⑩「札幌資料館」 旧札幌控訴院
所在地 中央区大通西13丁目
建築年 大正15(1926)年
指定等 重要文化財 札幌景観資産 札幌市有形文化財
開館時 9:00~19:00(月曜日と12/29~1/3を除く)
観覧料 無料
休館日 上記
ニュースです
2020年10月16日、国の文化審議会は、新たに札幌市資料館(旧札幌控訴院)を重要文化財に指定することを文部科学大臣に答申しました。
今後、官報告示を経て、重要文化財(建造物)に指定となる予定です。なお、指定名称は「旧札幌控訴院庁舎」です。
目隠しをしていますね
貧富の差や権力にとらわれない法の前の平等を示しているからだそうです
ここいいですね
アーチ型が好き
この歴史的な建物で一番好きなのは階段廻りです
裏から見た建物は正面と違いこれもいい味出していますよ
裏庭の方が広くて木々がありベンチもあります。
こちらも市民の憩いの場となっていますね
重要文化財に決まると、観光客も増えそうです
札幌は文化財に指定されなくても、このような建物をぜひ保存してほしいものです。
2020年9月10月12月撮影
⑪「三誠ビル」 旧藪商事会社ビル
所在地 中央区南1条西13丁目
建築年 大正13(1924)年
指定等 さっぽろ・ふるさと文化百選
開館時 テナントビルのためありません
三誠ビルは以前から知っていたけど、こんな歴史のある建物とは思わなかったね
電車通りの対面から撮影したけど電線がウザいのが如実
なんと大正13年の建築だそうです!
個性的なテナントが多いです 中には行ってみたかったお店も
そういう意味で利用者も多そう
裏の仕切りに一部古いブロック壁が残っていた
この辺は歴史を感じます。
2020年9月撮影
⑫「N氏邸」
所在地 中央区
建築年 昭和6(1931)年
指定等 札幌景観資産
開館時 個人宅のためありません
手入れが行き届いた綺麗な邸宅です
個人宅でありながら札幌景観資産にも登録されている。
*個人宅は名前、具体的な住所の未明記と敷地内進入厳禁を守ります。
2020年9月撮影
⑬「上野所有ビル」 旧上野活版製造
所在地 中央区南2条西5丁目
建築年 昭和5(1930)年
指定等
開館時 テナントビルのためありません
すっかり焼き肉屋さんのビルになってるけどテナントはいくつか変わっています。
建物上部に意趣を感じますね
ちなみにこの建物がある通りは、昔「オヨヨ通り」と呼ばれていました。
(南1条通りと2条通りの間の中小路のことで、今から40年ほど前にはアートやファッション、サブカルに感度の高い若者が集まる場所でした)
ほとんどの建物が新築されたり駐車場になったりしたけど当時を感じるお店やこのビルのように
歴史をずっと見てきた建物がまだあるので、残ればいいですね
2020年9月撮影
⑭「かさはら楽器店」 旧原田商店
所在地 中央区南1条西4丁目
建築年 明治後期
解 体 平成23(2011)年 現存していません 現ビッグタワー大通公園
電車通りにあった石倉造りの建物だった記憶があります。
理由は忘れたが楽器店の社長さんが地域の組合か何かの要職であった時に
当時勤めていた会社のトップ達とお詫びに訪問したことがあります(苦笑い)
その後2005年に閉店し店舗のオーナーはいくつか変わったようですが2011年に解体されたもよう。
※2010年グーグルストリートビューより
⑮「丸井今井デパート一条館」 旧今井百貨店本店
所在地 中央区南1条西2丁目
建築年 大正14(1925)年
開館時 デパートの開館時間による
札幌市民は親しみをこめて「まるいさん」と呼ぶ北海道を代表する百貨店です。
この一条館は歴史のある重厚な造りですね
大通り館との空中連絡通路も出来た時は話題になったかも。
外壁や内部はリニューアルしても、手をつけない箇所もあります
例えば階段
大理石が豪華ですよね
これは滑り止めでしょうか
その「まるいさん」も大通り館の方がメインとなっているようです
また会社も2009年に倒産し現在は三越伊勢丹ホールディングスの子会社となりました。
屋上の遊覧施設やレストランなど古くからの思い出はつきませんが
いずれにしても「まるいさん」が建物も残っていてうれしいです。
⑯「丸井今井一条館西ビル」 旧丸一ビル
所在地 中央区南1条西2丁目
建築年 昭和26年(1951)年
開館時 テナントの開館時間による
解 体 平成25年(2013)年 *現在は建替えしています
一条館の西隣にあったビルで所有者は別ですが丸井今井に譲渡されたそうです。
高級ブランド店などが1階にあったので利用はありませんでした。
現在はこちらのブランドショップに
右に接しているビルが「まるい一条館」です
⑰「秋野総本店薬局・蔵」
所在地 中央区南1条西1丁目
建築年 明治34年(1901)年
指定等 さっぽろ・ふるさと文化百選
開館時 店舗の開館時間による
ビルだらけの一角でここだけがタイムスリップしたような空間
歴史とともに現役で頑張っているぞ と建物と商売
薬を買うことはないと思うが
写真だけ撮らせてください。
この場所でこの建物を維持し商売を続けていることに素直に尊敬したい。
*写真はタケヤ刷子2号倉庫
⑱「王子製紙㈱所有建物」 旧伝雪乳業研究所
所在地 中央区北1条西1丁目
建築年 昭和24(1949)年
指定等 さっぽろ・ふるさと文化百選
解 体 平成24(2012)年 現存していません
建物が現存中に覚えているのは、廻りのほとんどが駐車場になっているので
この古い建物も長くないだろうなと思っていた。
王子サーモンの販売所でしたがやはり場所的に違和感があったかな
札幌での直営販売所はその後、南3西3に移転し後に閉店しています。
現在は「さっぽろ創成スクエアビル」として多くの人が利用する大きなビルの一角になりました。
⑲「タケヤ刷子2号倉庫」
*表記は「札幌の建築探訪」の発刊時と合わせています
所在地 中央区北1条東2丁目
建築年 昭和6(1931)年
指定等
開館時 テナントに準ずる
休館日 テナントに順ずる
建物を現在利用しているのは「北海道教育大学アーツ&スポーツ文化複合施設 HUG」です。
後方にマンションが建築されて一体化した珍しい?例ですね
くっついているんです
なぜこうなったか 不思議です……
「青果輸出入問屋」と読めます 建築当初はこの問屋で以後、タケヤ刷子さんの倉庫になったのですね
ちなみに現タケヤ刷子工業(株)は少し南並びに自社ビルがあります。
カフェやレストランもテナントになっていました
⑳「ホクレン備品倉庫」 旧森永製品北海道販売㈱倉庫
所在地 中央区北2条東3丁目
建築年 大正12(1923)年
指定等
解 体 平成25(2013)年 現存していません
東2丁目と3丁目の間の南行き一方通行路に面していました。
建物現存中でも古さが目立つ倉庫で使っているのかな?と思った記憶があります。
現在はガラス張りのお洒落な「京楽産業(株)」のビルが建っています。
㉑「日本基督教団札幌教会」 旧札幌美似教会
所在地 中央区北1条東1丁目
建築年 明治37(1904)年
指定等 札幌景観資産 登録有形文化財 さっぽろ・ふるさと文化百選
開館時 礼拝のみ 見学は出来ないもよう?
休館日
創成川通り(石狩街道)に面しているのでよく目立ちます。
石造りの重厚な教会のイメージですね
もちろん入ることはおろか近寄ったこともありませんでした
教会さんは結構中を見せてくれることが多いけど、こちらは無理みたい?(未確認ですみません)
もちろん信者さんは礼拝とかでOKですが…
横側もいい感じでした。
石は札幌軟石だそうです
はっきり言って宗教のことはわかりません
ただ明治からあるこの建物に関しては
ずっとここにあって欲しいね。
㉒「福山石油ビル」 旧福山醸造店
所在地 中央区北3条東3丁目
建築年 明治40(1907)年
指定等 さっぽろ・ふるさと文化百選
開館時 テナントに順ずる
休館日 テナントに順ずる
サッポロファクトリーのすぐ近くです。
元々は味噌・醤油の醸造会社、福山商店です。
地元の醸造所として知名度がある会社ですね
今も東区で工場、倉庫を持ち優良企業だったと思います
1階には「カフェロッソ」が入っています。
利用したことはありませんが、きっと中も歴史を感じるんでしょう
一度は行って見たい!
よく見ると「宇野工務店」と書いてありますね
所有者はいくつか代わったようですよ
すぐ向かいのサッポロファクトリーも煉瓦造りです
現在の煉瓦工場は江別が中心ですが昔は白石区にあったようですね
旧北海道庁が代表格ですが、重厚な石造りもいいけど
艶やかな煉瓦造りの建物もとっても味があります
㉓「サッポロファクトリーレンガ館」 旧札幌麦酒会社工場仕込み室、汽笛室、貯酒
所在地 中央区北2条東4丁目
建築年 明治25(1894)年
指定等 さっぽろ・ふるさと文化百選
開館時 テナントに順ずる
休館日 テナントに順ずる
札幌の中心部は大まかに言って、大通公園で南北、創成川で東西に分かれます。
今回はその創成川より東部にある一大商業施設サッポロファクトリーです。
同じ商業地域であるJR札幌駅前や大通り、狸小路が老若男女問わずの感がありますが
サッポロファクトリーは若年層がターゲットに思います。
アウトドアグッズやインテリア、映画館や近辺にはホテルに個性的な店舗などがあります。
このアトリウムはイベントや大型クリスマスツリーの設置などファクトリーのシンボル的存在ですね
現サッポロビールの醸造工場が平成元年に恵庭に移転した後に平成5年にオープンしました。
さてレンガ館ですが、「旧札幌麦酒会社工場」としてさっぽろ・ふるさと文化百選に選ばれているが
歴史や建物に興味が無い人には今一つ馴染みがない棟になるかも知れません
それでもランドマークとしてこの煙突は圧倒しますね
大正4年に造られた煙突は40メートルの高さ。
この並びも圧倒します
向かって左が「旧仕込室」 右が「旧汽機室」
素敵だなぁ
明治時代の煉瓦の古具合がたまりませんね
中に広場がありますが、そこには醸造所の見学館が無料で見学できます
この建物もいい味出していますよね
そうそう内部にあるレストランもさらにいい味出しています
「旧貯酒醸酵室」を利用しています。
煉瓦っていいですね
ファクトリーが1993年にオープンする前は、はっきり言ってここが何だったか知らないし
創成東地区自体が古い街並みとしか覚えていないですねぇ
改めて歴史のある建物の価値が判ってくると、この地区自体の価値が上がりました
この後も、この地区の建物を紹介しますが横綱はやはり
このレンガ館でしょう!
ちなみに裏側はこうなっています