奥高尾“一丁平”付近の道端に顔を出した「タマゴタケ(卵茸)」。テングタケ科テングタケ属のキノコで、多摩ニュータウン界隈でも良く見られる。毒キノコのような色をしているが食べられる。ちなみに同属のテングタケは有毒になる。ちょうど1年前に息子夫婦と新宿で食事をした時にタマゴタケの和え物が出てきた。味と言うよりはサクサクとした食感を楽しむキノコだった。
キク科トウヒレン属の「タカオヒゴタイ(高尾平江帯)」。これまで蕾や開花を観察したが、その特徴の葉も見ておこう。下部の葉は長さ10~15センチで両縁の中央が大きく湾入しバイオリンのような形になる。花が無い時期はこの葉が見つけるポイントになるが、虫にとっては美味しいようで喰われて穴だらけのものが多い。
堀之内寺沢里山公園の水田の一画で見られる「クロマイ(黒米)」。イネ科イネ属の一年草で種皮や果皮にアントシアニン系の色素を含んでいる。これを完全に精米すると普通のコメのように白くなるようだ。「シコクマイ(紫黒米)」や「ムラサキマイ(紫米)」とも呼ばれる古代米で、そのうち“朝紫”という品種はもち米で、“おくのむらさき”はうるち米になる。先日、長池公園でアカマイを見たところだが、ここでクロマイが育てられているのは初めて知った。