#photobybozzo

沖縄→東京→竹野と流転する、bozzoの日々。

【bozzo】体感…サクラ

2010-04-02 | Photo-diary
4月2日。金曜日。
湿気が充満したドロっとした空気が
朝から首筋に張り付く。

なんとも重苦しい感触。

始発の地下鉄に乗っていても
雨と土の匂いを感じる。

春…だから?

いろいろな命が芽吹いて
もぞもぞと動き出したような…
そんな湿り気を帯びた4月のはじまり。

昨日の陽射しで気持ちよく開いたサクラ。

今日は少し重たい空気の中、さらに背筋を伸ばして
思いっ切り花弁を空に広げていた。

      ●

18年ぶりに間近で見る、東京のサクラ。
自分がこんなにココロ踊るとは…思ってもみなかった。

木の枝に芽吹いた蕾が、徐々に色付いて
春の気配とともに花弁の緊張を解き、花開く。

…可憐だ。

「春」という季節にふさわしい、ウブな装い。

足下から襲ってくる長い長い東京の「冬」も
この「春」を迎える演出だったのか…。

あの閉ざされた季節があったから、
今、こうやってココロ解きほぐし、
真っ正面から「春」の悦びに浸ることができる!

      ●

昨日の新宿御苑は、そんな解放感を味わうには
最高のシチュエーションだった。

たくさんの笑顔が満開のサクラの木の下に集っていた。

こんな光景は、久しく体感していなかったなぁ。
…なんともいえない、日本の光景。
日本人がサクラを愛でる気持ちに、ようやく追いついた感じ。

      ●

夜桜見物も、風情があって、いい。

桜色の提灯が灯り、
「タコヤキ」「おでん」「すもも飴」の屋台からは、
食欲を刺激する匂いが。

ブルーシートを敷いて集ったサラリーマンたちも、
提灯の明かりで静かに酒を交わしている。

仙台堀川沿いの桜並木は、
住宅街ってこともあり、
サクラが主役の落ち着いた夜桜見物だ。

東京に来て半年。
「春」を体感して、勝手に「夏」を想像して、
「Tシャツ1枚の解放感」を夢想する。

もうすぐ。   もうすぐだ…ボクの季節。













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