とうとう完徹をしてしまった…
借りて来た猫
夜中の3時ごろから、かりなの様子がおかしい。嫌な予感全開だ。
そろそろ寝ようと思ってたのに。
いつもなら、ケージの中で寝息をたてて大人しく寝てるはずが、大きな目をグリグリさせ落ち着きがない。
暫くすると、ピカッと稲光。
その途端にガリガリとケージを掻き出した。
すでに目は正気を失っている。
怪我をさせてはいけないと、ケージの扉を開けると、弾のように飛び出して、ダダダダとガラスの引き戸に向かって逃げようとする。
引き戸がレールから外れて、ガシャーンと大きな音を立てた。
「何処に逃げようと?」
仕事がある姉と高齢の母を起こしたくなかったのに、かりなはフンガフンガ荒い息をしながら、部屋の外に出ようと暴れる。
倒れそうな引き戸を戻さないと、倒れたらガラスが割れる…でもかりなを押さえ付けないと何処に行くかわからない。
その時、母が起きて来た。
「良かった。助かった」
それから朝の8時位まで、雷が遠のけば大人しくなり、近付けば暴れるの繰り返しで、居座り続ける雷に、一睡も出来なかった。
この日の流血。
かりな、右前足の親指のつめが剥がれて流血。
飼い主、かりなの爪で右膝に引っ掻き傷。
なんと、次の日も2時間眠った所で雷。
朝まで鳴り止まず。
「なんどめだ?カミナリ」
この日の流血。
かりな、ケージをかじり、口の中を切り流血。
飼い主、左腕引っ掻かれ流血。
飼い主は、バイクの音や、車のアイドリングの音も、雷の音に聞こえ、かりなが暴れると思うとドキドキと動悸がするほど、神経質になってしまった
おまけの話
友達の保護猫を貰ってくれると言うので、姉のお友達の娘さん家族の家へ猫たちを連れて行った。
ケージ、おもちゃ、爪とぎ…何もかも用意されていて、猫ちゃんたちは幸せ者だ。
小1と、幼稚園児の2人のまごのおばあちゃんである姉のお友達は「みんみん」と呼ばれている(餃子か?)
と言う事は、私は「なんなん」で姉は「りんりん」友達は「かんかん」…
パンダかっ
今は、お試しのトライアル期間。正式に飼って貰えたら、ねこちゃんのシンデレラストーリーが始まる。
借りて来た猫