いつまでもぼちぼち

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「ORKの口伝」はフィクションです
実在する全てと無関係です

ORKの口伝93

2009-01-04 | フィクション
この文章は全てフィクションです
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「オレヴァホ・ラフ・クノダイスキーの口伝93」

ホタテハ

地域固定のタテハチョウの一種
タテハチョウといえば樹等に止まっているときに
羽を立ててとまることからタテハと呼ばれているが
このチョウは特にその特徴が顕著である

ホタテハのホは帆船の帆のホである
羽化して成虫になったときから死を迎えるまで
殆どの時間閉じた羽を広げることなく
生涯を終える
この成虫になってから立てたままの羽を帆に例えて
こう名付けられたようである
しかしもう一つ有力な説があり
前羽の形状が帆立貝に似ているからというのがそれである

こちらは奇説として
冗談話として扱われることが殆どである

羽の形状で特徴的なのは
閉じた状態から外側に向かって反り返っており
風を受け易くなっている事である
静止しているときに風を受けやすいと困るのではと思うが
あえて風を受けやすい形状になっているようである
このチョウのもう一つの特徴は
羽ばたくことが無いことである
その他のチョウの様に自力では決して飛ぶことなく
生息範囲の決定は完全に風任せであるが故に
非常に狭い地域での固定種である
まれに強風に乗せられてその他の地域に飛んでいくが
風に乗って移動するように体が出来ているので
紙飛行機よりも体がもろく
よしんば見つかったとしても死体であるので
離れた地域で繁殖することは皆無である

この羽を広げることすらしないホタテハであるが
生殖時は自分の存在をアピールするために
まさに一生に一度のチャンスとばかりに羽を広げる
この羽の美しさは大聖堂のステンドグラスのようで
オスは青と赤を基調とした色合いで
メスは淡い赤と黄色の色合いである
両方とも模様は不規則なモザイク模様になっている
この羽の美しさが世間に知れ渡る事となり
密漁に関しての問題が浮上
このチョウの生息地は高度な国際的自然保護機関
もしくは
極限られた学術的研究利用でしか
知ることは出来ないのである

上記の理由により
私の様な物見遊山な人間には実物を見ることは
生涯かなわないであろう
しかし幸いなことに現代には
写真というものがあるため色や形だけは見ることが出来る
色合いなども楽しめる
ネットでも見ることが出来るので大勢の人が楽しめるだろう
しかし残念な事に
心無い人達による密漁が懸念される事となったのは
情報技術進歩のジレンマである
しかし世界に広く画像が出回ったおかげで最近では
このチョウの精巧なフィギュアが作られるようになり
市場に出回るようになっているのである

フィギュアを眺めて愛でる状態で
踏みとどまれるかどうかによって
人間性が試されるのではないだろうか
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この文章は全てフィクションです

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近況20090103

2009-01-04 | Weblog
本日少し遅れての初詣
電車か車か迷ったが結局車で出かける
初めて行く大きな神社なの道中を心配したが
大して混み合うことも無く
あまり迷うことも無く
無事に到着することに成功
ただ駐車場が大変狭かったのが少々苦労

元来人ごみが苦手な私が
お正月三が日のうちの一日に初詣に出かけるのは
実に七・八年ぶり位であるため
自分でも驚くくらい人ごみに酔う
何とか拝殿にたどり着くことが出来たが
ほうほうの体
途中参道の出店の調味料が混ざり合った匂いも
人ごみ酔いに拍車をかけた様で

拝殿に着くとお賽銭を投げるのだが
その他の参拝客の様子を見ているとやたらと屋根に載せたがっている
結構な文化財であろうにそんな事して良いのだろうかと
気にしながら今年の無事を祈る
帰りの道のりもやはり人に酔いながら
げんなりしつつ車に到着
駐車料金がお正月料金で
も一つげんなり

駐車場をでて昼食を摂る場所探し
参道の出店で済ませておけばよかったかなと
渋滞に巻き込まれながらぼんやりかんがえつつ
郊外の大型ショッピングモールに到着
したはいいが
駐車するまでに30分かかる
車の込み具合に比例してモール内もとんでもない人
レストラン街にたどり着いたがそこも人人
昼食を食べるまでにさらに30分かかり
昼食ではなくおやつになってしまう

その後はモール内でうろうろし
手当たり次第に見て回るが結局何も買わず
次に寄った家電ショップで痛んでいたマウスの替えを購入
正月セールで嬉しい値段で購入できご機嫌

夕食を摂る為店を探すが
やはり混み混み
最後までげんなりしながら食事を済ませ
家に帰って早速購入したマウスを使いブログを書きました

やはり私は人ごみには出かけられないようです
ちょっと頭痛
参りました
とほほ

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近況20090102

2009-01-02 | Weblog
近況20090102

今年の正月は正月らしい正月
真冬にふさわしく冷え込み新年ならではの風情をかもす
元日はただひたすらに食べて寝た
という訳ではなく
正月早々レンタル屋に出かけた
年末から新年にかけてお笑いばかり見ていたため
何か違う物でも見ようと思い出かけてみたものの
いまいち食指が動かず何も借りることなく帰る
結局その夜もずっとお笑い

二日
今日は妹夫婦が里帰りしてくるため
父母はその準備に大忙し
私も自分に出来ることをほどほどに手伝う
箱根駅伝が始まってしばらくすると
妹夫婦がやって来た
甥っ子も変わらず元気で何より
昼食後のんびり昼寝していると甥っ子に飛び乗られ
仕方なく目覚める
今日で寝正月はもうおしまいかもしれない
寝ていられなくてもいいから
明日も穏やかでありますようにと願う

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ORKの口伝92

2009-01-01 | フィクション
この文章は全てフィクションです
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「オレヴァホ・ラフ・クノダイスキーの口伝92」

シャカイモ

世界で広く食されているジャガイモの一品種である
地上部には特にこれといった特徴は表れないが
食用とする地下茎の形が非常に特徴的である
根元から五つに枝分かれし
さながら人の手の様であり
さらに縁起を担いでお釈迦様の手になぞらえ
この名が付けられる事となった
五本に枝分かれしたその形は手に見立てるには
うってつけである
形としては柑橘類の仏手柑が地面に埋まっていると
想像するのが一番わかりやすいだろう

この品種は元々計画的に育種されたわけではなく
たまたま硬質岩石過多土壌で変形した物から
五本に枝分かれした物を見つけ面白がった栽培農家が
趣味で作り出した選抜育成品種である
家庭菜園で作り旨く出来た物を
知り合いや近所で分けて楽しんでいるうちに
品種として固定されてしまったそうである
この様に狭い範囲で楽しんでいたところ
種苗メーカーの耳に噂が聞こえさらに品種として
確固たる地位が築かれる事となったのである
今では縁起物としてなかなかの人気作物である

この偶然のおかげで一抱えの財産を手に入れた
栽培農家と種苗メーカーは仏様の御慈悲だと思い
毎年人間の食料となってくれている
このイモ以外のイモ類の為に芋供養を毎年開くようになり
今では地元のお祭りとしてしっかりと定着し
観光資源としてもお芋好きの間では有名になりつつある
もともと限界に近い集落であったが
このイモのおかげで後継者の帰還が進み
随分持ち直したそうである

縁起の良い飾り物として喜ばれているこの芋だが
食料としても癖があるが優秀である
イモの肉質としては硬くて煮込むとしっとりとしている
メークインに圧力をかけて固めたような感じである
煮物になるために生まれたようにお芋さんである
ただこの煮崩れしにくい性質はそのまま欠点で
しっかりと火を通さないとあまり美味しく頂けない
調理法としては煮物全般が相性抜群であるが
千切りにして炒めても美味しい
どんなに細く切ってもシャキシャキとした歯ざわりで
気持ちよく食べることが出来る
煮物にする場合はほかの材料との煮込み時間の調整が
肝要である
好みにもよるがその他の煮物用具材類と比べた場合
おおよそ二倍の時間下茹ですると同程度の仕上がりである

ちなみに私はカレーにした
カレーにジャガイモを入れる事に関しては
これも好みの分かれるところであるが
私はジャガイモが入っていないと
嫌である
二日三日煮込んでその他の具材がどんどん
ペーストになるに対して
最後までジャガイモであった
どうやら下茹で時間が短かったようである
どうりで作った初日はゴリボリと口が歌ったはずである
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この文章は全てフィクションです

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