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「ORKの口伝」はフィクションです
実在する全てと無関係です

ORKの口伝56

2008-06-07 | フィクション
この文章は全てフィクションです
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「オレヴァホ・ラフ・クノダイスキーの口伝56」

ギガンテスサン

ギガンテスさんではなく
最大級のヤママユガ科の蛾である

羽を広げたときの大きさは
確認されただけでも
53cmの個体がおり
さらに調査が進めばそれ以上の物が
見付かる可能性は大きい

生態はその他の近縁種と変わりが無いが
とにかくその大きさに驚く
子犬ほどの大きさの蛾が
バサバサと羽ばたいて飛んでいるのだから
常人ならば恐怖すら感じることであろう
しかし地元では
滅多に見ることのできないこの蛾を見ると
幸運が訪れるとして
動物愛護と民間伝承の両方の観点から
大変大事にされている
さらに生息域が極めて限られている為
生息地では国を挙げての保護活動が採られて
学術的な目的であったとしても
おいそれと採集許可は下りないそうである

これほど巨大であるが
成虫期は繁殖行動の為だけにあり
食事を取らない
それ故
成虫期の寿命は長くても5日である
この成虫期の寿命の短さとあいまって
飛翔能力の低さも
生息域の拡大を妨げている要因である
羽の立派さに比例して
体幹部分も立派であるので
ぎりぎりの浮力で飛んでいる様である

もし幸運にもこの蛾が飛んでいるのを
見掛けたら
頭の中で漫画の様な汗粒を思い描いてみると
しっくりくるはずである
無理をするなと声を掛けたくなること
必至である
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この文章は全てフィクションです

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