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読書録「全世界史上巻」

2025-03-12 | Weblog
読書録「全世界史 上巻」3

著者 出口治明
出版 新潮社

p55より引用
“ 気候変動によって、北方の民が食べ物を求めて南下した
ことで、民族間の玉突き現象が生じ、その結果、大規模な民
族移動が起きた。海の民と呼ばれた人々は、アナトリア半島
やバルカン半島から押し出された人々だったのではないか。
今日では、そのように考えられています。現在のヨーロッパ
が直面している難民にも似た問題ですが、歴史を動かしてき
た大きな原動力は人々の移動なのです。”

目次より抜粋引用
“文字の誕生と最初の文明
 世界帝国の時代
 知の爆発の時代
 唐宋革命とイスラム帝国の分裂
 寒冷化とペストの時代”

 世界を旅して歴史への造詣が深い著者による、文字が発明
されてからの人類の歴史を、時間の大きな流れに沿って記し
た一冊。同社刊行作『「全世界史」講義Ⅰ古代・中世編』
改題文庫版。
 最初の文明誕生から世界が迎えた苦難の時代まで、穏やか
な語り口調で書かれています。

 上記の引用は、文明や国の衰亡について書かれた一節。
どれ程進歩したと思ったところで、人も自然の一部でしかな
いのかも知れないと思わされる一節です。夏の暑さで死にそ
うになるこの頃ですが、寒冷化するよりはまだましなのかも
知れないなと思ってしまいます。
 著者の人柄でしょうか、お祖父さんから昔話を聞かせても
らっているかのような読書感。起こった事を並べるだけの歴
史の本よりは、物語を楽しむように歴史を追えるのではない
でしょうか。

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