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キジョラン・10~花

 高尾山“3号路”で多く見られる「キジョラン(鬼女蘭)」。“ラン”の名が付くがラン科ではなく、キョウチクトウ科(←ガガイモ科)キジョラン属のつる性常緑多年草。果実が弾けて飛び出す綿毛を鬼女の髪に見立てて名付けられている。花期は8~10月でひとつの花の直径は4~5ミリ。なかなか大きく開かないが、これはパッチリ開いていたので拡大してみた。内側に細い糸状のものが見えるが、これが綿毛の種子に成長するのだろう。
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ソメイヨシノ・7~十月花

 南大沢駅前の「ソメイヨシノ(染井吉野)」が10月に開花した。桜の中にはジュウガツザクラ(十月桜)フユザクラ(冬桜)など秋に咲く品種があるが、ソメイヨシノが秋に咲くことは極めて珍しい。関東地方の今年の梅雨は8月2日に明け、8月に入ってからの梅雨明けは13年振りの遅さだった。一転、東京の8月は記録的な少雨(月間25ミリ)で雨らしい雨が降らず、お陰で東日本の8月の平均気温は平年より2.1℃高く戦後1946年の統計開始以来最高となった。拙庭では8月は毎日水撒きを強いられたが、それでもソメイヨシノの葉は水切れで8月後半から散り初め、9月末にはほとんど無くなってしまった。いつもなら今頃は紅葉や黄葉になっていたはずだったが緑色のままの落葉だった。ソメイヨシノなどは夏の間に翌年の花芽を作っているが、この時、葉が作る“成長抑制ホルモン(アブシシン酸=abscisic acid)”によって花芽が休眠に入る。ところが早く葉が落ちてしまうとこの“成長抑制ホルモン”が花芽に十分に届かず、涼しい秋に入ってからたまに暖かい日があると『春が来た!』と勘違いして開花してしまう。海岸地域では台風による塩害で落葉しやはり同じように秋に開花することがある。それでは来春の開花が心配になるところだが、咲かなかった花芽はこのまま冬を越し、春にはいつものように桜前線に従って咲いてくれる。
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フクワバモクゲンジ・3~種子

 JR中央線高尾駅前で見られる「フクワバモクゲンジ(復羽葉木欒子)」。ムクロジ科モクゲンジ属の落葉高木で、枝いっぱいに長さ7~8センチの淡紅色の果実が出来ている。果実は袋状で3枚の葉の中央がくっついたような形をしており、その中央に数個ずつ種子が入っている。果実に比べると種子は直径5~6ミリと小さい。
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