勢。
 今ここに、歴史に刻まれるべき陸の民と水の民の同盟軍が立ち上がろうとしていた。
いよいよ戦争が始まる・・・!


「ノーマ、感じるか?」
「感じます。ビキビキと!」
 ノーマが低い声で答える。
「何がだ?」
 クロエが、訝しんだときだった。
「この気配は!」
なぬっ!?
まさか、ヴァーツラフ軍の奇襲か!?


「――美しさは力! グレイト! フェロモン! 愛のために歌い、愛のために戦う!フェロモン・ボンバーズのリーダー、エド・カーチス! パワフルなスポットライトを浴びて、ここに参上!」
「美しさは罪! ワンダー、フェロモン! 愛を熱唱し、高らかに謳いあげる歌姫!イザベラ・ロビンズ! 華麗なるスポットライトを浴びて、ここにエントリー!」
街の掟を知ってるか~い?
・・・・・・文章じゃあダメだな、うん。
フェロモン・ボンバーズの活躍は是非ともゲームでお楽しみ頂きたいっ!
そうだな、イザベラ君!


「いざ行かん、愛のためにっ! レーーーッツ! 同盟軍!」
「ウオーーーーッ!」
 陸の民も水の民も一緒になって、雷のごとき荒々しい蛮声を轟かせた。その勢いは、やがて進軍の足音となって、湖の底だった地を揺らし始めていく。
開戦・・・!!


セネセネたちの活躍で、同盟軍はヴァーツラフ軍の前線基地を攻略。
「お疲れさま。よくがんばったわね・・・・・・」
 グリューネが、セネルを抱擁して頬ずりをしながら彼の耳元で甘くささやく。
 セネルはじっとそのままでいた。あまり経験のない出来事に、どう反応したらいいかわからなくなったのである。
『あまり』ということは「なくもない」ということでつまり全てを灰塵
・・・わーってるよ!そういう意味じゃねーよ!でもやっぱり灰塵と化せ!


「な、何の光だ? あれは――」
 さっと表情を変えて、みんなに伝えた。
「猛りの内海からだな・・・・・・」
 ウィルが、クロエのさし示した方角を見つめてつぶやいた。
<遺跡船>の中心にある、ぽっかりと丸い穴が空いたような巨大な内海。その水面に光の柱が立ち登っていたのである。
勝利のお祝いと喜ぶモーゼス、光の柱とメルネスに関する伝承について考えるウィル。

その場の人間が皆、光の柱に目を奪われる中・・・
「同じ色だったんだな・・・・・・」
「え・・・・・・?」
 セネルが口にしたことに、クロエが反応した。光の柱を見つめる彼の横顔は、優しげで、幸せに満たされているかのようだった。クロエはそこに自分が入っていけない見えない壁のようなものを感じた。
・・・せつねぇー。



一方、前線基地を失ったヴァーツラフは冷静にキレておりました。
 我が部下を殺した罪。我がクルザンド王統国に逆らった罪を、その死をもって償わさせねばならないのだ。
「トリプルカイツに、出撃を命じろ――」
『トリプルカイツ』・・・すなわち
 魔獣使い、閃紅のメラニィ。
 仮面の剣士、裂斬のスティングル。
 特殊工作員、幽玄のカッシェル。
以上の3名からなる『ヴァーツラフにとって自慢の精鋭』たちである!

対抗してセネセネたちにも称号的なものをつけてみよう!
「狂犬」セネル!
「オヤジ」ウィル!
「下から読んでも[驟雨魔神剣!]」クロエ!
「じゅんぱく娘」ノーマ!
「兄貴」モーゼス!
「不可視の」   !
「謎のおっぱ・・・いや美女」グリューネ!

フッ・・・楽勝だな!


水の民は<ささやきの水晶>を使って操る人形兵士が主力になる・・・はずが、
人形兵士の整備がうまくいかず予定の数が揃わないという何とも役に立たない展開。

現場指揮官を任されたオスカーがてんやわらわでいるところに・・・
「わたしにも何か、お手伝いできることがあればと思って・・・・・・」
 フェニモールは言いにくそうにオスカーに話した。オスカーはびっくりして立ち上がり、
「君に、人形兵士の構造が理解できるの?」
 と、訊ねた。
「いえ・・・・・・」
 フェニモールは、自信なさそうに俯く。
「だったら、ここに居ても邪魔もの扱いされるだけだよ」
オスカー・・・(´・ω・`)ぶち殺すぞ
非戦闘員だって炊き出しとか物資の手配とか、何かあr

「頼みがある」
「えっ・・・・・・」
「ここにいる連中は皆・・・・・・整備に追われて、ろくに休んでいない。食べるものでももってきてやってくれると、助かる」
 ワルターは、フェニモールに聞こえるかどうかの小さなつぶやきで頼んだ。
この場で1番しんどいのはワルターなのに・・・
イケメンすわー。


一方、戦場を突き進むセネセネたちの前に、例の『トリプルカイツ』が立ち塞がる!
「クククッ――迷うがいい、惑うがいい! 恐怖に震えて死ぬがいい!」
幽幻のカッシェル、まさかの大活躍の巻。
カッシェルファンの人はこのページを大切にとっておこう!



第五章 メルネスの伝承

 ――これは、<滄我砲>が撃たれるのも間近だ。
 ワルターは人形兵士の遠隔操作を打ち切って、<遺跡船>の艦橋となる塔を見上げた。
 あいつは何をしている――。
唯一の飛行持ち・ワルターを、人形兵士の操作役として拠点に縛るのはどうなんだと思う。
たとえ精度が劣るにしても、1人くらい操作役ができる奴はいなかったのかと・・・。

でも今や取り返しのつかない事態が起きかねない。
ワルターが今いるべきは後方の拠点じゃあない!
 メルネスを死なせてはならない。
 その一心で、ワルターは地を蹴って空に舞い上がった。
滄我砲の発射を防ぎ、シャーリィを救う事ができるのか!?
漆黒の翼、はばたけ!ワルター!・・・SEEDか。


「滄翼天翔!」
「魔神幻竜拳!」
燃える展開。
ゲームとだいぶ違うけど悪くない。嫌いじゃないぜ・・・!



 彼は、とうとう心の支えをひとつ失ったのだ。
しかし現実は非情である
・・・ここで上巻終わるかー。
著者は鬼畜だな。



あとがき

 セネルと対立しているワルターなんて、孤独で、自分の求めている目標に向かって、寡黙に生きてる姿が、印象的でカッコイイなぁと思った。
 だからノベライズ版では、ワルターをクローズアップしたいなと思って、わざわざオリジナルキャラクターで、オスカーというのを作って、彼の幼なじみに設定してみたんですよ。ワルターの心境を代弁するような位置づけで。
 彼はワルターのことが好きで、すぐでしゃばっちゃうみたいな、そういうところが、下巻においても出せるといいなぁと思って、頑張りますよ。
そうか・・・。
あまり、無理をしないほうがいい・・・

「寡黙なイケメン」は「寡黙だからイケメン」て面が少なからずある訳で、
わざわざ解説役まで用意するのは野暮じゃないっスかね・・・ってのがオスカーの印象。
ワルターの独白でどうにでもなったように思う。
寡黙だからって何も考えていない訳ではないんだし。
メルネスが6割、セネルが3割、あとはヴァン」みたいな・・・て、おい。



ともかくあとは下巻。
シンフォニア全4巻(+本編の補足の外伝)、リバース全5巻のところ上下巻て。
著者には頑張っていてほしい、ああ、でも頑張りすぎないでいてもほしい・・・!

NARUTO-ナルト- 巻ノ十四 岸本斉史 2002年11月6日 集英社

2015-07-24 06:33:42 | NARUTO-ナルト-
界を張り、三代目火影と相まみえる大蛇丸!!秘術、口寄せ"穢土転生"まで用いて、火影を亡きものにしようとする大蛇丸だが・・・!?一方、サスケと我愛羅を追ったナルトたちに大蛇丸の放った刺客が迫り来る!!
裏表紙より。
2カ月の時を経てNARUTOの続きだよ!
・・・駐車場(駐輪場)がいっぱいで店に入る気がしない。
立ち読みで1時間以上時間潰す人の気は知れない。



ナンバー118:足止め・・・!!

暗部(白)「!!」
 「ま・・・まさか!あの方々は・・・!?」
暗部(フード無し)「・・・・・・!?」
 「あの方々・・・?」
むむ?
大蛇丸が呼びだした死人は有名人なのかな?


暗部(白)「これは・・・マズいぞ・・・」
暗部(黒)「・・・あの口寄せ!一体奴らは何者です!?」
三代目火影「・・・覚悟して下され」
 「初代様!二代目様!!」

暗部(フード無し) ・・・え!!?
暗部(白)「そうだ!」
 「黒髪の方が初代・・・白髪の方が二代目・・・ともに最高の忍びと謳われ今の木の葉を築きあげた火影様だ・・・!」
※7月25日引用タグ修正。
ナ、ナンダッテー!?

・・・いやいやいや、気づけよ
里にはでっかい顔岩まで彫ってあるのに。
あ、顔岩が本物より美化されていることの証明か・・・。


一方、我愛羅を追うサスケを追っていたナルトたちに危機迫る。
パックン「おい!!お前らもっとスピードを上げろ!」
サクラ「え・・・何なの!?」
パックン「後ろから2小隊8人・・・イヤ・・・」
 「もう1人・・・9人が追ってきとる」
ナルト「!!」
シカマル「おいおいもうかよ!?冗談じゃねーぞ!!」
パックン(犬)は戦力外だからこっちは3人。
シカマルに言われるまでもなく『追いつかれたら全滅だぜ!』。

さぁどうする・・・
シカマル「待ち伏せに見せかけた陽動だ・・・」
 「一人が残り・・・」
 「待ち伏せのように見せかけて足止めする」
サクラ「つまり・・・」
 「囮・・・」
つまり主人公の出番だな!

さぁ「影分身+変化の術」でサクッと敵を足止めしよう!
ナルト「分かったってばよオレが・・・」
シカマル「オレしかないか・・・」
なんで出しゃばるの・・・!?
お前「第三の試験」でナルトの「影分身+変化の術」コンボ見たじゃん!
IQ200()
足止めできたからまだいいけどさ・・・。



ナンバー119:オレの人生・・・!!

音忍A「なんだまだガキじゃねーか・・・こんなのに全員捕まっちまうとは・・・!」
音忍B「これが噂に聞く木ノ葉の影しばりの術か・・・」
追ってる相手が「ガキ3人と犬1匹」ってわかってなかったの・・・?
なんだかわからないけど気配がしたから追いかけてみよう!」ってこと?
それから8人も同時に捕まるなんて、お前ら仲良しすぎです。
もうちょっと離れろ。


シカマル はぁ・・・オレはテキトーに忍者やってテキトーに稼いで・・・
 美人でもブスでもない普通の女と結婚して子供は2人 最初が女の子で次が男の子・・・
 長女が結婚して息子が一人前になったら忍者を引退して・・・
 ・・・あとは日がな一日将棋や碁を打って悠悠自適の隠居生活・・・
 そして奥さんより先に老衰で逝く・・・
 そんな人生がよかったのに・・・
・・・『普通』って一体、何ですか?
IQ200()

結局音忍9名様は、救援に来たアスマが瞬殺しましたとさ。
めでたしめでたし。
「影真似(影しばり)」の効果切れてんだからせめて動け
9人もいてこのザマな戦力・・・木の葉崩しは時期尚早だったんじゃないかナ。


そして火影対大蛇丸サイド。
大蛇丸「ククク・・・知ってますか?」
 「かつて師と呼んだ者を・・・」
 「傷つけるという達成感と喜び!」
 「その喜びを知ってもらおうとこの場を用意したのですから・・・」

 「楽しんで下さい!」

ねぇ、知ってる?
師匠を傷つけるのって、とっても楽しいんだヨ。
・・・まさに外道!で次回。



ナンバー120:火影vs火影!!

三代目火影「術比べはもう止めじゃ!」
 「ここからは血みどろのおぞましき戦いじゃ・・・」
 「忍らしくのォ!」
激戦を繰り広げて何かを覚悟した三代目・・・
でも飛雷神を使わない卑劣様なんて卑劣様じゃない!


ナンバー121:恐るべき実験・・・!!

大蛇丸「私です大蛇丸ですよ」
大蛇丸は初期(7巻あたり?)からの悪役でありながら、
終盤まで一定以上の「格」を保ちつづけたと言えるんではないでしょうか。
良い人っぽくなってはいたけど。



ナンバー122:受け継がれゆく意志!!

三代目火影「貴様を葬りかつての過ちを今正そう!!」
下忍の試合なんかとはビリビリ感が違う。
はたして『封印術・屍鬼封尽』とはどんな術なのか!?



ナンバー123:最後の封印

三代目火影「来い!猿魔!!」


こんなに迫力ある「カッ」はなかなか無い。


三代目火影・大蛇丸「死ね!!」
師弟対決の結末は・・・!?



ナンバー124:永遠なる闘い・・・!!

シノ「うちはサスケ・・・お前は我愛羅を追え・・・」
 「なぜならお前と奴との勝負はまだついていないからな」
 「オレはこいつとやる・・・・・・」
 「・・・なぜなら元々こいつの相手はオレだったからだ」
「ここは俺に任せて先に行けぇ!」を実践したカンクロウの心意気を台無しにするシノ。
他人の見せ場なんて無視無視、虫だけになんつtt


ナンバー125:目覚めの時・・・!!

我愛羅 さあ・・・感じさせてくれ!!
サスケ「!!」
テマリ 始まった・・・・・・!!
サスケ逃げてー
・・・ゲンマは死んで詫びるべき。


ナンバー126:油断・・・!!

カンクロウ「じゃあ・・・この額の一匹は・・・・・・・・・」
カンクロウは韋護並に敏感肌だったら勝てたのにネ。




かなり雑。ひどいな・・・ひどいな!

進撃の巨人4 諫山創 2011年4月8日 講談社

2015-07-23 06:53:38 | 進撃の巨人
ォール・ローゼの外壁に空いた穴を修復するため「巨人化したエレンが巨大な岩で穴を塞ぐ」という作戦が開始される。人類の存亡を懸け巨人化したエレンだったが、自我を失い暴走してしまう。エレンはアルミンの必死の問いかけにも反応せず・・・・・・。
裏表紙より。
超簡略化したあらすじ
Q.なにしてんだー?
A.オチてるー!



第14話 原初的欲求

エレン「・・・・・・」
 「だから・・・何言ってるかわかんねぇよアルミン・・・」
 「何で外に出なきゃいけないんだ・・・」
アルミンの声はエレンに届かない。
これじゃあエレンの護衛としてついてきた精鋭たちは無駄死にだ・・・。


アルミン「エレン・・・答えてくれ」
 「壁から一歩外に出ればそこは地獄の世界なのに」
 「どうしてエレンは」
 「外の世界に行きたいと思ったの?」
エレン「・・・・・・」
エレンの答えは・・・!?


エレン「どうしてだって・・・?」 
 「・・・・・・」
 「そんなの・・・」
 「・・・・・・・・・・・・」
 「決まってんだろ・・・」
 「オレが!!」
 「この世に生まれたからだ!!」
そして動き出す巨人化エレン。
おk-。


アルミン「エレンを扉まで援護すれば!!」
 「僕らの勝ちだ!!」
イアン「・・・・・・!!」
 「死守せよ!!」
 「我々の命と引き換えにしてでもエレンを扉まで守れ!!」
その言葉通り、もはや巨人を倒すのではなく、自らを囮に足止めする精鋭たち。


エレン どれだけ世界が恐ろしくても
 関係無い
 どれだけ世界が残酷でも
 関係無い
はい、おっぱっp


エレン 戦え!!

 戦え!!



アルミン「い・・・・・・」
 「いけえぇぇエレン!!」
エレン 戦え!!



リコ「・・・・・・」
 「皆・・・・・・」
 「死んだ甲斐があったな・・・」
 「人類が今日・・・」
 「初めて・・・」
 「勝ったよ・・・」
やぁりよったぁぁぁぁぁ!!

さぁ、あとはちゃっちゃと離脱しようず・・・
アルミン「あ・・・・・・」



ミカサ・リコ「!!」
ミカサ「エレン!!」
 「アルミン!!」
\(^o^)/

その瞬間、2体の巨人がぶった斬られる。
いやーミカサは強いなぁー・・・
アルミン「ミカサ!?」
 「え?」
ミカサ「あれは・・・」
あら?
ミカサじゃあないのか。

しかし他にそんなことできる奴が今この場に・・・
エレン 自由の・・・
 翼・・・・・・


リヴァイ「オイ・・・」
 「ガキ共・・・」
 「これは・・・」
 「どういう状況だ?」
ナレーションその後急遽かけつけた調査兵団と駐屯兵団工兵部の活躍により
 ウォール・ローゼは再び巨人の侵入を阻んだ
 人類が初めて巨人の侵攻を阻止した快挙であったが
 それに歓喜するには失った人々の数があまりにも多すぎた
めでたく・・・とは言えずとも、ひとまず今回の戦いは終結で次回。



第15話 個々

キース「アルレルト!」
 「貴様は何をしにここに来た!?」
アルミン「人類の勝利の役に立つためです!!」
キース「それは素晴らしいな!!」
 「貴様は巨人のエサにでもなってもらおう」
ここで3年前に遡り、エレンたちが訓練兵団入りした時の話に。

まずは『通過儀礼』として教官のキースが新米共を怒鳴りつける。
キース「次!!」
 「貴様だ!!貴様は何者だ」
コニー「ウォール・ローゼ南区ラガコ村出身!」
 「コニー・スプリンガーです!」

キース「逆だ・・・コニー・スプリンガー」
コニー「・・・・・・!!」
キース「最初に教わったハズだこの敬礼の意味は「公に心臓を捧げる」決意を示すものだと・・・」
 「貴様の心臓は右にあるのか コニー?」
コニー「・・・・・・」
キース「・・・!!」
そういう人もいる・・・ってのは置いといて、
本日の(´・∀・`)ヘェー・・・ってのも置いといて、
キース教官の目に止まった新米の衝撃の行動とは・・・!?
進撃の巨人第4巻は大好評発売中!!


巨人を見たことがあるエレンは新米たちの注目の的に。
新米ってか、12歳前後の子供たちだもんな・・・。
エレン「巨人なんてな・・・実際大したことねぇな」
 「オレ達が立体機動装置を使いこなせるようになればあんなの敵じゃない!」
きゃーエレンかっこいー。

翌日。
キース「まずは貴様らの適性を見る!」
 「両側の腰にロープを繋いでぶら下がるだけだ!!」
さっそく立体機動装置を扱うための訓練が始まる・・・

エレン ウソ・・・だろ?
 こんなハズじゃ・・・・・・
\(^o^)/
・・・いや、/(vOv)\で次回。



第16話 必要

ミカサ「向いてないのなら仕方ない」
 「ようやくできる程度では無駄に死ぬだけ」
 「きっと夢も努力も徒労に終わる」
訓練初日が散々だったエレンに。
哀しいけどこれ真実なのよね・・・\(^o^)/


ミカサ「私は・・・エレンだけ開拓地に戻れと言ってるんじゃない・・・」
 「その時は私も一緒に行くので・・・」
 「だから・・・」
 「そんなことは心配しなくていい」

・・・エレンのバーカ!
巨人に食われっちまえ!!


翌日。
バカ、再挑戦するの巻。
エレン オレには素質がねぇかもしれねぇけど・・・
 根性だけは誰にも負けねぇ!
キース「始めろ」
・・・・・・

エレン これがオレの武器だ!

見学する新米たち「おお!!」
エレン やった・・・
 できた!!
ほほう、バカながらやるではないk

エレン「ああ!!」
m9(^Д^)プギャーwwwwww
おとなしく農地を開拓する権利をやろう・・・


キース「貴様が使用していたベルトの金具が破損していた」
 「正常なら腰まで浮いた状態から反転しても地面に頭をぶつけられる訳がない」
エレン「え?」
キース「ここが破損するなど聞いたことはないが」
 「新たに整備項目に加える必要がある」
エレン「な・・・!」
 「で では・・・」
 「適性判断は・・・」
やったねエレン!
獲物を屠れるよ!・・・ちっ。
教官が『聞いたことはない』不具合、ね。
エレンかわいさに誰かがぶっこわしたんじゃなんでもないであります!

キース グリシャ・・・今日お前の息子が・・・
 兵士になったぞ
エレンの訓練はこれからだ!で次回。



第17話 武力幻想

エレン「え?やだよ」
 「足蹴られんの痛いし」
フラグを屠るーイェーガー
エレン・ブレイカーに改名すればいい。



第18話 今、何をすべきか

マルコ「僕はジャンの方が指揮役には向いてると思うな」
ジャン「俺が?冗談だろ?」
 「勇ましくなんかねぇぞ」
 「何でそう思うんだ?」
マルコ「うーん」
 「怒らずに聞いてほしいんだけど・・・」
 「ジャンは・・・」
そして時は今へ戻る。


(ジャンの回想)
マルコ「怒らずに聞いてほしいんだけど・・・」
 「ジャンは・・・」
 「強い人ではないから」
 「弱い人の気持ちがよく理解できる」
マルコの言葉を思い出すジャン。

ジャン「今・・・」
 「何を・・・」
 「するべきか・・・」

 「おい・・・お前ら・・・」
 「所属兵科は何にするか」
 「決めたか?」
 「オレは決めたぞ」
 「オレは・・・」
 「・・・・・・」
 「オレは・・・」
進撃のジャン始まったな。


一方エレンの将来の夢はー
エレン「調査兵団に入って・・・」
 「とにかく巨人をぶっ殺したいです」
最強の兵士リヴァイと調査兵団団長エルヴィンに夢を語るエレンでした。
檻の中で
この先エレンはどうなるのか・・・!?で4巻終了。




もうちょっとなんとかしたいな。

嘘が見ぬける人、見ぬけない人 頭のいい人ほど騙される 樺旦純 1998年9月16日

2015-07-22 06:22:41 | 心理
詐欺事件のニュースを見て、私ならもっと頭がいいから騙されない、と思っている人はいないだろうか。実はそんな人こそ、一番騙しやすいのだ。――誰にでもある心の隙や弱さをつく、巧妙な嘘の手口の数々。相手に騙されたと気づかせないまま、ついその気にさせるのが詐欺の真髄。本書は実際の事件、一流セールスマンのテクニックをもとに、人を自分の意のままに操る心理法則を紹介する。
裏表紙より。
「嘘だ嘘だ嘘だッ!」
「休みが、夏の連休が1日少なくなったなんてそんなの嘘だッ!」
「裏切ったな・・・僕の気持ちを裏切ったな!」
「ゴールデンウィークと同じに、僕の気持ちを裏切ったんだ!」
※この物語はフィクションです



はじめに

 人の心は本当に騙されやすくできているのです。
 そして、これは決して他人ごとではありません。本書で紹介するように、詐欺師たちは、あらゆるタイプの人に合わせた騙しのテクニックを用意して、手ぐすね引いて待っています。
次に全財産を失うのは、あなたかもしれません・・・タモリか。


 本書によって人間の心理メカニズムの不思議を知ることが、悪質な嘘から身を守ることはもちろん、上手な嘘をついて豊かな人生を送る第一歩となるでしょう。――これは私の本心です。
真面目な本なのにネタに見える序文。



第一章 なぜ人は騙されるのか?
人はなぜ嘘をつくのか?

 嘘とは人間が自分を護るために、あるいは社会を成り立たせるために身につけた偉大な知恵であると言える。
偉大な勇者、グレートウソツキダーが相手だ!
アンサーーーブレイクッ!
・・・語感だけで書いた。反省はしていない。


こんな人が騙されやすい
 誰でも騙されるとはいえ、群を抜いて騙されやすいタイプというのは、やはり存在する。
『お人好し』
『自分は頭がいいと思っている人』
『ケチな人』
『窮地に立たされている人』
『見栄っ張り』
『現状に不満を持っている人』
次に全財産を失うのは、あなたかもしれません・・・タモリか。(2回目)


誰も騙されない社会とは

 詐欺師に学べ! とまでは言わないが、日常生活のちょっとした嘘に少しだけ磨きをかけて、人生の妙薬としての嘘を楽しんでみてはいかがだろうか?
ここまでが序文みたいなもんで、第二章からが本番。



第二章 嘘の法則①【日常に潜む嘘のメカニズム】

「あれか、これか」で迫られると弱い
――迷っていたのに、いつの間にか「買う」ことになっている心理

 このように、あらかじめ方向が決まっているかのような前提で相手に思い込ませてしまうことを、心理学では「語前提暗示」という。
ワインを「飲むか飲まないか」ではなく、「赤にするか白にするか」で売りつける恐怖の策。
「じゃあ赤で・・・」なんて流されて頼むようじゃあ話にならない。
失せろブタ野郎」くらい言えないとネ!


「細かい人」のほうが、騙されやすい?
――好奇心が災いして話に深入りしてしまうと思うつぼ

 なにかにつけても、万全の下調べをしてからでないと気がすまない人がいる。
 こうしたタイプの人は注意深く、詐欺などに簡単にはひっかかりそうにないように一見思えるのだが、さにあらず。
 実は、このような人ほど騙されやすいという。
ナ、ナンダッテー!?


 これに対して、あまり世の最新事情などが気にならず、マイペースで生きている人は、目新しい話そのものにたいして興味を示さないので騙されにくい。
 知的好奇心が災いする場合もあるのである。
好奇心が綻びを生むというのか・・・?

『マイペース』なら『語前提暗示』にもひっかからないに違いない。

妻「御飯にする?お風呂にする?それともワ・タ・・・」
夫「全部済ませてきた」

・・・・・・ね?



第三章 嘘の法則②【こうしてあなたも騙される】

欠点を提示されると信用されてしまう
――プラスの情報ばかりではなく、あらかじめマイナスの情報を与える効果
「正直に申しますが、この商品には一つ欠点があります」
「この利殖法には、実は若干危険性もあります」
 などと言うセールスマンがいるだろうか? いないだろうと思われがちだが、実はこれこそ人間の心理のウラをかいたセールスの誘い文句なのだ。
 自分の売ろうとしているもののマイナス面を、あえて自分に教えてくれる人間だとわかると、相手を信じてしまいがちなものだ。
 うまい話ばかり聞かされて、悪い情報を与えられていないと、いざそれをどこかで聞きつけてしまったとき、「こんな大事なことを教えてくれなかった」と、とたんに信用を失ってしまうものだ。
 一方、あらかじめ悪い情報が与えられていれば、後にその通りの悪い評判を耳にしたとしても、「やはりあの人の言ったとおりだった」となり、心変りはしにくいもの。考えてみれば、その「悪い情報」じたいの存在が消えたわけではないのであるが。
これこそいわゆる『接種理論』でございます・・・
うーん、確かに手放しで褒めるような話は信じないわ。
amazonのレビューで言えば、べた褒めの☆5より少しマイナス面を書いた☆4を信用する



第四章 嘘の法則③【男と女は嘘に支配されている】

質問を切り返してごまかす
――知られたくないことを聞かれたときは・・・・・・
 つかっている相手の態度が最近ちょっとつれないと感じる。なんとかして真実を知りたい。でも「他に男ができたんだろ?」なんて聞いて、もし間違いだったら、二人の仲は間違いなく破綻である。
間違いじゃなかったら既に破綻しているんじゃ・・・?

 そんなときは、
「何か、隠しごとしてない?」
 と聞いて反応を見てみる。
「別に。あなたのほうこそ、何かあるんじゃないの?」
 なんて質問を切り返してきたら、かなりあやしい。
「ねぇ、私に何か隠しごとしてない?」
「えっ・・・なんでわかったの?」
「! やっぱり・・・!」
「カッコつかないなぁ・・・」
(小箱を取り出して)
「結婚しよう」
あまーい!
「萌えがイマイチ」「駄作だぜ」


 質問を切り返すというのは、答えたくないこと、知られたくないことをごまかそうとする心理が生む反応なのだ。こんなとき早口になったりしていたら、いよいよ怪しいのである。
切り返しが続いて話がそれていく様は、傍で見ている分には面白くすらある。



第五章 嘘の事件ファイル
「エリザベス女王の甥」から「本物の裏ビデオ」まで、幅広くm9(^Д^)プギャーwwwwww
これはネタだろ・・・ネタだろ。



「これってもしかして・・・」という情報は増やしておいて損無し。
ま、最強の自衛手段は「無い袖は振れない」だけど。