先日、おやつに栗かのこを食べる。
ねっとりとした栗あんがとても濃厚な一品だ
った。
家族に聞いてみたところ、こちらからは野菜
を持っていったので、そのお返しにもらって
きたとのこと。家庭菜園をしてくれている
家族のおかげで、わたしにもおこぼれが来る
ので、ありがたい限りである。
栗かのこ、栗を入れて鹿の子模様を作った
寒天と羊羹の合わせ菓子だと思っていた。
しかし、今回目の前にあったものは、水羊羹
のような入れ物に入ったものだった。
中には、よく練られた栗のこしあんに、栗の
シロップ漬けが入れられていた。
栗かのこというお菓子は、栗を使ったお菓子
全般に使われる言葉なのかもしれない。
食後のデザートに食べようとしていたので、
最初の中身の想像から箸で食べるつもりだった。
余分にスプーンを汚すと、色々と聞かなければ
ならないし。
しかし、先に述べた形状から、箸で食べる
ことは断念。食べて食べられない事はないが、
のり佃煮を食べているような気分になりそう。
さっさとスプーンを取ってくる。
まずは栗あんを一口いただく、しっかりと
練り上げられていて、固形ではないのに舌の
上にどっしりとした存在感を感じる。
甘さもしっかりしていた、あっさり目で健康
指向のお菓子も随分と多くなった気がするが、
甘いものが欲しい時にはしっかりと甘いものを
食べたいと思う。
続いて栗をいただく、入れ物が水ようかんを
入れるくらいのものなので、それ程大きな物
ではない。しかしその分、身が締まっている
ような固めの歯ごたえ。シロップに漬けたもの
だからか、栗特有のホクホクした感じは全く
なく、しっとりとしている。
お中元の季節によく見る、水ようかんセット
のあれと同じくらいの入れ物の中に、二つ半
の栗が入っているのだから、結構なものだと
思う。
午後から仕事がしたくなくなるような、まっ
たりとした気分になってしまう一品でした。
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