#photobybozzo

沖縄→東京→竹野と流転する、bozzoの日々。

深海 by 城 直樹 

2007-04-08 | MUSIC
「言葉にできない思いがあるから、ボクは音楽をやっている」

秋葉原goodmanのライブの模様を収録したDVDで、
城直樹はそう語ったあと、一番好きな曲だという「深海」を演奏し出した。

深い深い海の奥底に、ゆるやかに漂う海流のように、
人それぞれが持つ、言葉にならない思いを、城は一音一音、丁寧につま弾く。

「Perfect World」といい、「深海」といい、
城が持つ音のイメージは、深閑としていて、饒舌だ。
中学3年からおのれを表現する手段として、ギターを抱えてきたからか。
世界各地をギター一本で巡り、土地土地の空気を取り込んできたからか。

音のイメージを「タイトル」として言葉に変換することを、
彼はとても慎重に行う。

それはつまり、それだけ言葉にならない思いが楽曲に詰まっていることを意味する。
Instromentalは、聴く者のイメージを膨らませる音楽だ。
メロディとハーモニーとリズムで、音の空間を構築し、
画家がキャンバスを色付けするように、一音一音にイメージを付加する。

そこに、言葉は存在しない。

言語中枢を介さず、漠然とした脳のイメージが直接、音の配列を決めていく。
だからこそ、言語では把握できない「深海」に流れる「メタイメージ」が立ち顕れてくるのだ。

その城直樹が、ふたたび沖縄でライブを行う。
ライブで語られる彼の饒舌な音楽世界を堪能できるチャンスだ。


2007年4月9日(月)21:00~
沖縄首里MUSIC BAR SING

ワンマンライブ
2ステージ、入れ替えなし

ゲスト 高橋在也

開場 20:00 開演 21:00~
料金 2000円

予約 098-885-2228(SING、20時より深夜まで)

住所 那覇市首里当蔵町3-23


城直樹official web site
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満開の桜を目の当たりに。

2007-04-08 | Photo-diary
4月3日、取材・撮影でふたたび東京へ。

肌寒い雨空の天気。
すでに満開を過ぎた桜が並ぶ代々木公園で、
沖縄出身の舞台俳優、川平慈英さんに話を伺う。

こちらのイメージ以上に沖縄に対する思いが強く、
幼少の腕白時代から、現在のポジションに至るまでの課程で、
常に沖縄人としての資質が影響してきたことを、熱っぽく語っていただいた。

「人生をエンジョイすること。その感覚は、沖縄で吸収した。」

毎日を楽しく生きる、自分自身がエンジョイする、
そのスタンスは昔から変わっていない…と川平さん。
自分が楽しく演じてなければ、相手を楽しくさせることなど、できっこない。

舞台上で精一杯演じ切るために、日頃の稽古は自身を追いつめる。
役柄になりきり、そのキャラクターが持つ生命力を漲らせたい。
良い役者は、ライブな生命力が一挙手一投足に溢れている…
そう語る「目ヂカラ」が鋭い。

取材を終え、撮影を行うべく代々木公園へ。

雨はいつの間にか止み、うっすらと光が差し込む。
散り散りとなった桜並木の下を、うれしそうに歩く川平さん。

「今後は自分の好きなことしかやらない…と決めてる」

笑いながらポーズを取る、そのしなやかな肢体に、
枝の先々まで花を咲かせたソメイヨシノは、とてもよく似合っていた。




川平慈英
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