サリーちゃんは、空き家の庭で野良猫に育てられていました。
母猫の不妊手術で捕獲した時、すでに子猫は大きく、保護は諦めました。 次の日にご飯を持って行ったら、庭に大きなヘビが現れたので、これは危ないと思い、慌てて保護した5匹兄妹のうちの1匹です。
大きくなっていたので、5匹はフーフーシャーシャー大騒ぎ状態! 全員が触れないようなビビリ集団でした。長~い時間をかけ、ゆっくりと馴れた兄妹ですが、すでに3匹は貰われていき、最後まで残っていたのがメリーちゃんとサリーちゃんです。
生後10カ月を過ぎ、大きくなったので、譲渡会参加の練習を始めました。
猫飼育経験者を希望していました。
猫のために・・・というより、里親さんが苦労しないためです。 馴らしていく過程で、悩んだり苦労されるはずです。 そういう子は猫飼育経験者で、と書いています。
サリーちゃんの場合は、変わった性格とかご飯を食べないとかでなく、ビビリです。
触れるようになり、抱っこ出来るようになるまでにかなりの時間がかかっていますから、環境が変わったら、元に戻る可能性もあります。
里親希望者さんは初心者でしたが、ゆっくりと馴らしていきたい・・と希望されたので、トライアルをする事になりました。
苦労しない子でも1日位はご飯を食べませんが、サリーちゃんは、3日目にやっと食べ、4日目にウンチをしてくれました。 これからだなと思った時に、(実は、シャーと威嚇するので触れない)とメールがあり、到着後、一度も触っていない事が判明しました。
まさか、見ているだけだったとは・・・で、慌てて、触る練習のために行ってきました。 1時間後には、触れるようになり、サリーちゃんも威嚇しなくなりました。
今日は抱っこが出来ていないので、練習に行き、爪切りの練習もする予定です。
本来は、途中で様子を見に行く事はあまりありません。
猫が里親さんを飼い主と思い始めているのに、顔を出してしまうと混乱するのではないか?と思うからです。 実際は、1週間後に会うと、この人誰?という顔をします。 忘れたんだなと寂しいけど、そうでなくてはいけないと思っています。
サリーちゃんが、ゆっくりだけど、お家に慣れて、自分はここのお家の子だと思ってくれますように・・・しばらく、見守りが続きますが、里親さんもサリーちゃんも頑張っています。