読書録「田所さん4」4
著者 TATSUBON
出版 キルタイムコミュニケーション
p19より引用
“マナー 広く言えば
相手に対する思いやりのことです
お互いが楽しければ
何も問題ありません”
絵を描くのが好きな地味な子と全方位完璧
に見られるお嬢様の、女子高生二人を主人公
とした、百合百合しいラブコメ漫画。
単行本版完結巻。
主人公・田所さんの作品を一緒に盛り上げ
ようとする雑誌編集者・大山。しかし、賞レー
スに臨むライバルの原稿を、田所さんの作品
を否定した同僚編集者に見せられ…。
上記の引用は、田所さんの人生初のアフタ
ヌーンティーでの、二階堂さんの台詞。
お互いに不快な思いをしないためのはずのマ
ナーなのでしょうが、それを知らない相手に
対して、優位性を示すことに使われているよ
うな気が、しないでもありません。
商用出版はこれで完結とのことですが、web
では続きが描かれています。より一層百合の
香りが濃く感じられるので、好きな人にはた
まらない作品ではないでしょうか。
ーーーーー
読書録「少年陰陽師 異邦の影」3
著者 結城光流
出版 角川文庫
p84より引用
“ 占術は、ひとつの事柄に対し、日に一度
だけ。それ以上は行ってはならない。占いと
いうものは、最初に出た結果が全てを左右す
る。納得できなかったり、希望どおりではな
かったとしても、一度きりとー。”
安倍晴明の孫を主人公とした、和風ファン
タジー長編小説。角川ビーンズ文庫刊「少年
陰陽師 異邦の影を探しだせ」改題版。
時は平安、京の都。妖を祓う為に、暗闇の
中張り込みをする少年とその相棒。気心知れ
た会話をするその少年は陰陽師、相棒は物の
怪。人と怪異が共にある世の物語…。
上記の引用は、内裏の火事の原因を式占で
探ろうとする場面での一節。
結局主人公・安倍昌浩は、よくわからない結
果に何度もやり直していますが…。自分の望
む結果を求めるよりも、出た運命にどのよう
に対処するかが、大切なのかもしれません。
元は角川ビーンズ文庫から、ライトノベル
として刊行されているそうです。アニメ等そ
の他のメディアでも展開されているそうなの
で、活字を読むのが苦手な方は、そちらを探
されると良いのではないでしょうか。
こちらの文庫版は、まったくイラストも挿絵
もないので、そちらも併せて楽しみたい方は、
ライトノベル版を求められた方がいいでしょ
う。
会話等のやり取りが現代調で、読みやすい
作品です。しかし、時代小説としてみると、
全体的に軽さを感じるかもしれません。
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著者 TATSUBON
出版 キルタイムコミュニケーション
p19より引用
“マナー 広く言えば
相手に対する思いやりのことです
お互いが楽しければ
何も問題ありません”
絵を描くのが好きな地味な子と全方位完璧
に見られるお嬢様の、女子高生二人を主人公
とした、百合百合しいラブコメ漫画。
単行本版完結巻。
主人公・田所さんの作品を一緒に盛り上げ
ようとする雑誌編集者・大山。しかし、賞レー
スに臨むライバルの原稿を、田所さんの作品
を否定した同僚編集者に見せられ…。
上記の引用は、田所さんの人生初のアフタ
ヌーンティーでの、二階堂さんの台詞。
お互いに不快な思いをしないためのはずのマ
ナーなのでしょうが、それを知らない相手に
対して、優位性を示すことに使われているよ
うな気が、しないでもありません。
商用出版はこれで完結とのことですが、web
では続きが描かれています。より一層百合の
香りが濃く感じられるので、好きな人にはた
まらない作品ではないでしょうか。
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読書録「少年陰陽師 異邦の影」3
著者 結城光流
出版 角川文庫
p84より引用
“ 占術は、ひとつの事柄に対し、日に一度
だけ。それ以上は行ってはならない。占いと
いうものは、最初に出た結果が全てを左右す
る。納得できなかったり、希望どおりではな
かったとしても、一度きりとー。”
安倍晴明の孫を主人公とした、和風ファン
タジー長編小説。角川ビーンズ文庫刊「少年
陰陽師 異邦の影を探しだせ」改題版。
時は平安、京の都。妖を祓う為に、暗闇の
中張り込みをする少年とその相棒。気心知れ
た会話をするその少年は陰陽師、相棒は物の
怪。人と怪異が共にある世の物語…。
上記の引用は、内裏の火事の原因を式占で
探ろうとする場面での一節。
結局主人公・安倍昌浩は、よくわからない結
果に何度もやり直していますが…。自分の望
む結果を求めるよりも、出た運命にどのよう
に対処するかが、大切なのかもしれません。
元は角川ビーンズ文庫から、ライトノベル
として刊行されているそうです。アニメ等そ
の他のメディアでも展開されているそうなの
で、活字を読むのが苦手な方は、そちらを探
されると良いのではないでしょうか。
こちらの文庫版は、まったくイラストも挿絵
もないので、そちらも併せて楽しみたい方は、
ライトノベル版を求められた方がいいでしょ
う。
会話等のやり取りが現代調で、読みやすい
作品です。しかし、時代小説としてみると、
全体的に軽さを感じるかもしれません。
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