読書録「名探偵の呪縛」4
著者 東野圭吾
出版 講談社
P36より引用
“たとえば、自分たちこそがクリエイターの
末裔であると主張している家が、私の知るか
ぎりでも五軒あります」”
目次から抜粋引用
“記念館
資産家
小説家
委員会”
社会派の作品を書く小説家を主人公とした、
不思議な推理小説。
作品を書くための調べ物をするためか、図
書館を訪れた主人公、何故か図書館の中で
迷ってしまい…。
上記の引用は、とある町を作った人物につ
いての一文。自分に都合のいいように歴史上
の人物を引き合いに出すことはよくあるよう
に思います。出処のよくわからない家系図と
かは、フィクションでもおなじみなのではな
いでしょうか。
本格推理小説を皮肉ってパロディにした短
編集から、一本の長編作品を作ってしまわれ
ました。
作中で探偵小説や本格謎解きが読まれてい
るのは日本だけで、海外では相手にされない
とのことです。しかし、大人が漫画を読むの
は日本だけと言っていた論調から、漫画は日
本の文化という風に変化したところから思う
に、また世界中で日本初の本格推理が読まれ
るようになるのではないでしょうか。同著者
の「容疑者Xの献身」が英訳されて、好評を
得たのは記憶にあたらしいところです。
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