小学1年生の娘が、担任の先生に「伸ちゃんのさんりんしゃ」という絵本を読んでもらった。そして、「伸ちゃん」に手紙を書いて折り鶴を折ったそうだ。
私は、それを聞いてうれしくなり、本の作者に電話した。その方は私が中学の時、数学の先生だったからだ。
22年ぶりに再会することになった。先生は即日、私の家に来られた。当時と変わらず、元気そうなので安心した。お土産に先生が書いた絵本と中学時代に毎週出していた「ゆめみる青春」というプリントをまとめたものを下さった。
「あの時は燃えたな」。先生は懐かしそうだった。私も子育てに追われて、すっかり忘れていた中学時代を少し思いだした。
先生は授業が始まる前、戦争の話をよくした。本当に、そんなひどいことを人間が人間にしていたのか。耳を疑いながら必死で聞いた。そして、戦争は再びしてはいけない、命を大切にしなければならないと思った。
先生の授業は、班活動を取り入れた活気あるものだった。苦しい時こそ、夢をあきらめず、夢に向かっていきていくことを教えてくださった。
先生は絵本をもとに映画も作ったそうだ。近いうちに子どもと一緒に見たいと思う。
2009年8月15日 中国新聞こだま掲載 みさきっすママ(35歳)
私は、それを聞いてうれしくなり、本の作者に電話した。その方は私が中学の時、数学の先生だったからだ。
22年ぶりに再会することになった。先生は即日、私の家に来られた。当時と変わらず、元気そうなので安心した。お土産に先生が書いた絵本と中学時代に毎週出していた「ゆめみる青春」というプリントをまとめたものを下さった。
「あの時は燃えたな」。先生は懐かしそうだった。私も子育てに追われて、すっかり忘れていた中学時代を少し思いだした。
先生は授業が始まる前、戦争の話をよくした。本当に、そんなひどいことを人間が人間にしていたのか。耳を疑いながら必死で聞いた。そして、戦争は再びしてはいけない、命を大切にしなければならないと思った。
先生の授業は、班活動を取り入れた活気あるものだった。苦しい時こそ、夢をあきらめず、夢に向かっていきていくことを教えてくださった。
先生は絵本をもとに映画も作ったそうだ。近いうちに子どもと一緒に見たいと思う。
2009年8月15日 中国新聞こだま掲載 みさきっすママ(35歳)